愛読書


中学三年か高校一年の時に買ったジョセフ・ダーソー著 武田薫訳「アメリカン・ドリーム 大リーグとその時代(ベースボールマガジン社)。



当時の僕としては大金の三千円をはたいて四条烏丸のジュンク堂書店で買いました。



この本とレンタルビデオ店で何度も借りて観た映画「フィールド・オブ・ドリームス」そして「打撃王」。



これらが僕のアメリカ野球への憧れの原点です。



十代の頃、僕はこれらを読んだり観たりして「大金持ちになってマイナー球団を買収しよう」と身の程知らずな夢を見ていました。



そしてもう1つ、「僕が日本野球史の決定版と言えるような本を書く」というこれまた自分の能力を顧みない大きな望みも抱いていました。



今、僕はこのラボーラ・ベースボールの場で拙い野球に関する文章を綴る機会を与えて頂いているので、望みは半分以上満たされています。



この高度情報社会は高校生の時に想像出来なかった状況です。



球団オーナーは勿論、作家や野球史研究家にもなれないまま人生を終えそうな気がします。いや、はっきり言って、なれずに終わるでしょう。



しかし、これで良いのだ、と僕は思っています。



自分の人生の出来事と野球史の出来事を繋げて記憶しながら、死ぬまで野球を楽しんで行けたらと思います。



今年の日本シリーズがどんな味わいとともに記憶の底へと沈殿して行き、十年後、二十年後、そしてそれ以降どのように熟成する思い出となるのか今はそれが楽しみです。















































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