ボールパーク構想のアマ球場 (丸亀市民球場・四国Cスタ丸亀)
-
Mr.black
2015年08月20日 09:55 visibility5549
今回四国アイランドリーグを観戦した球場は香川の「丸亀市民球場」。今年2015年3月にオープンしたばかりの真新しい球場です。
完成後にネーミングライツが導入され、「四国コカ・コーラボトリングスタジアム丸亀」という名称になっています。ただ、これだと長過ぎるので通常は「四国Cスタ丸亀」と呼ばれています。
(あるいは「四国Cスタ」)
バックネット裏には比較的大きな屋根が有り。形状が山切りのギザギザなのは珍しいですね。この形でとっさに思い出せるのは滋賀の皇子山球場くらいでしょうか。
↑ 横断幕の左端にも「四国Cスタ丸亀」と書いてあります。(@: JR丸亀駅)
照明が6基あり、明るさはアマ球場としてはなかなかだと思います。
この球場は「ボールパーク構想」の下、様々な工夫を凝らしたスタジアムです。ここを試合会場として利用するアイランドリーグのCEOも計画段階で関わっていたそうです。
両翼100m、センター122m、と広いグランド。
内野クレー、外野天然芝、ファールゾーンは人工芝。
全体の収容数は1万人。当初の計画では3万人でNPB公式戦を誘致できるほどにするという案もあったそうですが、普段の維持管理などを考慮して減らしたということ。妥当な考えだったと思います。
このスタンドがかなり工夫されています。まずは上の写真。
バックネット裏から1・3塁ダッグアウト上辺りまでは全て背もたれ付きの個別席。座面は跳ね上げ式でカップホルダーまであります。
それよりも外野寄りに行くと背もたれこそ無いものの全て個別席。
そして「エキサイトシート」と呼ばれるフィールドにせり出した座席があります。
前面のフェンスは高めでGS神戸(ほっともっと)よりは宮城球場(コボスタ)に近い感じです。
エキサイトシートからの眺め。ただしここは別料金だったのでそそくさと退散しました。(苦笑)
このようにバリアフリーにも配慮してあります。全体的に通路も広めでした。
外野は芝生席。
最も特徴的なのは1塁側アルプスにあたるこの場所。
「ピクニックデッキ」という名称でコンクリートの段々。ここではバーベキューが出来るようになっています。広島のマツダスタジアムを意識したスペースですね。
事前に予約しておけば食材や器具などは球場側で用意してくれます。手ぶらで行ってバーベキューをしながら試合観戦出来るというコンセプト。
この日、数組が利用していました。
同じ位置の3塁側はフラットな芝生広場。この日はホークスの選手がストレッチする場所として利用していましたが、元々は子供を遊ばせるスペースとして考えてあるそうです。
新潟のエコスタの外野後方のスペースと同じ趣旨かもしれません。
スコアボードはLED式。全面をビジョンにも出来ます。表示は見やすかったです。
スコアボードだけでなく、バックネット裏のカウントランプ横にもスピード表示が出ます。
外野後方には陸上競技場が見えています。ここでサッカーJ2「カマタマーレ讃岐」の試合が行われるそうです。(釜玉ーレ、ともじった凄いネーミング。)
3塁側後方にはため池があり、その向こうには讃岐富士が見えます。
設備だけでなく景色・雰囲気とも素晴らしいスタジアム。
でも最大の欠点は交通アクセスの悪さ。マイカーは別として公共交通機関利用ではかなり足回りが悪いです。JR丸亀駅からタクシーでないと行けません。料金は1,300~1,500円程度かかりました。これが困りもの。
しかしながら各地のNPB本拠地の「いいとこ取り」をした工夫と努力がいっぱい詰まったスタジアム。一見の価値は大いにありました。将来的にバス便とか考慮してくれれば最高と思います。(臨時のシャトルバスとか。)
夜には幻想的な雰囲気になりました。一見CGっぽいですが実写です。(笑)
周囲は田んぼや民家しかなく、余計な明かりが無かったのでこのような写真が撮れたわけです。さらに高層の建物がなく、球場前に広いスペースがあったことも幸いしました。
こういう写真は滅多に撮れません。いい機会でした。
<個人タグ 148-133>
- favorite17 chat4 visibility5549
-
navigate_before 前の記事
アイランドリーグの運営及び香川球団の運営の一端
2015年8月19日 -
次の記事 navigate_next
消える運命の野球場 (丸亀城内グラウンド)
2015年8月21日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件