首位打者獲得選手のドラフト指名順位

 前の日記ではアンダースロー投手が高校卒業時にプロからドラフト指名され難い傾向になるのではないか・・・ということを考えてみました。

 

 そして、僕はもう一つドラフトと関連して気になっている事があります。

 それは、スラッガータイプではなくアベレージヒッタータイプの打者は指名順位が低いのではないか?ということです。

 

 これもなかなか検証し難い問題です。

 

 しかし、考えてみたいと思います。

 

 材料は2000年以降の両リーグの首位打者一覧です。

 

2012年 阿部 慎之介(2000年巨人1位)

      角中 勝也(2006年ロッテ7位)

 

2011年 長野 久義(2009年巨人1位)

      内川 聖一(2000年横浜1位)

2010年 青木 宣親(2003年ヤクルト4位)

      西岡 剛(2002年ロッテ1位)

2009年 ラミレス(外国人選手)

     鉄平(2000年中日5位)

2008年 内川 聖一

      リック(外国人選手)

2007年 青木 宣親

      稲葉 篤紀(1994年ヤクルト3位)

2006年 福留 孝介(1998年中日1位)

      松中 信彦(1996年ダイエー2位)

2005年 青木 宣親

      和田 一浩(1996年西武2位)

2004年 嶋 重宣(1994年広島2位)

      松中 信彦

2003年 今岡 誠(1996年阪神1位)

      小笠原 道大(1996年日本ハム3位)

2002年  福留 孝介

       小笠原 道大

2001年  松井 秀喜(1992年 巨人1位)

       福浦 和也(1993年ロッテ7位)

2000年 金城 龍彦(1998年横浜5位)

      イチロー(1991年オリックス4位)

 

 やはりなかなか難しい検証です。

 上にあげた延べ26人の首位打者のうち、ドラフト1位指名選手は延べ9人。

 ドラフト2位の選手は延べ4人。

 ドラフト3位の選手は延べ3人。

 ドラフト4位以下の選手は延べ8人。

 外国人選手が2人。

 この数字をどう見るか?

 僕はやはりドラフト1位の首位打者延べ9人に対し、ドラフト4位以下が8人と拮抗していることから、ドラフト下位指名選手の大健闘と見たいと思います。

 

 しかし、首位打者を獲得した選手が必ずしも「アベレージヒッター」としての素質を第一に評価され入団したとも言い切れない例があります(たとえば2004年のセリーグ首位打者嶋選手は投手としてスタート)。

 また、ホームランをたくさん打ち、打点を挙げる選手は打率がいま一つ低い・・・と言い切れないことは上の選手の顔ぶれをみれば一目瞭然。

 三冠王を獲得した松中選手は言うに及ばず、阿部選手やラミレス選手などもそれに匹敵するような数字を残しています。

 と、なるとこの検証をするためには「アベレージヒッター」とは何か?をまず定義づけなければ成り立たないような気がします・・・これも難しいことですが。

  

 前回はアンダースローの投手、今回はアベレージヒッターについてドラフトと絡めて考えてみました。

 

 この2本の記事を書いてみて、何を自分が本当は知りたいと思っているのか、漠然と見えてきました。

 

 それは、やはり最高のドラフト戦略です。

 

 これからも色々テーマをみつけて考えて行きたいと思います。

       

 

 

 

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