アサヒスポーツ(第20回全国中等學校野球優勝大會 特別記念號)

 

『月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり』

 

これは江戸時代松尾芭蕉が奥の細道の冒頭で詠んだ一節で有る

 

月日日の過ぎる様を現した情緒ある言い方、やはり芭蕉は素晴らしい江戸時代の俳人だと思う。

 

また、鴨長明は方丈記で『ゆく川の流れは絶えずして元の水にあらねや』と月日の移り変わりを語っている。

 

高校野球も過去を顧みて現在を見てみるとその変化に驚く事が多い。

 

旧制中學からの学制の変更による校名変更。いわゆる中學→高校への変更で有る。それから商業高校が台頭して来る。

 

そして現代では私学の台頭と勢力図も変わってきている。

 

また多様性や少子化による野球小僧の減少は寂しい物がある。

 

ルールの変更になってきている。

 

制限のない延長戦の廃止、延長18回の廃止、タイプレークの導入や木製バットから金属バットへの変更等まだまだ挙げたらきりが無い。

 

ここに昭和9年発売されたアサヒスポーツ全国中等學校優勝野球大會二十年記念號が発売された。

 

第一回大会からの経過及び軌跡を辿ると物である。

 

試合結果はトーナメント形式で書かれている。

 

トーナメントで記載された方が圧倒的に見やすいので私は有り難い。

 

参考まで第一回、五回、十回、十五回、十九回と挙げさせ頂いた。

 

第一回は京都二中

 

第五回は神戸一中

 

第十回は廣島商業

 

第十五回も廣島商業

 

第十九回は中京商業の三連覇だった。

 

また第十七大會には秩父宮、同妃両殿下が台臨を仰ぎ試合を行った。

 

歴史に裏付けられる当時の球児達の奮闘に観客は昔も今と変わらぬ熱い声援を送っていたに違いない。

 

☆アサヒスポーツ 全国中等學校優勝野球大會二十年記念號(朝日新聞社)より引用。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆第15回と第19回の写真が反対になってます。

失礼しました。

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