プレーオフにふさわしき熱戦 関西学生野球 立命館×関西学院 観戦記

(7回に及ぶロングリリーフを自責点0に抑えた立命館 松田投手)


立命 2 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 =8

関学 0 0 0 2 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 =5

※延長14回


 立命館9勝4敗3分 勝ち点4、関西学院9勝4敗1分け 勝ち点4で並んだ両雄のプレーオフは延長14回3時間49分の激闘となった。

 立命館 桜井(北須磨 3回生)、関西学院 宇都宮(香川西 3回生)。ともにチームの大エースを立てて大一番に臨んだ。

 先手をとったのは立命館。

 1回に宇都宮の立ち上がりを攻略し2点を先取する。

 関西学院も負けてはいない。4回に四死球をからめて桜井を攻め立てると最後はエラーを誘って2点をもぎ取った。

 シーズンの疲労からか両校ともに中盤からは先発したエースを降板させ継投策に出る。

 その後、関学は7回に2番濱元(今治西 4回生)のタイムリーで1点勝ち越す。

 すると直後の8回に立命館は4番高島(神港学園 2回生)と6番古川敬(生光学園 4回生 主将)のタイムリーで3点をたたき出し逆転。終盤の2点差、これで勝負あったかに思えた。

 しかし、関学も優勝に執念を見せる。

 その裏に、逃げ切りを図り3投手をつぎ込む立命から粘り強く一死満塁の大チャンスを作ると7番黒木左翼手(関西学院 4回生)が二塁打を放ち同点に追いつく。

 なおも逆転のチャンスは続くがここはこの回に満塁でマウンドを預かった立命館 松田(県岐阜商 4回生)が同点で切り抜ける。

 9回を5-5の同点のまま終えるとその後、試合は膠着状態に陥り、場内放送で「延長15回に至った場合は連盟規定によりタイブレーク実施」がつげられる。

 こうして迎えた延長14回。

 立命館はエラー、内野安打、テキサスヒットで泥臭く2死満塁のチャンスを作ると打席には4番高島。

 6イニング目のロングリリーフに入っていた関学 中内(今治西 2回生)からライトへ打球を放つ。

 この打球が飛びこんだ松原右翼手(大阪桐蔭 3回生)のグラブをかすめて決勝の三塁打になった。

 立命館のマウンドには関学中内を上回る7イニング目のロングリリーフに入っていた松田が最後まで立っていた。

 

 

 

 立命館、関西学院どちらも勝者にふさわしい戦いだった。

 まさに関西学生野球の歴史に残る名勝負となるだろう。

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