博美がんばれ

ＦＣ東京、まずい。チームにまだなっていないようだ。チームの主軸である平山、伊野波、徳永、梶山が抜けているとはいえ、ちょっとむごい。攻撃でチーム全体に共有されているイメージが石川のスピード、だけのように見える。パスミスが多い→カウンターを恐れて走り出しが遅くなる→攻撃が遅れて大分のプレスに引っかかる→カウンターを恐れていたにもかかわらず高松、松橋に渡る前にボールを奪えず、二人を起点にして攻められる。
という展開が多すぎる。悪循環。石川には思い切りが見られるが他の選手との連動が少ない。
チームが出来上がるには時間がかかるだろうが、怖いのは疑心暗鬼と自信喪失。
今日のような試合を何試合も続けていると残留争いに加わる可能性がある。１試合の中でも、リーグの中でもピンチになると底力を発揮するというのではいつまでたっても優勝争いには加われないだろう。
大分は特に前半ミスが多かったが東京と比べるとやはりチームとしての戦い方がある。とりわけ中盤のプレス、前線の動き出しは素晴らしかった。
試合はアウグストの２ゴールで大分２ー０東京。攻守の切り替えの差が雲泥。

以下個人採点
東京
塩田６．５　試合の内容からは４対０であってもおかしくなかった。高松の天敵状態。
池上６　初めて見たが大分の攻撃を最後に良く止めていた。前でプレスがかかればもっとインターセプトなど出来るだろう。攻撃で見るところはほとんどなかったのが残念。
吉本５　強い高松、早い松橋に戸惑いが見られた。
藤山５　若いディフェンスライン、プレスのかからない中盤ではかわいそう。
鈴木５　いいクロスを上げることもあったがアイデアのないプレーが多い。
福西５．５　ボールを落ち着かせた部分もあったが攻撃のブレーキになった部分も。今野とのダブルボランチはまだまだ成熟されていない。というより今の東京におけるウイークポイント。
今野５　福西との関係をどうするか。彷徨っている感じ。
馬場５．５　ところどころでアイデアを見せた。シュートは外れたが素晴らしいトラップあり。
石川６　シュート、ラストパスなど詰めの甘さを見せた。自分のプレーをこなした。
ルーカス５．５　ほとんどの場面で複数の相手に囲まれていた。
ワンチョペ４．５　チームにフィットしていない。
金沢５．５　マークが少しあいまいになった部分があった。
リチェーリ５　裏を狙うが大分ＤＦの強さと、味方のパスの雑さに悩まされた。
赤嶺５　大分のＤＦに同じく悩まされた。
原博美４．５　徳永はともかく五輪組がこの時期に抜けるのはわかっていたこと。「攻撃サッカー」を標榜するわりにじゃあどうやってそれを実現するかが見えない。

大分
下川６　東京に危険なシュートは福西と馬場にあったが両方とも枠をそれていった。念力？
深谷６．５　ハードなマークでルーカスを弱らせた。
三木６．５　守備は良かったがもう少しいいパスを。
上本６　ちょっとボールを持ったときに危なっかしい。人には強い。
根本６　石川を振り切ってカウンターによる１点目を成立させたドリブルは圧巻。
高橋５．５　最後の場面でアイデアがない。クロスを跳ね返された。運動量あり。
ジュニオール・マラニョン６　ミスもあったが攻守によく顔を出した。
藤田７　最初にイエローをもらったときはどうなるかと思ったがプレスをきっちりとかけ、相手を挟み込んではボールをとり、つなぎに顔を出した。
アウグスト７　前半は少しミスが多かった。まだ連携があってないところもあるが落ち着いて２得点。
松橋６　素晴らしい動き出しでパスを受けたがピッチの影響かボールが滑ったり足が滑ったり。
高松６．５　決定的なシュートを外す。そしてＰＫを止められる。ポストプレイが光っていた。ユニフォームのせいか体が以前よりさらにたくましくなった印象。あれは、脱いだらすごいことになる（なぜか断言）。
宮沢５．５　もう少しボールに触って欲しかったが。
西山６．５　素晴らしい動き。２点目のアウグストがシュートを撃つ前に、クロスするような走りは未確認だが多分彼だろう。交代出場の見本のような働き。
山崎　省略。
二人のブラジル人と回りが合わない事もあったがもっとなれてくればもっと良くなる。問題はＦＷとＤＦに人が欠けたとき。バックアップをしっかりと作りたい。