
横浜vs甲府@日産
-
-
稲葉孝大
2011年05月23日 18:24 visibility27
ポイントは先日日記に書いたので割愛します。
<?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" />
<横浜前半>
フォーメーションは4-4-2と変わらないが、中盤を甲府用として攻撃的に行くべく、谷口をトップ下に配置したダイヤモンドに。そして負傷した小野に変わりスピードスターである大黒が2試合ぶりのスタメンに。
渡邉 大黒
谷口
兵藤 中村
小椋
波戸 中澤 栗原 小林
飯倉
横浜の狙いが、試合開始早々から弱点である相手DFの裏を突くことは目に見えていた。しかも執拗に繰り返し大黒、渡邉、谷口が積極的に裏へ飛び出していく攻撃は、相手DFにボディーブローのように効いていた。
その典型場面が6分の渡邉の決定機。谷口のロングボールに反応して中央を突破、結果として寄せたDFにコースを消され相手GKに弾かれてしまったが、先制ゴールでもおかしかくはなかったが、このプレーは予想通り90分間横浜のワンサイドゲームを感じさせた。この後もロングボール→全体の押し上げ→セカンドボール拾う→ポゼッション→波状攻撃が続く。
先制はやはり時間の問題だった。11分、右CKを中村が蹴った合わせるだけの素晴らしいボールに谷口がニアで甲府ゴールへ叩きつけた。予想通りの展開で狙い通りの先制だったが、まだまだゴールショーは続く。
17分にはセンターライン付近でボールを奪ってからの速攻、大黒、谷口とつないで中央から右に流れた渡邉へ。PA内で切り返し左足で2点目を奪うと、25分には渡邉がバイタルエリア付近から左サイドを駆け上がった波戸へパス、PA付近まで切り込むと再びPA内に走り込んだ渡邉に。渡邉が軽く触れたボールに大黒が反応して3点目。4点目は40分に栗原から入ったボールに楔を受けた谷口から、渡邉がダイレクトで右サイドからクロスにフリーだった大黒が頭で決めた。
2点目はショートカウンター、3点目はじっくり組み立ててからの崩し、4点目は一瞬のスピードアップ。遅攻と速攻の使い分けも相手DFが対応できなかった要因だろうし、甲府との差につながったと思っている(甲府は遅効のみで・・・)。横浜はあらゆる局面で相手のプレスが来る前に、少ないタッチでボールをつないでいた(当然選手のフリーランもある)。そして機を見て裏を狙う。守備では素早い寄せでボールを奪い、ミスを誘った。肝心のマイク対策も栗原と中澤で存在感を消していた(中澤を余らせて、栗原がマンツー)。ロングボールを蹴らせなかったのだからボールも入らず、当然ともいえる。守備で危ういシーンはごくわずか。3点目を奪ってから停滞した時間帯があったのが不満ではあるが、横浜の良さが出て前半で試合の大勢を決めただけに、後半唯一の心配は気の緩みだけだった。
<甲府前半>
前節名古屋相手に勝利しただけあって、メンバーもフォーメーションも変更なし。リザーブには松橋に変わり、今季初めてキム・シンヨンが入った。高さ対策とみられる。
マイク 阿部
永里 内田
伊東 保坂
吉田 山本 ダニエル 市川
荻
戦前の予想通りの展開になってしまった、いや予想以上にやられてしまった前半だった。原因はいきなりDFラインの裏を狙われたこと。次々に飛び出してくる相手の選手たちを捕まえ切れず、やられたい放題となってしまった。DFライン自体は決して高くはなく、寧ろコンパクトにまとまってみえたが・・・(リアリストである三浦監督がそんなリスクを負うようなことは考えにくい)。開始早々から防戦一方になったのは仕方ないが、もうちょっと踏ん張ってほしかった。
マイク、阿部の前線2人でチェイシングするが、中盤が連動しなかったため、FWとMFの間でスペースが空いてしまったことで(間延びかな?)、相手の中盤の選手を自由にさせてしまったこともあるだろう。
攻撃に関しては残念ながら30分までは何もできず殆ど見せ場はなかった。18分に高い位置から永里が奪い、強引に右サイドを突破してクロスをあげた場面と、36分にスルーパスに反応した阿部がシュートを放ったぐらいか。押し上げている相手にスペースを消され、出し所がないためマイクにボールを蹴ることもできず、ボールを下げてDFラインでサイドにゆっくりボールを回すしかなかった。結果としてマイクは前線で孤立してしまったが、ボールが入ってこないのだからそれ以前の問題でもあった。マイクには相手DFが2人で対応(1人は余らせてた)していたが、マイクももっと動きに変化を付ける必要がある。ただ受けるだけ、要求するだけでは無駄だし、マークされている選手に楔を入れるほど攻撃にリスクは負えない。
