通算安打…大打者たちの記録から感じること

  阪神タイガースの鉄人 金本知憲選手が6月28日の中日戦で通算2500安打を達成しました。44歳2カ月、通算2517試合目での偉業でした。

 

 

  過去の2500本安打達成者は以下の通り6人の選手です。

 

  野村克也  1975年 39歳10カ月 2478試合目 

 

 

  張本 勲  1976年 35歳11カ月 2185試合目

 

  王 貞治  1978年 38歳1カ月 2518試合目

 

 

  衣笠祥雄 1987年 40歳4カ月  2594試合目

 

 

  福本 豊 1988年  40歳5カ月 2310試合目

 

  門田博光 1991年  43歳5カ月 2466試合目

 

  金本選手は門田選手の記録をこえる最年長での偉業達成となりました。

 

  上に挙げた選手の中で、その後も100本以上の安打を重ね選手はわずか3人。

 

  張本選手が3085本、野村選手が2901本、王選手が2786本の通算安打を記録しバットを置いています。

 

 今後、金本選手はどれだけ沢山のヒットを重ねてゆくのか、注目が集まります。

 

 さて、2500安打とまで言わずとしても2000本安打・・・。野球選手にとって夢の数字です。

 

 今年も稲葉選手、宮本選手、小久保選手がその大台に到達しました。

 

 僕が野球を見始めた頃、巨人の加藤英司選手が2000本安打を前に引退か移籍しての現役続行かで悩んだ末、南海に移籍し目標を達成したことが話題になったことを覚えています。

 

 それだけ2000本安打は選手にとってあこがれの対象であることは多言を要しないでしょう。

 

 では、惜しくも1900本以上のヒットを放ちながら2000本を待たずに引退を選んだ選手には、どんな選手が並んでいるのでしょうか。調べてみました。

 

 

 飯田徳治(南海など) 1978安打

 

 毒島章一 (東映)1977安打

 

 小玉明利(近鉄など) 1963安打

 

 松永浩美(オリックスなど) 1904安打

 

 

 

 

 以上の4選手でした。名球会が発足する以前に引退された選手にとっては必ずしも2000本が大きな区切りとして捉えられなかったとしても、それは分かる気がします。

 

 しかし、松永選手はその後、アメリカ球界入りを模索してでも現役続行を望まれていたことが思い出されます。記録がモチベーションの全てだったとは思いませんがラスト100本を切っての引退は断腸の思いだったのではないでしょうか。

 

 また、2000本安打達成者41人のうち、年度最多安打を達成したことのない選手が16人もいるのに、3度も達成した田尾安志選手(中日など)が1560安打に終わっていることも意外でした。

 

 

 才能ある打者でも、いかに安定した打撃成績を長期にわたって残すことが難しいかということでしょう。

 

 野球の歴史が続く限り、通算成績での大台記録達成者が増えていくことは当たり前のことですが、数字の大小だけでなく、その選手を象徴する数字を目にするたびにそこに払われた努力や、困難を乗り越えるドラマを想起できるように野球を見ることを楽しみたいと思います。

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