羽生の意地
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ブダペスト二郎
2007年06月06日 13:36 visibility66
すばらしいゲーム、とまでは言いづらいかもしれないがおもしろいゲームであった。
ガーナ以来の強い相手で、コロンビアはもちろん個人技もあり、またプレスの強さがすばらしく、日本の選手に前を向かせまいとするディフェンスはとりわけ勉強になった。
後半疲れてファウルが増えてしまったが久しぶりのAマッチ、という印象。お互いにいい攻撃を消しあうフットボールで両チームともほとんど枠にシュートを飛ばせなかった。
日本のスタメンは
GK川口 DFに右から駒野、中澤、阿部、中田。ディフェンシブハーフに啓太と憲剛、オフェンシブに右から俊輔、稲本、遠藤。高原のワントップ。
誰が見ても前半はコロンビアに押され、特に攻撃で効果的なものは作り出せなかった。俊輔も遠藤も、時には高原までも自陣に戻っての守備をする時間が多く、マイボールになったときにキープする処方を持たなかった。二人のセンターバック、中澤と阿部がぎりぎりのところで防いだシーンが目立ち、稲本がゲームに乗ることができなかった。
後半になって稲本、中田を下げ、中田の位置に今野。稲本の位置には遠藤が移り、羽生が左のオフェンシブに入った。
前半に粘り強く守ったおかげと、相手は中1日ということもあり、コロンビアのペースが落ち、なおかつよく走る羽生がアクセントになった。
試合は両者得点を奪えず、ドロー。課題はいっぱいあるがこういう相手とできるのは貴重な経験だったろう。
以下個人採点
GK川口5.5 危険なシュートは打たれなかったがコーナーキックでちょっと恐いシーンがあった。キックがいつもに比べるとよろしくない。
DF駒野5.5 全体的に押し込まれて上がるシーンは少なかった。俊輔とのバランスをもうちょっと改善して欲しい。
中澤6.5 阿部と二人で相手の攻撃を良く食い止めた。
阿部6.5 同上。二人ともクリア以外にしっかりとフィードできるようになって欲しい。
中田5.5 ほとんど守備に追われた。もともとそれほど上がるイメージはなかったが、持ち味のフィードもほとんどいいものは見られず。
憲剛6.5 もうちょっとミスを減らして欲しいし、あのシュートは枠に飛ばして欲しかった。しかし日本のシュートは少なかったがほとんど(全て?)彼が絡んでいるはずだ。
啓太6 ミスパス、体を入れられてのボールロストはいただけない。しかし相手が強いだけにセンターバックとうまく絡んだ粘り強いディフェンスは貴重であった。
俊輔5.5 強くはないが守備できっちりと追い、いいランニングも見せた。「違い」を出すまでには至らず。
稲本5 本来のポジションではないためか、ふらふらとしていた印象。なれないポストプレイ、など考えながらやっていたが。ガンガンプレスを彼がかければ前半も少し違ってきたように思う。
遠藤6 裏を狙って走ることもあったが俊輔も彼も、羽生より基本的にうまいのだが羽生が入って、「走る」にもうまさがあるのだと感じた。
高原6 前半は特に厳しい戦いを強いられた。後半はテクニックがついた鈴木隆行、といった風で前線の起点になり、ファウルをもらい続けた。
羽生7 もちろんミスもあったがゲームを活性化した。森島のようだ!
今野6 攻め上がることは少なかったが左サイドの守備が堅くなった。
他は略。
印象的だったのは羽生が自分のボールを取られた直後に、「俺のボールを返せ」と聞こえてきそうな、猛然としたダッシュでもどり、相手ボールホルダーにアタックしたシーンだ。このプレイはラモスを思い起こさせたが、近年この「意地のプレッシング」とでも呼べそうなシーンは見た記憶がないように思う。「うまい」「果敢な」「積極的な」プレスは良く見られるが。あまり無闇に飛び込んだり、バランスを崩してしまっては元も子もないが、「そのボールは俺のだ、よこせ!」と言わんばかりのプレイというのは抽象的かもしれないがフットボールの原点といえるのはないだろうか?
