「球場物語」に載っていない野球場 (川之江球場)

  • Mr.black
    2014年06月17日 11:39 visibility2334

ベースボールマガジン社から発刊されている「球場物語」。過去3種類発刊され、遠征する時の参考資料として重宝しています。

しかしながらこの雑誌が日本国内の硬式野球場(公営)を完全に網羅しているかというと決してそうではなく、掲載漏れしている野球場はいくつもあります。
今回訪問した愛媛の川之江球場もこれら3冊に掲載されていない野球場のひとつです。こういう場所を訪れる時には「お宝探し」のようなワクワク感があります。
 


利用した交通アクセスはJR予讃線。岡山駅からこの「しおかぜ号」という特急に乗車。海を渡って「川之江駅」へ。(乗車時間は1時間10分程度)
 

 

 


駅から北西に徒歩15~20分程度で球場へ到着。
球場外観は直線ラインと波形ラインが特徴的。この球場、瀬戸内海がライトのすぐ後ろに迫っている海辺のスタジアムなのです。波形はそれをイメージしているのでは?と思います。
球場の正式名称は「四国中央市 浜公園川之江野球場」。「浜公園」というのも海辺にあることを連想させますね。
 


グランドは内野クレー、外野天然芝。
両翼が92mと狭く、センターは120mと標準的。
 
1・3塁側の内野フェンスは非常に低くて見やすいのですが、バックネットの支柱が2本前面にあるので視界が悪い席があります。
ライト後方に海が見えているのが分かりますでしょうか?ご覧のように近接しており、海風が心地よかったです。
 


スタンドは全体で8,000人収容。
バックネット裏は背もたれの無い個別席。一部の座席は屋根で日陰になります。(屋根も波形ですね。)
1・3塁側は長イス。
 


両サイド共にベンチの横はブルペンになっており、これでスタンドが分断されています。
しかしこのブルペン、4人並んで投げられる広さ。ここで素振りしている控え選手もいました。
そしてブルペンの様子は外側(写真右側)からも見えるのが面白いです。
 
ここから向こうは全て芝生席です。


スコアボードは右中間寄りにパネル手動式の物がありました。
小さくて表示が見づらく、またポジション番号が出ないのが不便でした。
カウントは旧式のSBOで、メンバー部分はDHに非対応。なのでいずれ改修が必要になるでしょう。
 


スタンドが小さいので1塁~ライト、3塁~レフトにかけて高い防球ネットが張ってありました。これが無いと打球が頻繁に外に出てしまうでしょう。収容は公称8,000人なのですが、実際はもっと少ないように感じました。
 


面白かったのはこれ。トイレの防鳥ネット。カラス除けということです。球場滞在時は全然見かけませんでしたがそんなに多いのですかね?
このトイレ、最初はどうやって入るのか戸惑いましたが、単純にネットをまくって入ります。
断っておきますがこれは男子トイレですからね。(苦笑)
 


この球場の特筆すべきは写真の赤で記した部分。ここには川之江城があります。
 


球場から屋根が少し見えている山城。球場をひっそりと見守っているようです。

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