ボールパークを支えるマンパワー(鎌ヶ谷スタジアム)
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Mr.black
2022年06月22日 10:28 visibility1789
先日、イースタンリーグ公式戦「日本ハム VS 楽天」を観戦した場所は鎌ヶ谷スタジアム。
現在、一部の球団を除けばファーム球場の環境は格段に良くなっており、特にこの鎌ヶ谷は12球団を見渡しても上位に入るスタジアムです。
しかし、いくら良い球場を作ってもそれを運営するソフト面がダメだと、よほどコアなファン以外は頻繁にはリピートしませんよね。その点で鎌スタはマンパワーでも優れていると思いました。
もし私が首都圏在住だったらリピートすることでしょう。
交通アクセスとしては東武「鎌ヶ谷駅」から徒歩30分と遠いのですが、有料試合開催時には同駅東口のロータリーからシャトルバスが土日祝は約15分に1本、平日は約30分に1本出るので助かります。帰りも8回終了後からバスが出ます。乗車時前払いで100円です。(遠征者には嬉しい。)
ちなみにタクシーだと1,000~1,300円くらいだそうです。
(※)この他にもアクセス手段はいくつかあります。
球場の外壁にはここを巣立ってトッププレーヤーになった選手達の横断幕が掲げられています。
これはファンだけでなく選手にとっても良いことですね。「自分もいつかは・・・」という励みになりますから。
そして未来のスター誕生を期待してこのように余白が作られています。
これは1塁側で投手をイメージさせる余白ですが、ちゃんと3塁側には打者用の余白も作ってあります。次にここを飾るのは誰になるでしょうか?
正面のチケット売り場。
その左側にはグッズ売り場があります。あまり広くないので店内への入場数制限がかかっており、ご覧のように列が出来ていました。せっかくの機会なので私もしばらく並んでお買い物。
なお、右端に少し写っている緑色はグッズの自販機で、一部商品はここでも買えます。
(※)入場制限は混雑回避の為なのでしょうが、もしかしたらコロナの影響もあったかもしれません。並んだのは10分程度でした。
場内(2階)には飲食の売店が。この左側には飲料メインのお店もありました。
このような売店がありながら場内には普通の飲料自販機(価格が市場価格)もたくさん置いてありました。お財布に優しいスタジアムです。
それとは別に場外にキッチンカーも来ていました。この日は「帯広豚丼」と「富士宮焼きそば」の2台。
かなり迷いましたが、鎌スタに再訪出来るかどうか分からないので、場内キッチン定番の「鎌スタ丼」を選択。苦渋の決断でした。700円なり。↓
もう一つの人気メニュー「ハム勝(かつ)カレー」にも心動きましたが。(汗)
なお、この日から場内のビール売り子が復活したということ。再開初日だったので売り子さんはたった1人でしたが、普通は2~3人いるようです。(一杯500円)
入場時にはグリーティングあり。
この日は既述の通り「コーチプロデュースデー」だったので顔ぶれは左から伊藤コーチ(84)、多田野コーチ(73)、二軍マスコットのC☆B(カビー)となりました。カビーの着ているのが企画グッズのTシャツ。
ここでようやく内部へ。
グランドは内野クレー、外野天然芝。両翼100m、センター122m、です。照明は無し。
バックネット裏にテーブル付きの席、最上部に屋根付き席など、ファームの球場とは思えないほどゴージャスな席があります。
これは「バックネット裏B指定席」。背もたれとカップホルダー付き。
素晴らしいなと思ったのは左右と前後にかなり余裕を設けてあること。普通少しでも詰め込んで収容数を増やしたいと考えるのでしょうが、この点で鎌スタの「ファンが快適に観戦出来るように」という配慮を感じます。
ちなみに私が購入したのは「内野(1・3塁側)B指定席」ですが、やはり座席の間隔がゆったりめでした。
(背もたれは無いものの、腰が安定するくらいの背面折り返しがあり。)
これが内野スタンド全景。
外野に芝生のスタンドがありますが、特別な場合を除き通常は観客を入れません。
収容数はハッキリしませんが、2,400~2,500人くらいのようです。
キッチリ区切られているブルペン。
鎌スタ以外では見られないもの、それがレフトポール際の茶畑。一部は菜園になっています。
これで思い出すのは戦時中の野球場に関するエピソード。
「敵国のスポーツ」ということで戦時中は野球人と野球場に対する目は厳しいものでした。それを緩和する為に「野球場はお国の役に立っている」ことをアピールする必要があったのです。
そこで行われた策の一つが「グランドを農場にする」というもの。この茶畑&菜園を見た時、ふとそのことを思い出したのです。(戦時中は他にも物資保管場や練兵所として供与された野球場があります。)
スコアボードは全面LEDビジョン。
中央に画像を出す為、得点部や選手名がやや小さく、目が悪い私には見づらかったです。
得点部は面白い方式。ご覧のようにスタート時は青でイニング表示されており・・・
試合が進むとご覧のように青のイニング数字の上に白数字で得点が表示されます。
見づらいと言えば見づらいのですが、非常に珍しい表示方法で「面白い」と感じました。
これはバックネット裏最後部にある守備側用のカウント表示部。
写真では見えませんが、「BALL」「STRIKE」「OUT」の下に小さなLED集積ランプがあり、そこが点灯します。また、「INNING」の上にはイニング数が表示できるLED集積ランプがあります。これもかなり変わった方式です。
レフト場外にある建物は選手寮と屋内練習場。
多摩川時代とは隔世の感がありますね。
こんな立派なファーム施設を作ってくれた大社義規オーナーに改めて感謝。
上は左中間フェンスにある掲示。「100」は大社オーナーの背番号で、永久欠番になっています。日ハムの初優勝時(昭和56年)にオーナーが100番のユニを着て選手から胴上げされたのは当時印象的なシーンでした。
余談ですが、前々身球団「東映フライヤーズ」の大川博オーナーの背番号も「100」でした。大社オーナーがそれを踏襲したのかどうかは不明です。
「HALL OF FAME」は「野球殿堂入り」を意味します。
5回裏終了後のグランド整備の時間に行われるラジオ体操。これ、いいアイデアですね。
野球は3時間前後かかる長い競技なので座りっ放しだと身体がつらいです。それをほぐす為の体操ですが、スタンドの一体感を出す意図もあるようです。
こういう場合なまじオリジナルのダンスや体操を導入すると、ほとんどの人はやりませんが、ラジオ体操だとすんなり出来るのですね。写真のように大部分の観客がやっていました。こういうところにも球団サイドのアイデアと努力を感じます。
カビーと「DJチャス。」さん、本当に楽しい一日でした。ありがとう。サヨナラ。
多くのファンがリピートするのも納得しました。
選手・監督・コーチ・球団職員・全てのスタッフさんにも感謝いたします。
その一方、好対照な河川敷にあるヤクルト戸田球場や「秘境」と呼ばれるカープの由宇球場にもいつか訪れたいという思いも強くなりました。
いつ実現するかはわかりませんが・・・。
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- 事務局に通報しました。
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