湘南・GK阿部選手の退団発表/ジュビロ磐田特集記事
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sweet
2014年12月02日 22:05 visibility487
こんばんは。
昨日は、イ・ホスン選手加入ニュースだけを見てその後、公式HPを開かず
深夜帰宅後、もう一度湘南ベルマーレの公式HPを開いたとき、阿部伸行選手の退団のリリースを知りました。
サッカーファンとして、何年も過ごしてくるなかで、
応援しているチームの選手の退団・移籍で、その度に大きなショックを受けて
それを何回も経験しているうちに
(プロの世界、退団や移籍は付き物)
そんなふうに、ドライに捉えられる予防線を、ショックを味あわなくても済む鎧を手に入れました。
それでも、いっしょに戦った仲間がこうして来年はもうこのチームに居ないんだなと思うと、やっぱりすごく寂しいです。
まだ、新天地は発表されていないので、次のチームが決まっているのか、まだこれから決まるのか分かりませんが、
言えるのは、阿部選手の、人としての素晴らしさが
必ず次の新天地の方々にプラスになるということ。
大竹洋平選手が、サッカー選手として絶望的な怪我を負い、ショックで泣いていたとき、
洋平選手が落ち着くまでずっと家にいっしょに居てくれたというエピソードも、湘南ベルマーレのサポーターのほとんどが知っていると思います。
今季、湘南ベルマーレは「恋するフォーチュンクッキー」の湘南ベルマーレバージョンを作成しましたが
今季の湘南ベルマーレの雰囲気の良さが凝縮されたその作品のなかで
チームメイトを「チーム外人顔」・「チーム新人」・「チームアカデミー出身」・「チーム黒髪」・「チーム左利き」・「チーム関西」等に上手くメンバー分けしたのも、阿部選手でしたよね。
GKとして毎日真摯にトレーニングに励むだけでなく、
今季の湘南ベルマーレをあらゆる面で支えてくれたのが、阿部選手でした。
阿部選手がいてくれなかったら、今季の湘南ベルマーレの優勝や昇格は無かったと思います。
今季は、浦和が広島のGK西川周作選手を獲得したことを発端に「GK玉突き移籍」と呼ばれる現象がJリーグで起こりましたが、
今季、湘南も愛媛から秋元選手を獲得し
阿部選手の試合出場回数はあまりありませんでした。
GKは最も経験が必要とされるポジション。
湘南ベルマーレで出番に恵まれないよりも
年齢的にも、まだまだこれから、たくさんの経験を積めるはずだし、
公式戦で活躍する姿を見たいと思います。
そしていずれは、何らかの形で、また湘南ベルマーレに帰ってきてほしいと思います。
爆勝祈願の集合写真のときに、
うしろにいた幼稚園児を「そこじゃ写らないだろっ(笑)」と抱っこして写真を取ってくれたり
サプライズで
「阿部なのでベアーです~」と言ったボケはスベリましたが(笑)←
自分の(熊の)スマホケースを突然サポータープレゼントの景品に加えてくれたり
阿部選手の優しさは、枚挙にいとまがありません。
結婚後も、若手を自宅に招いて面倒を見てくれていたり。
以前、他の選手が皆練習場から帰っても
齋藤GKコーチと練習試合ぎりぎりまで練習して、
練習場~土手の階段~クラブハウスまで走って移動していったGKがいたと日記に書きましたが
あれも実は、阿部選手でした。
たくさん悔しい想いを味わいながらも、決して腐らず戦う、サッカー選手として素晴らしく、また人としても尊敬できる阿部選手です。
阿部選手のそうした人間性が、次に向かうクラブのなかでいかされることを、湘南のサポーターとしても、サッカーファンとしても願っています。
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<成長なき1年>
というタイトルが
今朝、出勤前に静岡新聞を開いたときに目に止まりました。
ジュビロのこの1年に対する特集でした。
ジュビロがなぜ、今季、こんなにも苦戦したのか?
リーグ屈指の予算がありながらなぜ昇格出来なかったのか?
クラブチームにおいて、大切な本質が見えるような記事だったので、原文のまま以下に載せておきたいと思います。
是非、読んでみてください。
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「屈指の戦力、不協和音・問われるプロの資質」
引き分けでもよかった昇格プレーオフ準決勝の山形戦。
試合終了寸前で奪われた失点で磐田のJ1復帰の可能性は消えた。
「あの紙一重の部分にいろいろなものが詰まっている。僕らが今季越えられなかったこと。その全てが…」。
試合後の伊野波の言葉は、昨季から続く悪癖を断ち切れないままでいることを物語った。
磐田はJ1だった昨季、後半30分から試合終了までの時間帯に18チーム中2番目に多い20失点を喫した。
カテゴリーが下がった今季も16失点で22チーム中下から8番目。
優勝した湘南の4失点と雲泥の差だ。
試合開始から前半15分までの9失点も3番目の多さ。集中力が問われる試合の入り方と終わり方があまりに悪かった。
「試合をコントロールする選手やリーダーがいない」
「意思統一がされていない」。
試合運びの拙さに対し、選手の口から出た課題は、降格した昨季と変わらなかった。
優勝候補筆頭の前評判もむなしく、最終順位は4位。
「J2では断トツ。J1でも中位」(クラブ幹部)もの資金をつぎ込んだ戦力は期待通りの強さを発揮できなかった。
強化責任者の加藤久GMは「『クラブのために』という思いが足りなかった」とまとまりの無さを指摘する。
後半戦再開後、シャムスカ前監督の一貫性を欠いた采配を疑問視する声がチームに渦巻き、
公然と「何がしたいのか分からない」と批判する選手が現れた。
昨季の反省から「内容よりも結果」に集中する選手と、いざこざを起こしたほどだ。不協和音はおさまることなくチームは崩壊寸前だった。
1対1の場面でシュートを決められないのも、守備で突破を許すのも監督の責任なのか」。クラブ幹部は低迷の原因を他者に転嫁するような主力の言動に苦言を呈した。
そして、ため息交じりの本音を漏らした。
「あれでもプロなのか。プロ集団とは思えない」
最終的にクラブが決断した監督交代の後もプレーオフを含めた通算成績は2勝5分け3敗。
J1への復帰という目標は達成できなかった。
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この特集記事はまだ後日つづきがあるようなので
またご紹介出来たらと思います。
私が観に行ったプレーオフ準決勝でも、
失点をめぐってチームメイト同士が揉めるという光景がありました。
そこに、
私が今季観てきた湘南ベルマーレといちばんの差を感じました。
「人のせいにしない」
ベクトルを常に自分に向けて戦うことの大切さ。
来季は、名波監督のもと、磐田が、そうした集団になっていってほしいなと思いました。
降格したばかりだった今季とは違い、2年目となる来季は、リーグからの分配金も減り、選手に掛けられる予算も削らなければならないかもしれません。
個人的には、若手を中心としたチーム作りをじっくりと手掛けていってほしいと思います。
今日、ポポやフェルジナンドといった選手の退団が発表されていましたが
県内チームとして、磐田が、いい方向に行くように
これからも動向を見守っていけたらと思います。
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