「四球を狙え!」は何を意図した私の方針かを説明する。
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虎男
2017年07月13日 01:42 visibility831
勝てない。勝てない原因は簡単だ。自軍の打撃を見ればわかる。自分の事だけしか考えてない打者ばかり。自分の事だけを考えている打者とは「どんなボールでも投げて来たボールを自分が打てると思えばマン振りして、あわよくば当たれば柵越えできる」とイメージしている打者ばかり。これで勝てるのなら、助言したところで何も変わらないだろう。我がチーム、40代中盤の平均年齢でこういう野球をいまだ展開している。もちろん、勝利至上主義ではない。しかし、負けも10連敗したら、誰かしらが工夫をすると期待したが、それすらない。もしかしたら工夫ってことすら、どうやって良いのかがわからないのかもしれない。それじゃあ勝てないわけだ。
私はチームの全員に「四球を狙え」と言ったメールを説明をつけて全員に送付した。四球のメリットとは何か。
四球のメリットをあげたらきりがない。四球を出した投手の心理は「無駄な球数を投げたあげくに、一塁へ走者をただでしかも苦労も無く与えてしまった。プレーの中で最大の無駄」だと思わない投手は一人もいないだろう。
四球でランナーが出た後、投手はセットポジションで投げなければモーションが大きくて二盗、三盗と走られる恐れがある。そこで打者に集中したいが、ちょろちょろリードを取られるとイラつくのは投手特有の心理状態だ。
そして、走れば捕手だって二塁へ送球しなければならない無駄なプレーが必要になって来る。無走者なら、打者にだけ注意をしていれば良いってことだ。さらに、四球はバックを落胆させる。四球で打者を安全に一塁へ歩かせることほど、守備の時間が長引くものは無い。守備が長引けば、集中力が欠けてくる。そうすると体も疲れてきて、動きが鈍くなる。内野手の反応は守備に最初についた時よりも四球を3人連続で出した後の方が、動きが明らかに鈍くなっている。すなわち、そんな状態のところへ三塁線にバントを転がしたら内野安打やスクイズになる確率はすごく高くなる。四球で出塁させて、これだけのデメリットを守備側は感じるし、そして影響もめちゃくちゃ大きい。
私が四球を選べと言った最終的な目的は、四球を選べと言うのは選球眼を磨けと言う事では無く「ボールを引き付けて見る癖をつけろ」と言う事が最終の目標なのだ。ボールを引き付けると言うのは最後まで見るってことだし、ボールを引き付けて打つことができるようになる前の段階が四球を狙えなのであって「打たなくて良い」などとは一言も言ってない。しかし、へたくそな連中がうまくなるのには投手からの投球を引き付けて打たなければ効果的な打球は打てないからだ。この引き付けて打つことを覚えると、ファウルにすることもできるようになる。引き付けているから、なんとか当てればファウルになる。ファウルにしたって事は球数をまた一つ増やしたことになる。引き付けて打つようになると「大振りしなくなる。」大振りしたら絶対に振り遅れるからだ。引き付けて打つはコンパクトなスイングしかできなくなる。これは理想的な打撃になるのだ。全てはボール球を見極めればストライクゾーンのコースで球をひっぱたくことになるわけで、四球を狙うと言う事は、すなわち打撃をシャープにしてくれる一歩なのだと私は言う。これはコンパクトなスイングを心がけよと言うダブルミーニングのメッセージでもあるのだ。
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