大リーグのドラフトを日本にあてはめて考えてみたら・・・
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こじっく
2011年05月08日 00:00 visibility183
前の日記で書いた「ベースボール英和辞典」、本当に面白いです。
メジャーリーグのドラフト制度の紹介もあり、興味を持ちました。
メジャーリーグのドラフト会議は6月に行われるのですね。
ドラフトは秋の風物詩と思っていたら・・・でも、日本と学制が違うから当然でしょうね。
そしてFA制とドラフトがうまく制度として組み合わさって、戦力均衡の目的が徹底されていて素晴しいと思いました。
しかし、なかなか複雑な仕組みの制度だと感じました。
自分が正しく制度を理解したと思いませんし、ましてそれを分かりやすく書く力量なんて僕にないのですが、ちょっと日本にあてはめてシミュレートしてみたくなりました。
しかし、日本とアメリカでは球団数もFA移籍の規模も違いますので、メジャーのルールを僕がシンプルに(?)アレンジさせて頂きます。
「FAで選手を獲得した球団は翌年のドラフト会議で1位指名選手の選択権を放棄する。また、FAで選手を失った球団は1位指名選択権を持つ全ての球団の1位指名が確定した後、特別にもう一人選手を獲得することができる」
このルールを適用すると2010年のドラフトはどうなったでしょう?
2009年のFA移籍と2組み合わせて考えてみます。
2009年のFA移籍は・・・橋本将(千葉ロッテ→横浜)、藤本敦士(阪神→東京ヤクルト)、藤井秀悟(北海道日本ハム→巨人)
よって2010年のドラフト会議では、横浜、東京ヤクルト、巨人が1位指名選手の選択ができず2位指名からの参加となります。
すると1位指名の入札は・・・
楽天 大石達也(早稲田大)
広島 大石達也(早稲田大)
オリックス 大石達也(早稲田大)
日本ハム 斎藤佑樹(早稲田大)
ロッテ 斎藤佑樹(早稲田大)
阪神 大石達也(早稲田大)
西武 大石達也(早稲田大)
中日 大野雄大(佛教大)
SB 斎藤佑樹(早稲田大)
ここで抽選となりますが・・・ここは歴史的な事実を尊重して、大石選手は西武、斎藤選手は日本ハムが引き当てたことに致します。
これ以降も2010年のドラフトのドラマは続いたのですが・・・9球団の1位指名を歴史的事実を尊重しながら以下のように確定したとします。
楽天 塩見貴洋(八戸大)
広島 福井優也(早稲田大)
オリックス 後藤駿太(前橋工高)
日本ハム 斎藤佑樹(早稲田大)
ロッテ 伊志嶺翔太(東海大)
阪神 榎田大樹(東京ガス)
西武 大石達也(早稲田大)
中日 大野雄大(佛教大)
SB 山下斐紹(習志野高)
さて、ここからなのですが、千葉ロッテ、阪神、北海道日本ハムには、他球団の2位指名に移る前にさらに1選手の指名が許されるわけです。
すると、ここからが想像力の働かせどころです。
まず北海道日本ハム。
投のスター斎藤投手を獲得できたので、それに比肩する野手のスター候補を望んだのではないでしょうか・・・ということで山田哲人選手(履正社高)!
次に千葉ロッテ。
伊志嶺外野手を獲得したことのバランスと、かつて長野選手を強攻指名した積極果敢な姿勢を考えて沢村拓一選手(中央大)と行きたいところですが・・・いや・・・はやり長野選手を獲得できなかった過去を振り返って作戦変更→須田幸太選手(JFE東日本)!
最後に阪神です。
阪神は昭和53年の江川卓選手1位指名以降、「実際入団してくれる選手」という条件を最優先してドラフトを進めてきたような気がしますが、最近はそんな弱気と違う!(と信じている)。
かつては巨人熱望の田淵幸一選手(法政大)を捕手が揃っているチーム事情にも関わらず強攻指名して入団させた歴史もある。
と、言うことで「ええぃ!ここは田淵以来の強攻策だ!!」という大英断で沢村拓一選手を指名!
かくして2010年ドラフト会議は
日本ハム→山田、千葉ロッテ→須田、阪神→沢村の指名で大いに会場をどよめかせ1位指名選択を終えたのでした・・・。
以上、すべて僕の頭の中で起こった出来事です。
しかし、真の戦力均衡のためにFAとドラフトを組み合わせて制度を考えることは必要なのではないかと思います。
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