ガーナ以来の強い相手で、コロンビアはもちろん個人技もあり、またプレスの強さがすばらしく、日本の選手に前を向かせまいとするディフェンスはとりわけ勉強になった。
後半疲れてファウルが増えてしまったが久しぶりのAマッチ、という印象。お互いにいい攻撃を消しあうフットボールで両チームともほとんど枠にシュートを飛ばせなかった。
日本のスタメンは
GK川口 DFに右から駒野、中澤、阿部、中田。ディフェンシブハーフに啓太と憲剛、オフェンシブに右から俊輔、稲本、遠藤。高原のワントップ。
誰が見ても前半はコロンビアに押され、特に攻撃で効果的なものは作り出せなかった。俊輔も遠藤も、時には高原までも自陣に戻っての守備をする時間が多く、マイボールになったときにキープする処方を持たなかった。二人のセンターバック、中澤と阿部がぎりぎりのところで防いだシーンが目立ち、稲本がゲームに乗ることができなかった。
後半になって稲本、中田を下げ、中田の位置に今野。稲本の位置には遠藤が移り、羽生が左のオフェンシブに入った。
前半に粘り強く守ったおかげと、相手は中1日ということもあり、コロンビアのペースが落ち、なおかつよく走る羽生がアクセントになった。
試合は両者得点を奪えず、ドロー。課題はいっぱいあるがこういう相手とできるのは貴重な経験だったろう。
以下個人採点
GK川口5.5 危険なシュートは打たれなかったがコーナーキックでちょっと恐いシーンがあった。キックがいつもに比べるとよろしくない。
DF駒野5.5 全体的に押し込まれて上がるシーンは少なかった。俊輔とのバランスをもうちょっと改善して欲しい。
中澤6.5 阿部と二人で相手の攻撃を良く食い止めた。
阿部6.5 同上。二人ともクリア以外にしっかりとフィードできるようになって欲しい。
中田5.5 ほとんど守備に追われた。もともとそれほど上がるイメージはなかったが、持ち味のフィードもほとんどいいものは見られず。
憲剛6.5 もうちょっとミスを減らして欲しいし、あのシュートは枠に飛ばして欲しかった。しかし日本のシュートは少なかったがほとんど(全て?)彼が絡んでいるはずだ。
啓太6 ミスパス、体を入れられてのボールロストはいただけない。しかし相手が強いだけにセンターバックとうまく絡んだ粘り強いディフェンスは貴重であった。
俊輔5.5 強くはないが守備できっちりと追い、いいランニングも見せた。「違い」を出すまでには至らず。
稲本5 本来のポジションではないためか、ふらふらとしていた印象。なれないポストプレイ、など考えながらやっていたが。ガンガンプレスを彼がかければ前半も少し違ってきたように思う。
遠藤6 裏を狙って走ることもあったが俊輔も彼も、羽生より基本的にうまいのだが羽生が入って、「走る」にもうまさがあるのだと感じた。
高原6 前半は特に厳しい戦いを強いられた。後半はテクニックがついた鈴木隆行、といった風で前線の起点になり、ファウルをもらい続けた。
羽生7 もちろんミスもあったがゲームを活性化した。森島のようだ!
今野6 攻め上がることは少なかったが左サイドの守備が堅くなった。
他は略。
印象的だったのは羽生が自分のボールを取られた直後に、「俺のボールを返せ」と聞こえてきそうな、猛然としたダッシュでもどり、相手ボールホルダーにアタックしたシーンだ。このプレイはラモスを思い起こさせたが、近年この「意地のプレッシング」とでも呼べそうなシーンは見た記憶がないように思う。「うまい」「果敢な」「積極的な」プレスは良く見られるが。あまり無闇に飛び込んだり、バランスを崩してしまっては元も子もないが、「そのボールは俺のだ、よこせ!」と言わんばかりのプレイというのは抽象的かもしれないがフットボールの原点といえるのはないだろうか?
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