ちょっと特殊な東都の運営
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Mr.black
2023年11月05日 08:23 visibility2023
今回観戦した東都大学野球のリーグ運営について。
東都は東京六大学に次ぐ有名なリーグであるにも関わらず、意外と情報が少ないです。これはおそらくここの1部リーグ戦が「平日のデーゲームがほとんど」であることに起因していると思われます。週末の神宮球場の使用が六大学優先になっているので、概ね火曜~木曜辺りになってしまうのです。
その為そもそも観る人が少なく、更に「観た人の情報発信量も少ないのでは?」と感じています。
この状況を何とかしたいと考えたのか、近年リーグ戦の一部を神宮以外の場所で週末に行っています。露出度や認知度を少しでも上げたいのでしょうね。
2部以下は概ね週末にリーグ戦が行われますが、下部はどうしても世間の関心度が落ちます。更に下部リーグの試合は大学所有のグランド・球場で行われるケースが多いので、保護者や関係者以外は滅多に行かず、それが情報発信量の少なさにも繋がっていると推察してます。
その点をほんの僅かでも解消したいと思い、私自身数少ない機会での体験ではありますが、東都の情報発信を。なお、今回は他のリーグと違っている点をメインに書きます。
1.下部リーグでも有料であること。
これまで観た他リーグの下部は全て無料(※)でしたが、東都は下部リーグでも「公営球場」では有料でした。料金は1,500円。チケットに「〇部リーグ戦」と特に記載が無かったので、おそらく1~4部全て同額なのだと思われます。補足すると学校所有のグランド・球場での公式戦は無料だそうです。
なお、チケットに印刷されている「プレミアムユニバーシティーズ」は近年使い始めた東都の愛称で、「22」は加盟校数を表しています。
(※)リーグによっては1部も無料のところがあります。
2.全て勝ち点制であること。
通常は1部リーグのみが勝ち点制で、2部以下は2試合(あるいは1試合)固定の勝率制やポイント制であることが多いのですが、東都は全て勝ち点制にしているようです。
このお陰で今回の遠征が実現しました。試合数固定の勝率制やポイント制だったら観戦機会はありませんでした。
なお、4部は加盟数が4校と少ないので、勝ち点制での対戦が各校2回ずつ組まれます。
(つまり全ての対戦が2勝1敗になったら1季のリーグ戦で18試合、引き分けがあったら更に多く戦うことになります。他所よりもずっと多いですね。)
3.コールドが無いこと。
今季3部で20-0という大差の試合がありましたが、9回まで実施されています。
「2」と「3」によって、選手の試合経験機会をなるべく多くしようという意志が強くあるリーグと感じています。これが「戦国東都」の原動力ではないかとも思えます。
4.写真撮影は申請が必要であること。
今年から一般客の写真撮影は申請が必要になったそうです。これはチアの盗撮防止が主たる目的。
申請は事前申請だけでなく、当日試合会場でも出来ます。今回私は急遽観戦することになったので、入場時に申請しました。
「申請→許可証の貸与→常時首に下げて撮影→帰る時返却」という流れです。この申請をせず撮影すると場合によっては退場させられるのでご注意を。
なお、許可が必要なのは望遠レンズのカメラだけで、コンパクトなデジカメやスマホカメラは申請不要らしいです。私のカメラは小型のデジカメでズーム解像度が大した物ではなく、当日はチアも居なかったので本来申請不要だったかもしれないのですが、後でトラブルになったら困るので念の為申請した次第です。
そして「写真や試合内容をブログに上げるのは大丈夫?」と尋ねたら「OK」との回答を得ました。なので一連のブログアップが出来たのです。「NG」だったら非公開になるところでした。
5.ファンクラブ制度があること。
各季のリーグ戦ごとにファンクラブが設定されています。入会金は1万円で、会員証を提示すれば期間中の全ての試合がフリーパス。(1~4部リーグ戦と入替戦の全てがフリーパス。)
既述の写真撮影の申請も会員証の提示だけでOKだそうです。そしてその季の試合が全て終わったら自動終了というシステム。
近場でしょっちゅう観戦する方だったらお得ですね。また、コロナの時のような入場数制限がかかった場合はFC会員が優先されるそうです。
これを知ったのはつい最近。いつ頃から始まったのかはあいにく分かりません。
このように東都は運営手法が異色です。
観戦機会を掴むのが少々難しいリーグですが、いつか再訪したいと思います。
<現時点での加盟校>
1部:青山学院大・日本大・中央大・亜細亜大・國学院大・東洋大
2部:駒澤大・専修大・国士館大・拓殖大・立正大・大正大
3部:東京農大・帝京平成大・成蹊大・順天堂大・学習院大・一橋大
4部:上智大・東京都市大・芝浦工大・東京工大
加盟22校の内、11校観戦しました。ちょうど半分。まだまだっすね。
次回が最後。球場レポートです。
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