女子プロ野球の運営見分

  • Mr.black
    2018年05月09日 12:36 visibility1180

今期の女子プロ野球(JWBL)の運営の一部を。

何しろJWBLは毎年運営手法を変えますのでね。

 

今回観戦した試合はワンサイドだったので適用されなかったのですが、今期新たに導入したシステムで最も異色なのは「金色ヘルメットの着用」です。

これは最終回にサヨナラのランナーが出たらそのランナーに金色のヘルメットを着用させるという今までどこもやっていない驚きのシステムです。

 

この時には場内に「〇〇選手がホームインしたらサヨナラです」というアナウンスがあるようで、野球に詳しくない観客にも明確に試合決着の展開が読めるようになっています。

 

意外に思われるかもしれませんが、実際問題として球場で観戦してはいるものの「実は野球のルールはあまり知らない」という人は結構居ますからね。そういう人たちにもハッキリわかる手法なので個人的には「非常に面白いシステムだ。よくこんなのを思いついたものだ」と舌を巻きました。

 

そして実際に3回ほど行われた時、場内が普段よりも盛り上がったらしいです。選手たちもそうだったようで。

JWBLはこういう風に既成概念にとらわれない運用をすることがあり、そこが面白いと思っています。

 

 

あいにく金色ヘルメットの写真はありませんが、例えばこの三浦選手がサヨナラのランナーとして出塁したらそこでヘルメットを交換するわけです。

 

 

女子プロ野球開催時のみ設置されるラッキーゾーン。

リーグ創設当初数年間は設置されなかったのですが、西京極は両翼100mもあるので、さすがに女子選手でオーバーフェンスは難しいということでこうなりました。

まあ柔軟な運営はありだと思います。

 

 

試合も当初は9イニング制でしたが、女子の国際大会基準が7イニング制だったので変更されています。

なので試合の平均所要時間は2時間半前後です。

 

 

始球式は基本中高の女子選手や少年少女野球選手(こちらは男女問わず)が行うことが多いです。

地道に女子プレーヤーの底辺拡大を目指します。

 

 

↑ FC入会ブースとグッズ売り場。場外の少し離れた場所と場内に飲食の売店あり。

 

 

↑ 有料の子供の遊び場も設置されます。

 

 

球場そばにある自販機の売り上げの一部は京都が本拠地のプロスポーツチームに行きます。

左からサッカー(サンガ)、バスケ(ハンナリーズ)、女子野球(フローラ)。

 

 

女子プロ野球は今年で9年目。

創設当初は「どうせ長続きしない」と揶揄されたこともありましたが、選手・関係各位の地道な努力で来年はとうとう節目の10年目を迎えることになります。

創設当初から見守って来た私としても嬉しい限りです。

 

でも私が球場へ行けるのは毎年ほんの僅か。

これを読んだ方々の中から少しでも観戦に訪れていただければ、と願って書いております。

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