日本代表 vs 怪我
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ロソきむ
2006年05月09日 22:40 visibility48
ワールドカップは怪我との戦いなのか。柳沢、久保、そして……。
相次ぐ負傷者の中、日本代表は勝機を見出せたのか。
前半開始早々、右サイドからのクロスをゴール前で触られ、ブルガリア代表が先制。その後、日本代表は中盤からの連動した守備で積極的にラインを押し上げ、次々にシュートを放つ。玉田がドリブルで魅せ、巻がゴール前で潰れ役となるなど、攻撃陣がそれぞれの持ち味を発揮する。だが、1点が遠い。
一方のブルガリア代表は少ないチャンスを確実にシュートまで繋げる。中澤は調子がイマイチなのか、あるいは村井がいつもより上がり目だからか、ゴール前で寄せが甘くシュートを打たれる場面が何度か見受けられた。
そして……、この試合の注目選手の一人であった、村井が負傷退場。カメラは、村井の膝があり得ない角度に曲がったのを捉えていた。ジーコ監督はやむなく、温存していた三都主を投入する。
後半。チャンスを作るも得点をあげられない日本代表。ジーコ監督はいつものように田中を下げてシステムを3バックから4バックへ移行させる。投入するのは小野と小笠原。後退するボランチは阿部ではなく福西。これは、当落線上の選手を出来るだけ出場させるためであろうか。
レギュラーを掴みたい小野は、素晴らしいパスセンスで決定機を演出し、ゲームをコントロールしていく。そして左サイドのこぼれ玉を拾った三都主が、鋭いグラウンダーのクロスをゴール前の巻へ送る。巻は相手DFに囲まれていたが、うまくワンタッチし、ゴール。これで日本代表は1-1の同点とする。この後すぐに、巻アウト、佐藤イン。巻は交代前の1プレーで見事結果を残した。
3戦連続ゴールを狙う佐藤は、積極的にゴール前に飛び込んでいく。ジーコ監督はさらに、阿部に代えて長谷部を投入し、より一層、攻撃に厚みを持たせようとする。
だが、残り時間は刻一刻と過ぎていく。後半ロスタイム直前。日本代表陣地内でフリーキックを得たブルガリア代表は、ここぞとばかりに前線に人数をかけ、勝ち点3を狙う。果たして、蹴り出されたボールは見事なカーブを描き、GK川口の左手を掠めて、ネットへ吸い込まれた。
2-1。
ロスタイムの3分が過ぎ、ホイッスル。
日本代表はワールドカップ前最後の親善試合、キリンカップを黒星スタートすることとなった。
日本代表の課題は攻撃陣の決定力不足なのか、あるいは守備陣の綻びなのか。
ワールドカップメンバー発表まで、あと6日。
【5月15日発表のW杯日本代表登録選手の予想】
FW高原、大黒、久保(→玉田)、柳沢(巻、佐藤)MF
中田英寿、中村、小笠原、福西、小野、松井、稲本、遠藤(阿部、長谷部、本山)DF
宮本、中澤、田中、三都主、加持、駒野、中田浩二(←村井)、坪井(茂庭)GK
川口、楢崎、土肥
- 事務局に通報しました。
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