藩校巡り 柳川藩校・伝習館高校
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Mr.black
2019年03月26日 11:39 visibility3305
以前から古豪・伝統校巡り(学校見分、または試合観戦)をテーマにしているのですが、時々は「藩校巡り」も行ってきました。今回はその「藩校巡り」の一環となる試合観戦です。
訪問先は福岡県大牟田市にある「延命球場」。寿命が伸びそうな名前ですね。(笑)
この球場で高校野球春季福岡大会(2回戦)を観戦しました。そして第二試合にお目当ての学校が登場。「県立伝習館高校」です。
この学校は1824年(文政7年)に柳川藩校として設立された「伝習館」を起源とする伝統校です。
「伝習」とは論語の「習はざるを伝ふるか」から来ています。
それは「自分がちゃんと理解していないことを他者に教えていないだろうか?」という「教える者の責任、学ぶ者の心構え」を意味するそうです。(他にも様々な意味を含んでいるようです。)
藩校としては明治初期に解体されてしまったのですが、後の1894年(明治27年)「中学伝習館」が設立。更に1949年(昭和24年)「柳河高等女学校」と統合して「福岡県立伝習館高校」となりました。
ところで高等女学校の校名が柳川でなく「柳河」なのですが、どうやら藩そのものが「柳河藩」「柳川藩」の両表記あるようです。
「大坂」と「大阪」みたいなものでしょうか?
上の写真で横断幕の中央にあるのが校章。
この校章は「三稜」。「知・徳・体」三つのバランスを意味するそうです。
大阪の伝統校の校章「六稜星(りくりょうせい)」が頭に浮かびました。
伝習館のユニ。
白っぽく写っていますが、実際には濃いめのアイボリーユニに紫基調のデザインです。
胸マークの「伝習館」は独特な字体。
参考までに愛知の時習館のユニを以下に。こちらも独特な字体です。↓
さて試合ですが、対戦相手は「筑紫丘(ちくしがおか)高校」でした。
↓ 筑紫丘高校。白ユニに濃紺基調。胸マークは筆記体で「Chikushigaoka」。
試合は先攻の伝習館が1回表から3回表まで1点ずつ取って3-0とリード。ここまでは順調でした。
ところが3回裏、エラーが立て続けに出てしまい、あっという間に5点取られて逆転されてしまいます。
試合はその後お互いチャンスはあったものの無得点のまま。結果的に5-3で筑紫丘の勝ち。3回戦進出です。
伝習館にとっては勝てる試合をむざむざ落としてしまった痛恨の敗戦となりました。夏に向けて守備力を向上させる必要があります。何しろエースが打たせて取るタイプでしたからね。守備が破たんしては勝てません。
佐賀西、唐津東、明善、時習館、岩国など藩校を起源(あるいは「前史」や「校名の由来」)とする学校の試合をこれまで何度か観戦してきました。いつかまた機会があれば観戦したいものです。
甲子園出場の有無は問わず、こういう伝統校に個人的関心を持っていますので。
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