ほとんど仮設のスタジアム (志度球場・アークバリアBP志度)

  • Mr.black
    2013年06月18日 17:55 visibility3515

久しぶりに観戦した四国アイランドリーグの試合。観戦場所は香川県さぬき市鴨庄にある「さぬき市志度総合運動公園野球場」でした。

現在はネーミングライツで「アークバリアベースボールパーク志度」という名称になっています。

もっともどちらの名前も長過ぎるので私は「志度球場」と呼びますが。(苦笑)

 

 


両翼は91mと狭く、逆にセンターは121mと深いグランド。内野はクレー、外野は天然芝。ただし芝生はかなり剥げていました。

収容は5,000人。照明は6基あります。


こうやって書くとごく普通の地方球場ですが、色々変わった点がある特異な構造でした。

上の2枚の写真は正面スタンド。非常に小さく、正面が背もたれの無い長イスが3段、そのサイドが背もたれ有りの長イスが2段あるだけです。

そして写真のようにバックネットの支柱がたくさんあって非常に視界が悪いです。


おまけにこのスタンドのトイレは男女共用。女性は嫌でしょうね。(汗)

なお、3塁側に行くと男女別々のトイレがありますので女性はそちらがいいでしょう。

 


では1・3塁側の内野スタンドはどうかと言うとこれがまた視界が非常に悪いです。

内野のネットが不必要に高く、その支柱がたくさんあります。支柱は結構太く、死角を増やしています。


更に照明の太い支柱がスタンド前面にそれぞれ3本ずつあります。(写真の右側)

このあり得ない構造で視界の悪いこと悪いこと。

 


ところでこの内野スタンド、実はこんな構造になっています。↑

何と鉄骨を組み上げた仮設スタンドなのですね。下は空洞になっています。そして鉄骨に板を打ちつけて座席にしてあるという他所では見たことが無い造りです。


上の写真は3塁側ですが、実は1塁側はもっと凄いことになっています。

 


1塁側はこのように通り抜けの通路になっているのです。

アイランドリーグ公式戦ではここは入場口・チケット売り場・フードコート・売店などに利用していますが、普段はただの通路みたいです。

人間だけではなく、車も通る?・・・このあり得ないというか信じられない構造。珍百景ですね。

 


中はこんな様子。炎天時は日除けになります。


ところで写真の白いイスとテーブルは飲食スペースです。売店で買った物をここに座って食べることが出来ます。イスは少ないので早い者勝ち。でも飲食が済んだらすぐに空けてあげるのが他の方へのマナーですね。お互い注意しましょう。

 


今回は冷やしかけうどんと生ビールにしました。

うどん350円、生ビール500円です。暑かったので冷たいダシとビールが身体に沁みました。

なお、ビールは全てアサヒです。アイランドリーグのスポンサー様ですので。

 


スタンド裏側はこんな感じ。グランドが見えます。

(これは誰も座っていない場所で撮影しました。盗撮は禁止ですよ~。苦笑)

 


グランドに話を戻すとこの球場では外野の方が圧倒的に視界良好です。外野のフェンスは低め。見やすかったです。(白い横断幕は全てスポンサーの広告。)

 


ただし、レフトスタンドは凄い傾斜です。

この斜面も通常ではあり得ない急こう配。最上部のみフラットで座れますが、それ以外は絶対に無理です。そして最上部に上がるのも結構大変でした。

しかしなんという構造なのでしょう。(汗)

 


結局観戦する場所はどこが一番いいかというとおそらくライトスタンドとスコアボード近辺でしょう。

ライトの傾斜は緩め。そしてスコアボード周辺はフラットでした。

時間帯にもよりますが、この辺りは日陰も多いので観戦は楽でしょう。


ちなみにマイヤキュー様で過去にここで観戦された方がいらっしゃいますが、その当時このスコアボードは茶色だったそうです。錆びていたスコアボードにさび止めを塗ったまま放置されていたらしいのです。(大汗)

どんな様子だったのか実際に見てみたかったです。ちょっと残念。


ところでこのスコアボードはご覧のようにパネル手動式。

で、選手名はどうなっているかというと・・・・・。

 


紙を張り付けてあるのですね。凄いの一言。

 


カウントランプは旧式のSBO。


このランプもちょっと変わっています。アウトのランプが赤というのは普通ですが、ストライクとボールが黄色で同色というのも他所では見た記憶がありません。普通Bはグリーンですよね。

そしてH・E・Fcの判定ランプ及び選手の打順ランプも全て黄色でした。これも普通は赤が多いと思います。何故なのでしょうね?

 


色々とあり得ないものが目につく特異な野球場。どうしてこんな構造なのか?

以下はあくまでも私の推測ですが・・・・・。


まず元々はグランド・ダッグアウト・バックネット裏の小さなスタンド・外野芝生席(実質は土手)だけしかなかったのではないかと思います。

そしてそのままだと打球があちこちに飛んで行くので高い防球ネットがあるのでは?

それがそのまま内野フェンス代わりに現在でも残っていて、なので不必要なくらいネットが高いのではないかと推測しています。


そして照明塔も1・3塁側の仮設スタンドが造られる前に建てられたのでは?

なので照明塔がスタンド最前列に位置するという普通ではあり得ない構造になっているのではないでしょうか?


そして仮設スタンドが一番あとで作られて現在の特異な構造が出来上がったのでは?

でないとスタンドの下が通路という説明がつきません。

もっともこれらはあくまでも私の想像なのでもし間違っている場合はご指摘ください。

 


最後に交通アクセスを。

公共交通機関ではJR高徳線「志度駅」、または琴平電鉄「琴電志度駅」が最寄です。とはいえ駅から球場までは徒歩20~25分程度。炎天下で歩くのはかなりきついです。バスかタクシーを利用した方がいいでしょう。


今回私は球場に行く前にあちこち歩き回って疲れていたのでタクシーにしました。

タクシー料金は片道800円前後です。バスは利用しなかったのでダイヤ・料金とも不明です。


次回はその球場に行く前の話を。

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