お城の一角にある野球場 (上越高田球場)

  • Mr.black
    2016年06月24日 11:53 visibility1182

ちょっと間が空いてしまいました。


今回BCリーグを観戦した球場は「上越市高田公園野球場」。




この地には高田城があり、その敷地の一角に球場が建設されたのは1949年とのこと。

かつてはスタンドの大部分は土盛りだけの簡素な野球場だったということです。そして球場の位置は敷地の南西の端っこ。1塁側内野と外野のすぐ後方は堀になっている為、十分なスペースがなく、両翼90m、センター120mの狭い球場でした。



↑ これは1塁側内野スタンドの外側。

左が球場側。中央の歩道を挟んで右はもうお堀です。

バックネット裏以外のスタンドの外側は現在でも土盛り。かつての姿が想像出来ます。(おそらくは大阪の万博球場と似た構造だったと思われます。)



お堀には蓮の葉がいっぱいでした。夏には花が咲いて見事な景観だということです。



以前は設備面であまりにも不備があったので、2000年代に入ってから段階的に改修工事が行われました。これは正面スタンド。現在はこのようにコンクリート造になっています。

そしてBCリーグ開催時にはこのようにグッズや飲食の売店がいろいろ出されます。



内野クレー、外野天然芝。本部席やダッグアウトを作った関係でスタンドとグランドに少し距離があります。

近年の改修で両翼は95mに拡張されています。センターの120mは従来のまま。



バックネット裏~1・3塁側ダッグアウト周辺までは全て長イス。

バックネットの支柱が邪魔になる席がありますが、それ以外はフェンスが低くて視界良好です。



ダッグアウト横からポール際まではコンクリートの階段席。

ちなみに後方からはタダ観出来ます。(苦笑)



グランドが拡張された名残りが外野フェンス際にあります。芝生の切れ目辺りがかつてフェンスがあった位置でしょう。



拡張工事によって外野スタンドにしわ寄せが。

平らな歩道状態で実質ここでは立ち見しか出来ません。もし将来的に今より更に拡張しようとしたら外野スタンドは全撤去になるでしょう。(後方は歩道を挟んですぐお堀です。)



全体の収容数は7,000人ということですが、おそらくそんなには入らないと思います。

照明は6基あり。ただし規模は小さいです。少し暗いかもしれません。



スコアボードはパネル式からLED式になっています。

一番下にはスピード表示が出ます。



改修を繰り返すことによって一定レベルの球場になっていますが、個人的には以前の姿を見たかったです。きっと「古めかしいけど味がある」昭和の香りがする球場だったのでしょう。




ネックはやはり交通アクセス。マイカーは別として公共交通機関では少々不便です。

最寄駅は「えちごトキめき鉄道」という第三セクター鉄道の「高田駅」から徒歩20~25分かかります。おまけにこの鉄道、日中は一時間に一本くらいしか便がありません。

今回は行きはちょうど良い便が無かったので北陸新幹線の「上越妙高駅」からタクシーを利用。乗車10分程度で1,500円くらいかかりました。帰りはタイミングを合わせて鉄道を利用。上越妙高駅まで2駅、190円でした。



一時は高校野球の新潟大会すら撤退したという高田球場。

しかし現在は高校野球だけでなくBCリーグも開催されています。




野球少年たちの為にも残って行って欲しい球場です。

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