草野球のおかげ

  • 虎男
    2017年04月29日 12:44 visibility197

草野球チームを作って13年目。40代の草野球愛好者のためのチームを作ろうと思って、日夜がんばっているが、今から25年前を思うと、隔世の感がある。なぜなら、あの時私には一人の知り合いすら声をかけてくれる人はいなかったからだ。イギリスで3年間を過ごした時に、日本への友人知人に電話はおろか、手紙すら書かなかった。そうなれば疎遠になるのは当たり前で、帰国したら「浦島太郎」どころか、「ロビンソンクルーソー」のように大都会の中の「漂流者」になってしまっていたのだった。仕事はもちろんなく、毎日ハローワークへ通い、そして朝日新聞の日曜版の求人広告に期待をする毎日。暗い気持ちが自分の心を覆っていくのが日に日に大きくなるのが分かってくる。そんな状態が1年近く続いたことが、今ではどうだ。逆転サヨナラ満塁ホームランを打った大阪近鉄の北川選手のような状態になっている。いわゆる180度違う生活だ。毎日、自分の運営管理するチームメンバーからメールが来るので、こちらもそれに返信する。チームの入部の問い合わせメール。次回の試合の調整のための対戦相手チームの代表者さんとの交渉メール。チームメイトとの野球観戦のための打ち合わせメール。職場の同僚との交流、妻の友人との交流。近所つきあい。職場のボランティアさんたちとのつきあい。目まぐるしいくらい人と交流しまくっている。もちろん、ものすごくストレスがたまることもあるが、あの25年前の「大都会のものすごい数の雑踏の中で感じた孤独感」からしたら、月とすっぽんである。

 

私の休みは野球が中心だ。草野球に始まり、プロ野球試合観戦。高校野球も2年前から夏の地域予選を母校中心に見に行っている。大学選手権大会の決勝は3年連続見に行っているし、都市対抗野球も大好きで東京ドームへでかけて観戦にいってる。この25年間、寂しいなんて全く感じたことが無い。忙しすぎて、そんなことを感じている暇がないと言うのが本音だろう。ありがたいことだ。人間「出会いが無い」なんて言っている奴ほど、現状に不満を持っているだけで自分で動こうとしない。誰かが自分のためにやってくれるとでも心の底で来たいしている奴ばかり。そんな奴が現状を変えるなんて、絶対にありえない。環境や自分の周囲を変えるのは自分の決意と覚悟と行動だけ。それができない奴がずーっと現状に甘えて「いつか、この状態は改善される。それまでじっくりと動かいで見て行こう」って思っている奴ばかり。そんなところに運は落ちてこないし、ずーっと一人ぼっちの平凡で、何も起こらないまま人生が終わっていくってシナリオだ。それにも気づかずに少し手逝ってしまう人たちの多いこと。親が子供の時に構いすぎなんだよ。何かあれば過保護に親が子供のことでしゃしゃりでてきて。私の子供の頃などは親と子供が遊ぶなんてほとんど無かった。違う社会があって、子供は子供同士で子供たちの中のルールで社会を形成していたって記憶しかない。親はしゃしゃりでている暇もなかった。だからくだらないモンスターペアレントなんて言うくだらない妖怪がごちゃごちゃ、くだらん意見を述べる社会を作っているんだろう。

 

休日の忙しさは本当にありがたい。しかも、この休日に大好きな草野球ができるのも、私がおぜん立てして多くの人たちが協力してくれることへの「ありがたさ」があるからで、本当に野球が好きで良かったとつくづく思うし感じるのである。さあ、今夜7時プレイボールだ。

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