チーム・スタイルの栄光(と挫折)17

  • フジ
    2010年12月05日 20:01 visibility85

2007年9月9日(日)。チーム・スタイルはここ数試合敗戦が続いたことから、練習が必要だと痛感し、この日に練習を行うことにした。


 


グラウンドについて、キャッチボールなどをして身体を温めていると、いきなり隣のグラウンドから2,3人やってきて


 


「試合をやりませんか?」


 


と申し込んでくるではないか。



監督のあっ!くま・・・・さんは、あっさり承諾[d276]。それまで練習モードでダラダラしていた(していちゃいけないんだけど)ナインは慌てて準備に入る。筆者は、持ってきていたのが普通のグローブではなく、指が短いトレーニンググラブだったため、正直「勘弁してくれ」という思いであった。



相手のチームはAAS(アフリカン・オール・スターズ)。試合当日は全然分からなかったのだが、このチームはアフリカに野球を普及させようとするNPO団体で、結構有名な組織らしい。しかし、この日は


 


「オールスターという割りには、黒人が一人しかいないじゃん[d231]」


 


などとゲラゲラ笑っていたのだった。


 


そんなこんなで試合開始。


先発は私(例によって、結局完投する)。肩を悪くしたので、上半身に負担のかからないフォーム(写真参照)で投げる。



 


西鉄ライオンズの稲尾のように、軸足のかかとが上がるくらい反動をつけて、下半身リードで投げる。思いの外、いい球が行く。これまた例によって参加していた韓国人(UさんとRさん。どちらも男性)は、


 


「先生、この前はなんだがひどい球ばっかりだったけど、今日はすごかったですねー[d145]」


 


と宣うてくれた。ちなみに韓国人には、男同士でも握手をして歩くという風習があるようで、今回のピッチングに感嘆したRさんは、飲み会の帰りに筆者と駅まで手をつないで歩き続けたのであった。


 


閑話休題。


 


相手チームは、上手い選手下手な選手がはっきりしていて、上手い選手はストレートをことごとくカットして四球を選ぶか、甘く入った球を次々に打つ。そのかわり、下手な選手はことごとく三振する。五回を投げてアウトにした数15のうち、三振が10個あった。しかし、ヒット、エラー、四球などで塁に人がたまったところでガツンと大きいのを打たれ、9点を献上する。こちらは久しぶりに点を取ったりしたが、5点にとどまった。



さて、相手の黒人選手だが、10個の三振のうち、3つはこの人で稼がせてもらった。特に3打席目など、手加減して緩い球を投げ、それがボールになると


 


「へーイ、真ん中ぁ」


 


などと、こしゃくなことを言うので、おもいっきりストレートを投げたら見事な空振りをしてくれた。しかし、黒人選手のパワーは侮れない。4打席目も同じようにストレートを投げたら、見事にセンター前にはじき返されてしまった…。疲れてきたときに打たれたとはいえ、ショックは大きかった。


 


この黒人選手は、さらに試合の途中で登板。セットポジションから、前に出している脚をプレートの後ろに持って行き、そこから振りかぶって投げるというわけのわからない投法を披露。完全にボークだと思ったので指摘すると


 


「彼、素人なんで、そこは勘弁してやって下さい」


 


とかいわれる。良くも悪くも相手に振り回されてしまった。


 


結局この試合も負けて、そろそろ勝ちたいなあという思いがメンバーに芽生えてきたのだった。


 


ところで、お恥ずかしい話をひとつ。


 


ほんとうは練習だからといって気を抜いてはいけなく、筆者自身そのつもりはなかったのだが、どこかゆるんでいたようだ。


 


その証拠写真 ↓ ↓ ↓


 


 


     


 


右と左をよ~く見ると、ストッキングを前後逆にはいているんですね、これが。


 


あ~あ。


 


2007年の活動はこれで終了となる。久しぶりの勝利に向けて決意を新たにするチーム・スタイルだったが、まだまだ苦難の道は続くのであった。























































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