ATHLETA O-Rei Futsal T007_2.0
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しゅう太郎
2022年08月29日 12:00 visibility9924
アスレタのフットサルシューズ、O-Rei Futsal T007_2.0を入手しましたので早速考察していきたいと思います。
『O-Rei Futsal T007_2.0 SHL×GRY』
サイズ展開は23.5cm~28cm
多くのFリーガーに愛用されてきたアスレタのフットサルシューズですが、
このT007シリーズは発売から2年連続でFリーガーの着用者数ランキング(モデル別)第1位に輝いています。
※当ブログによる独自調査結果
T007待望の新色が登場…と思いきや、2.0となりアップデートされた仕様となってリリースされました。
後述しますが主要なアップデートは中足部グリッドシェルの設計変更です。
ナチュラルモーションレース(通称:NML)もT007_2.0と同時に別売りでリリースされています。
当モデルを購入された方は、ぜひNMLもセットで試してもらいたいですね。
NMLはシューレース1本の中にテンション構成(伸び具合)が異なるエリアを3か所配置した、他にはない全く新しいタイプのシューレースとなっています。
もちろん他メーカーのシューズにも使用可能ですので、シューレースの選択肢がまた1つ増えたなと思っています。
実物を触ってみると、シューズの先端にくる部分(前足エリア)が相当伸びるのが印象的でした。
「見た目はガッチリ締まっている風に見える」という今までにない不思議な感覚でした。
【アッパー素材】
アッパー前足部には薄手で柔らかな高品質マイクロファイバーを採用。
非常にソフトで足を包み込むようなフィット感を実現しています。
足馴染みが良く伸びすぎない性質を持ち、アスレタでは昔のモデルからカンガルーではなく、このマイクロファイバーを多くのフットサルシューズに採用しています。
この性質を活かすためにステッチは最低限に抑えられています。
ひし形のステッチもアスレタの特徴の1つです。
中足部には合成繊維の三層構造からなる伸び防止のフレーム「GRID SHELL」を搭載し、軽量・安定性を両立させています。
今回のT007_2.0ではGRID SHELL → GRID SHELL 2.0へ進化。
主なアップデートは以下の2点です。
・グリッドの配置の変更
・FIT-SHIFT機能の追加
GRID SHELL 2.0の前足エリアではGRIDをより密集させて、また後足エリアもバランスを調整しながらリブの配置本数を増やすことで中足部のホールド性を効率的に向上させています。
GRID SHELL 2.0採用の当モデルには上画像で示した4ヵ所にレースホールが追加されています。
この追加されたレースホールを用いてレースの通し方を変えることで、プレーヤーの好みに合わせたフィッティングの調整を実現。
全体をタイトに締め上げる従来のシューズの結び方 Whole Lacing から、前足部、中足部から足首にかけてテンションを調整できる Spot Lacing へ「FIT-SHIFT」することが可能になりました。
別売りの「NML」を「Spot Lacing」の通し方で「FIT-SHIFT」させた状態がアスレタによるメーカー推奨の着用方法です。
エクストラホール(上画像で最後に紐が通っている部分)のひとつ手前で下に潜らせて通すことで、紐が緩みにくくなります。
新シューレースのNMLの設計の狙いやSpot Lacingを用いたFIT-SHIFTを推奨していることからも、
アスレタでは前足部にあえて余裕を持たせ「指周りの快適性」を重視したシューズ作りをされています。これはアスレタのフットウェア設計思想の一つです。
【ライニング素材】
踵周りには起毛のシンセティックヌバック素材を採用。踵を優しく包み込みプレー中のブレを軽減します。
アスレタT007シリーズのライニングの起毛素材は個人的にかなり好きです。素材の質感や踵の納まり具合も含めると、今まで私が着用してきたフットサルシューズの中で1番好みです。
【シュータン】
シュータンにはメッシュ素材がメインの薄手の素材を採用。
センターに割れ目を作り、足の甲部分のストレスを軽減させています。
足当たりの良い素材のため、違和感なく心地の良い感触です。
【インソール】
少し厚みがあり、表面に滑り止め効果のある素材のインソールです。
裏面はザラザラとした素材になっており、シューズ内部でインソールがズレてしまうことを防止させています。
【アウトソール・ミッドソール】
アウトソールのラバーは粘り気があってしっかりと止まる素材。
そのグリップ性はアシックスのデスタッキシリーズと並んで、フットサルシューズの中でトップクラスにあるといえます。
シャンク部にはプラの補強パーツも付いており、剛性も申し分ないです。
ソールのエッジ(角の部分)を極力無くし丸みを帯びた設計になっているのは、色々な方向への着地や踏み込みをした際にも高いグリップ性を発揮させるためです。
ミッドソールの踵部分には硬度を変えた2種類の素材が採用されており、スタビライザー(2種のうち上段の部分)が踵のブレを抑制。
また最もクッション性の高い部分で衝撃を緩衝出来るよう設計されています。
【足入れ感】
25.5cmをチョイスしてキツ過ぎず緩すぎずの丁度良いサイズ感です。
今回は別売りの「NML」を「Spot Lacing」の通し方で「FIT-SHIFT」させたメーカー推奨の状態で着用してみました。
足指の動かしやすさを考慮して設計されたラスト、シューレース、その通し方のため、個人的には前足部に少し余裕を感じるようなフィット感です。
「ワイドシューズとしてT007_2.0を着用したい」という方にはかなりお勧めの着用方法だと感じました。
正直な所、私は以前よりT007の前足部については少し緩く感じており、指回りが遊ぶ感じがあまり好みではありませんでした。
※「指周りの快適性」という設計思想なので当然なのですが
中足部~後足部の作りはかなり好みなので、どちらかと言えば指が遊ばない、もう少し前足部のラストを絞った仕様でT007を履きたいなと思っていました。
特に新作シューレース「NML」を使用することで甲付近で更に余裕が生まれるので、
他のFリーガーを含めたT007愛好家の方々ともお話させて頂きましたが、「NML」と「Spot Lacing」は人によって好みが両極端に分かれる印象です。
ただ選択肢が増えるのはとても良い事だと思っています。
実際に身体の構造上、「足先を緩くした方がパフォーマンスが上がる」という結果が出ているので、慣れるまで使い続ける必要があるのかもしれません。
通常のシューレースでタイトに結ぶと血流が止まって痺れたり、足の感覚が無くなった経験はありませんか?
メーカー推奨の着用方法「NML」と「Spot Lacing」でその現象は発生しにくくなると思います。
【重量】
25.5cm片足で249g。
T007シリーズは多くのFリーガーが愛用しているトップモデルのシューズであるにも関わらず、定価は11,000円と他メーカーに比べて安いのも魅力的です。
しかも今回のT007_2.0へのアップデートが行われたにも関わらず、価格は据え置きとなっているのは意味不明です。
お店によってはこの新作でも1万円を切る値段で買えてしまうので、機能性のみならず相当コストパフォーマンスにも優れた1足であると感じます。
ではまた後日!!
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