それでも25分で3点を失うとさすがに前に出ていかざるを得なくなり、縦への推進力も増えて相手ゴール付近で素早くパスを回し、崩そうとする動きは見えた。ただ、効果的にサイドチェンジを織り交ぜること、攻撃のメリハリも必要だったと思う(基本的に遅攻のみで、ボールもDFラインで回すだけでどうやって攻め込むか分からなかった)。
4点奪われたことからも、まずは守備の修正が最優先。そして早い時間帯に1点を返すために大胆だがハーフタイムでは前線を2人ぐらい変えてくるかもしれない。
<横浜後半>
前半と同じで動きはなし。前半だけで判断すれば大勢は決まったが、まだまだ攻撃の手を緩めず得点を奪い強さを顕示できるか。
前半は攻撃力の横浜なら、後半は守備力の横浜だった。その象徴が1ボランチの小椋。最たるプレーとして61分の相手のショートカウンターの際にも、相手の突破を背後からギリギリのスライディングで阻止。危険を察知してピンチの芽を事前にことごとく潰していた。特に後半は甲府の変化に対応しきれていない印象だった横浜だが、決定的なピンチは作らせなかったのは小椋が非常に効いていたからだと思う。
4点リードしていることで無理に攻め込む必要はないが、サポーターは多くのゴールを望んでいる。59分に中村→狩野、65分に渡邉→長谷川、84分に大黒→キム・クナンが入る。結果が求められる彼らにはアピールすべく最大のチャンスだったが、ゴールという最高の結果を生み出すことはできず。86分、87分と立て続けにチャンスがあったのだが決め切れず。それでも隙を見てはカウンターからコンビネーションで崩しに行く狙いを見せていた。
後半も危なげなく勝利を収めた。無失点に抑えたことで守備力も見せつけたが、その半面、後半はマイボールを簡単に失うなど攻撃に物足りなさを感じた。気の緩みと言ってしまえばそれまでかもしれないが、修正してきた相手に崩せなかったことも事実。次節は未だ負けなしの仙台に乗り込む。仙台に土を付けさせればリーグ戦がもっと面白くなるはずだ。
<甲府後半>
予想通り三浦監督は動いてきた。内田→片桐、永里→柏と両サイドハーフを交代し、両サイドを活性化させることなのだろう(柏が右、片桐が左に)。
どんな指示を与えたか分からないが修正した様子。前半は前線の2人だけだったプレスが開始直後からは中盤も連動し、両サイドバックも高い位置でポジションを取った。さらに三浦監督の期待に応え、両サイドハーフが縦への意識を強めた。48分に柏が右サイドからバイタルエリアに侵入すると、上がってきた吉田へパス。吉田のシュートは枠を外れたが、前半には見られなかった光景だった。
そして何より前半消えていたマイクをターゲットにした攻撃が前半よりも機能した。57分にマイクのポストプレーからCKを得ると、58分にCKからマイクがこの試合初シュート。片桐→マイクの攻撃パターンは何度も見られたが、マイクにはやはりもっと予備動作が必要だろう。相手DFにもある程度泳がされボールが入りそうになると、すぐに厳しく当たられてしまう。ボールは入るようになったが、その次が続かず決定的な仕事はできなかった。
後半は意図したサッカーができていただけに前半の4点は余りに大きすぎた。前半からこのサッカーができていればとさえ思ってしまう。前節勝利の立役者となった片桐が完全に流れを変えたが、最後までゴールを割ることはできなかった。後半の内容は決して悪くなかっただけに、前半が悔やまれる。マイクを抑えられた後に、いかに相手を攻略していくか。この課題を解決できればJ1残留は十分ありそうだ。
横浜感想
・渡邉、大黒、谷口のコンビネーションは見ていて面白い。
・面白いだけでなく、運動量もある。
・大黒が小野の代役とは贅沢。
・地味だけど小椋の良さが随所に出ていた。
・個が上手い+オーガナイズされてるから今年の横浜ちょっと違う。
・研究されてくる夏場以降が心配。
・中澤の右サイドからのクロスにスタンドが湧いた。
甲府感想
・J2では圧倒的な存在感を示したダニエルが何もできず。
・何もできなかったがマイクはやはり成長している。
・ただ、すぐにカリカリするのは相変わらず(終盤に警告)。
・柏、片桐は役割を果たした
・片桐をスタートから使うと面白いかなとも思ったが・・・。
・拮抗した展開で威力を発揮するからダメ?
・苦戦はするだろうけど、三浦サッカーが浸透してきているから侮れない。
- favorite2 visibility27
- 事務局に通報しました。

chat コメント 件
コメントをもっと見る