チーム愛の無い監督は去るべき

  • 虎男
    2017年05月06日 00:43 visibility275

最近、入部を決めてくれたメンバーの一人と試合後、居酒屋でサシで飲んだ。私はいつもどおりウーロン茶、彼はビールと言った形だったが、彼は私のこの創部以来13年間ですべてのチームの仕事をやってきたことに、驚いてくれていたが、私にとっては今や「普通のこと」であり、それがチームと言う花に対しての「水やり」や「草取り」や「肥料をあたえること」であれば、やって当然の事なので、驚かれたら少々、こちらも驚いてしまうのであった。

 

4月と5月にコンスタントに5試合を現在まで消化していることで、私がマッチメーキングに対しての自分がいままでの培ってきたノウハウと、さらに年齢を経た分だけ相手チーム代表者さんたちに対しての交渉の仕方がうまくなっていることを新入部員の彼に伝えると、彼自身がそういった仕事がチームの裏できちんとされていることで、試合が成立していることに初めて気が付いたと驚いてくれていた。そして、そのマッチメーキングを6試合作っている中でのネットの選手募集掲示板で我がチームの募集を見つけてくれて問い合わせのメールをくれた彼。私が、4人の対戦相手チーム代表者とネットでの連絡をしていて、メールを何通も彼らに書いていたこと、そして、その連絡の結果を逐一自軍のメンバー全員に試合の約束の成立に対して連絡メールを送っていたことを伝えると、「どれだけのメールを試合の事前に送信しているんですか?」と問われて40通はくだらないだろうことを彼に伝えると、またそこで驚きの声が漏れた。

 

しかし、今回ほど意地になって試合を作りたいと思ったことはかつて無い。昔は「対戦相手募集掲示板」に募集要項を書き込んだら、入れ食い状態のようにぽんぽん対戦が組めたのは嬉しかった。今は、対戦相手のチームさんが強すぎては、うちのような平均年齢の高いチームは、おそらくであるがバッティングセンターに行っているような試合になってしまい、むしろうちのチームよりも相手チームさんの方が攻撃が長すぎて、相手にならないと思ってしまう可能性がある。だからマッチメーキングも適当に対戦レベルはどうでも良いと言うわけにはいかなくなっている。その辺は40代が中心に作ったチームなので、20代中心のチームさんとはご遠慮願っている部分である。そんな話も新入部員の彼にしたら、「いろいろ考えているんですね」と言われてしまった。まあ、野球ってレベルがあり、あまりにも格差のある対戦って、お互いに試合をつまらなくしてしまうわけで、均衡が保たれないのが分かり切っていて勝負をするのは、お互いのチームにとって不幸であるのは間違いない。

 

とにかく、意地でも一試合でも多くの試合を作りたかったのは、試合でチームがチームらしくなってくるのを監督を長く経験して来ると熟知しているからで、新しい選手がメインの今のチームがメンバー間のコミュニケーションをもっと濃く、近しくするためには試合で同じダッグアウトを使用して、その中で同じ打球を追うことで共通の話題が否が応でもできてくる。そこがチームがこなれてくるための基本だと私は思っているからこその、多くの試合でチームを作り上げていくと言うことに集中したと言う事だ。今後もまだまだ試合は続いて行く。そのためには、どんどんコミュニケーションが作れるための工夫を監督自らが考えなければならない。楽しい野球の一環として一番大きな土台となるチーム作り。これは、躊躇していては全く完成するものではない。どんどん、試合と言う一番の「共通の話題づくりができる時間」を使って「共有できる話題」を作ること。これにつきるだろう。そのための仕事であれば、監督がそれにむかって仕事を一生懸命するのは当たり前のことである。それが「チーム愛」であり、そのチーム愛が無い監督などチームを去るべきだろう。

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