熱の足し算

 こんばんは、ハルッチです、夜分遅くに失礼します。今日と明日は会社の指定した有休を使っての療養となります。故に、ただ今、実家に帰宅しており、食っちゃね食っちゃねしております。平日に仕事をしないで休むことは何かしら得した感があります。ただ敢えて理想を言えば、ずっとこのまま休みであれば良いのにと思う今日この頃です。
 さて、今日のテーマは「熱の足し算」です。 


 



 いきなりですが、


 


「適当に選んだ生きた人間が3人集まれば水は沸騰しますか?」 


 


つまり、


 


「1人当たりの平熱が36.5℃とし、3人でそれを足せば100℃になりますか?」


 


ということです。



 結論から言えば、100℃には決してなりません。例え任意に抽出された3人が、複雑に絡み合った諸般の事情、ないしは愛憎を含む多くの過去を乗り越え、それらを水に流し、新たな旅路へと、仲良く手を繋いだ感動的なシーンを演出したとしても、水は40℃にすらならないでしょう。逆説的に言えば、それが仮に100℃になるようであれば、既にこの世は2桁台中盤の温度を決して保ってはいなく、私達は存在しないでしょう。これはつまり、 


 


「単純に熱エネルギーを足すことはできない」 


 


ということです。
 昔、F子F夫先生作のPマンというヒーロー系の勧善懲悪漫画があったと思いますが、この中で出てくるパータッチは残念ながら実現できないのです。パータッチというのは、無作為に選択されたPマンメンバー数人(ヒト以外の霊長類含む)が並列に手を繋ぐことで、1人で飛ぶよりも2(N-1)乗倍ものスピードで飛ぶことができるという斬新なシステムのことです。 しかし、水を差すようで申し訳ないのですが、


 


「仲良く手を繋いだとしても、繋いだその人数に応じた係数分の速度は出ない」 


 


のです。これは運動についてですが、エネルギーという面からは熱も同じです。


 


 そもそも熱というのは原子分子の運動量の総和平均であり、原子分子の振動によって発生する摩擦熱を数値化したものが温度であり、分子運動が激しいものと少ないものを混ぜたら、2つを足した平均に落ち着くのです。
 100℃と0℃の水、同じ体積同士を混ぜたら50℃近辺になるのと同じです。そして、全ての物質が運動を止めるときの温度が、絶対零度-273.15℃であり、体温が36.5℃というのはケルビン温度(絶対温度)では309.65Kとなります。


 


 話を戻しますが、仮に3人の体温が35.3℃、36.3℃、36.7℃で、且つ、奇跡的に熱容量が同じだった場合は、3人の力?を合わせれば皆の温度は36.1℃になるでしょう。これは35.3℃の人は温度が上がりますが、36.3℃、36.7℃の2人は温度が下がり、全体としては2人からしたら温度は下がることになります。


 しかし、時と場合によって手を繋いだり放すことで、うまくやることができると思われます。サッカーやフットサルは正にそうかもしれません。少しレベルの劣る人がいることで全体的にレベルが下がってしまうことはよくあります。人数分のポテンシャルエネルギーを足して人数で割ったのがチームとしての平均エネルギーとなるかもしれませんが、ヒトが水と違うのは単純に足して割って平均化されないことであり、チームワークが悪ければ、個人対組織という構図が出来上がり、個人は容易に組織に負けます。
 逆に、レベルが余り高くない人を高い人がサポートすることで、余り高くない人の力は平均化され少し上がります。それを受けたレベルの高い人は、逆に個人化し平均化しないようにすることで高い水準を維持できます。


 故に、組織は相手に勝つために、相手の組織を個人化もしくは組織化させるといった、駆け引きを繰り返して崩していくことに注力します。それを上手くやれたチームが勝利に到達するのではないでしょうか。


 


 サッカーやフットサル以外にも仕事やプライベートでも、個人化と組織化を併用して行くことが成功への秘訣なのかもしれません。


 



 では今夜はこれで失礼します。ではごきげんようbyハルッチ

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