
日本の岸からアジアの岸へ
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多田野観客
2008年11月17日 11:08 visibility197
日本一へ登りつめたライオンズ。
アジア一というさらなる高みを目指すのだが、
初戦のSKワイバンズに誤審もあって痛い敗戦。
この試合に負けると大会開始以来の日本の決勝進出がなくなるという、
絶対に負けられない試合だった。
そんな試合のマウンドに登ったのは、
日本シリーズMVPの岸。
日本シリーズの疲れが残っているのか、
球速は140に満たなかったが、
ジャイアンツ打線を翻弄した大きなカーブで3回までを無失点に抑える。
一方の打線は3回まで毎回2塁以降にランナーを進めるものの、
あと1本が出ないタイムリー欠乏症。
岸を助けてあげられない。
そんな均衡状態が破れたのが4回表。
先頭の陽森があわやホームランのライトオーバーツーベースで出塁すると、
3番潘武雄の投ゴロの間に三塁へ進塁。
4番布雷(ブリトー)がきっちりセンターへ犠牲フライを打ち上げ、
統一が先制する。
これでさらに追い詰められた西武ライオンズ。
その裏、先頭の石井義が得意の逆方向左中間へツーベースで口火を切ると、
佐藤友の二ゴロの間に三塁へ。
表と同じ状況を作る。
すると7番大島がセンター左へのタイムリーでまず同点。
8番銀仁朗も左中間へのタイムリーで続くが、大島がホームでタッチアウト。
しかし9番赤田が右中間真っ二つのタイムリーツーベースで逆転に成功する。
その後は両チームともに当たりがなく、投手戦の趣に。
岸は8回までを投げて1失点被安打2、10奪三振1四球の見事なピッチング。
一方の統一・潘威倫も6回を投げ2失点被安打5、4奪三振3四死球とそこそこのピッチング。
5回・6回は三者凡退に抑えて追撃の芽をしっかりと封じていた。
統一は7回から潘威倫に変えて曾翊誠が登板。
平尾に四球を与えただけで他はピシャリと抑えていた。
西武ライオンズは9回頭から星野を投入。
高政華、潘武雄を抑えたところで小野寺にスイッチ。
最後の布雷をキャッチャーファールフライで抑えて勝利。
決勝進出への望みをこの勝利でつないだ。
面白かったのが統一の応援。
始終太鼓を打ち続け、ステージで応援団と生足を露わにしたチアが踊り、
観客がスティックバルーンを打ち鳴らすそれは都市対抗のもの。
ブリトーの打席ではスティックバルーンや重ねたメガホンをレフト方向に向けたり、
耳に覚えのあるメロディーも流れる。
西武ライオンズのチャンステーマ2が流れてきたときには笑ってしまった。
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