
みちのくひとり旅(2) 北東北リーグ・1部
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Mr.black
2025年09月19日 11:22 visibility181
前回の続きです。
仙台六大学観戦後、お隣の岩手県に移動して宿泊。翌日は花巻球場で大学野球の「北東北リーグ・1部」を観戦しました。
私事ですが、これで北東北・仙台六大学・南東北の東北3連盟の観戦が叶いました。(北東北の下部リーグは除く。なお、同リーグは現在3部制)
このリーグは基本一日3試合実施なのですが、今回は雨天スライドの2試合が行われる日でした。
(秋季リーグ戦の最終日)
第一試合は「青森中央学院大ー富士大」。
1塁側:青森中央学院大(以下「青中大」と表記。「青学大」や「青中学大」だとややこしいですから)
ピンクとアイボリーの中間色ユニ ←近年、高校野球でも見かけるようになりましたね
胸マークは「GAKUIN」
余談ですが、夏場のリーグ戦オフ時にこの大学と西武3軍との交流戦が西武第二球場で組まれ、休みと合っていたので観戦を検討したことが過去にあるのですが、その日が物凄い高気温の予報で断念しました。
(たしか40度近い予報でした。西武第二球場には屋根が無いので無理っす。大汗)
3塁側:富士大
赤と白のツートンユニ(白地に赤の縦じまユニも使用。写真のはおそらくセカンドユニ)
胸マークは「FUJI」
旧校名「奥州大」時代に何度もリーグ優勝。
その後に停滞時期があったものの、2000年代に入ってから再び優勝回数を積み上げているチーム。プロ入りした選手が何人も居ますね。
試合は初回から富士大が押しており、それを青中大が凌ぐ展開でした。
序盤は何とか1失点ずつで踏みとどまっていた青中大でしたが、中盤にヒット・守備のミス・四死球連発などもあって一気に崩壊しました。
このリーグのコールド適用は7回からなので、17-0という私がこれまで大学野球を観た中で最大の得失点差のゲームになってしまいました。(3部では10点差で5回コールド適用になるようです。)
「強いな~」と思って観ていたのですが、私の近くに居た関係者らしい方々のつぶやきでは「(富士大は)これでは優勝できん」とのこと。全盛期のチームと比べると物足りない部分がいろいろあるような口ぶりでした。
第二試合は「八戸学院大ー青森大」
この試合が秋季リーグの最終戦で、なおかつ優勝が懸かった大一番でした。
1塁側:八戸学院大(旧:八戸大)
濃紺と白のツートンユニ
胸マークは「HACHINOHE」
高校野球の強豪「八戸学院光星」はここの系列校です。
3塁側:青森大
グレーユニに濃紺基調
左胸に「A'u」
こちらも高校野球の強豪「青森山田」が系列校。なのでユニのデザインがよく似ていますね。
つまり高校・大学ともにしのぎを削るライバル校同士ということです。
大いに関心の湧く試合・・・だったのですが、帰宅の都合で2回までしか観戦できませんでした。やっぱり東北は遠いですね。前の試合が長引いたのも痛かったです。まあ、いつも上手く事が運ぶわけないので仕方ありません。
結果は3-2の接戦で八戸学院大が勝ち、優勝したそうです。八戸はこの後、明治神宮大会出場を懸けて仙台六大学・南東北の各代表との対戦があります。出場できるのはたった1校。厳しい戦いはまだ続きます。
<加盟校> 順不同
1部:富士大・青森中央学院大・八戸学院大・青森大・岩手大・ノースアジア大(旧:秋田経法大)
2部:盛岡大・八戸工大・秋田大・弘前大・青森公立大・岩手県立大
3部:秋田県立大・秋田看護福祉大・岩手医科大(※)
(※)岩手医科大は今年は春秋とも不参加。もし今後も同じ状態が続けばゆくゆく2部と3部が統合される可能性もあります。南東北リーグもかつては2部制だったのが現在は1部6校のみで運営されており、地方の大学リーグのチーム数減少が気になります。
<運営手法>
2試合固定の勝率制
<監督の背番号>
「50」番
写真は青森中央学院大の監督
大学野球の監督の背番号は「30」番が一番多いと思っていたのですが、私が実際に見た積算では「50」番の方が多かったです。
(※)なお、東北3連盟の内、南東北リーグのみ「30」番です。この辺りの独自性が個人的に「大学野球は面白い」と思う点です。
<入場料>
大人800円(訪問時)
白っぽく写っていますが、実際にはオレンジです。
なお、このリーグの歴史は少々ややこしく、球場で購入したパンフレットにも記載が無かったので割愛させていただきます。(と言うか、東北の大学野球連盟は草創期から現在の体制になるまでにいろいろな紆余曲折があったようで、どこも把握が難しいです)
ともあれ、既述の通りこれで東北の3連盟の観戦ができたので、通算では22連盟観戦となりました。
未観戦の残りは5連盟(北海道・関甲新・福岡六大学・九州六大学・九州南部)ですが、制覇はなかなか厳しいです。たぶん無理でしょうがね。苦笑。
次回は球場レポート・・・と、その前に一つローカル情報を。
これは花巻駅のホームに展示してある「花巻鹿踊(ししおどり)」の像。
伝統芸能であり、岩手県の無形民俗文化財に指定されています。
この鹿踊には「幕踊系」と「太鼓踊系」があり、花巻は「太鼓踊系」です。訪問前日にはこの踊りが披露される「花巻まつり」が開催されていたそうで、出来れば見たかったです。残念。
ところでかなり以前なので記憶が曖昧ですが、奥州藤原家を取り上げたNHK大河ドラマ「炎(ほむら)立つ」のタイトル映像でこの踊りが披露されていたと思います。大河の映像では数人が円形や横並びで太鼓を叩きながら踊ったり、身体を前後に大きく曲げ伸ばししたりと結構動きの激しい踊りでした。
背中にある二本の白い指物はかなり長く、カメラの枠内に収まりませんでした。
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