懸命な攻防戦

  • Mr.black
    2014年07月17日 12:43 visibility661

東東京大会突撃遠征の第二試合は「巣鴨ー六郷工科」戦。(2回戦)



1塁側: 巣鴨(すがも)高校。1回戦は無く、この2回戦が初戦。

公立校かと思っていたら中高一貫教育の私立男子校でした。

どうやら「男女別学」で今どき珍しい硬派な学校のようです。



スクールカラーは紫の様子。写真ではわかりにくいですが、アイボリーユニでやや青っぽい紫が基調です。マークは左胸に小さな筆記体で「Sugamo」。

このように左胸にチームロゴを集約するスタイルは戦後来日したサンフランシスコ・シールズの影響と言われています。巣鴨はどうなのかわかりませんが、もしかしたら同じ影響なのかもしれません。



3塁側: 六郷(ろくごう)工科高校。1回戦を勝ってこの2回戦に進出。

白ユニに黒基調。胸には「ROKUGO」とマーク入り。

2004年に新設された学校ですが、それ以前にあった複数の工業高校を受け継ぐ形で設立されたので全くの新設校というわけでもないようです。

昨今、商業校や工業校など実業系の学校は生徒不足が深刻なのでこういう措置が行われているのかもしれません。実業系から普通科の学校に変化するケースもよくありますね。




試合は一進一退の攻防戦。

まず巣鴨が2点先制し、六郷が2-2に追いつく。

その後巣鴨にHRが飛び出して3-2と勝ち越すとまた六郷が追いつくという非常にハラハラする展開でした。



六郷は終盤選手の怪我が相次ぎました。

攻撃ではランナーが滑り込んで野手と交錯して足を負傷。

守備では複数の選手が負傷。選手交代や守備位置変更などがめまぐるしく、六郷野球部員の「勝ちたい」という懸命さが伝わりました。(もちろんラフプレーなどによる負傷ではなく、偶発的なものばかりでした。)

再三巣鴨にリードされながらその都度追いつくという執念で延長に持ち込みます。



しかし延長10回、ついに力尽きて5-4の1点差で無念の敗戦。

なかなかの好チームで、赤の他人の私が「勝たせてやりたかった」と思うくらいの健闘ぶりでした。地方予選にもこんな熱戦が多数あります。

「甲子園だけが高校野球ではない」、毎回そう痛感します。



敗れてスタンドに挨拶する六郷工科。女子マネの泣き顔が印象的でした。

「この仲間で一日でも長く野球がしたい」、全ての学校が夏に思うことでしょう。

しかしその願いは叶わず大多数の学校は僅かな日数で消え去っていきます。

そんな思いを少しでも多く見つめていきたい。各地の予選に行くのはそれが理由なのです。


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