やりたいものが何かを考えるべき。
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虎男
2017年10月20日 08:43 visibility315
スポーツのサークルに入ろうと思う方の考えは素晴らしい。そして、実際にその組織の中に入って行くのは勇気がいることかもしれない。だが、それは自分の事だけを考えた時のこと。「入ろうかな?」と思った組織に対して誰もが、不安になるのはやむを得ない。しかし、団体競技をしたいと考えた時に、目の前の組織が「存在していることに対してなぜだろう?とその理由を考えたことはありますか?」と問いたい。その組織が円滑に活動を継続していることに対して、どれだけの裏方の努力があって組織が存在しているかを考えてみることが大切では無いだろうか。組織とは、裏の仕事があってこそ組織として成り立つ。連絡、会計(報告、部費管理、出納記帳、決算表作成を含む)、備品管理、対外交渉、消耗品管理、チーム規約管理、ユニフォーム作成、忘年会や合宿などのイベント企画、実行等、これらのことなど入部したいなと考えている段階で、組織がどうなりたっているのかなど考えもつかないだろう。そういう事が全てできていてこそチームであり、そして継続が実行されているのである。サークル何て組織は、いつでも潰せる。なぜなら、2、3か月管理運営を止めたら、あっというまに組織崩壊をするのは当たり前だからだ。長い年月継続している組織は、無理なく、無駄なく運営されているはず。適当にやっている組織であれば、その組織は2年も続いていないだろう。私のチームの中にも、他のチームに入っていた人間がいるが、その他のチームが高校の同級生で作ったチームで、その数人の連中で運営をやっていた。その運営をやっていた人間たちだけがコミュニケーションを取っているだけで、外から入ってくる人間たちへのコミュニケーションはないがしろにされていたと言う。ユニフォームを作ったあと、2,3回練習に行っただけで、その後は連絡メールすら来なくなり、チームは知らぬ間に「消滅していた」と言っていた。そんな適当でいい加減なチームがあることに私は驚いたが、年間に400チームも生まれ、350チームが消えて行くと言う事実を踏まえれば驚くことも無いのだろう。
「野球がやりたい」が第一前提に無いと、余計な事ばかり考えることになる。やれユニフォームが気に入らないだの、やれ背番号があの番号じゃあなければいやだとか。そんなことを言っている間に自分自身が「経年劣化」していくことを考えるべきではないか。人間は生身なのだ。そして、時間は待ってくれない。平等に同じ時間を皆が消費しているし、時間の経過は自分自身の劣化の進捗が進んでいる証拠。いつまでも悩んでいる人間がいるが、そういう人達が周囲のしがらみを考える必要が無い状況なのに、いつまでも結論が出せないのであれば、それは野球なんかやらない方が良い。どうせ、どこかでやりたくなくなるハプニングが襲ってくる可能性が高いのが目に見えている。「やりたいことを悩んでいる人間」は、心のどこかで拒否反応が出ているのだ。そして、その拒否反応と言うのを打ち消したい。打ち消すために誰かが背中を押してくれたら良いなと思っている。それを私は「逃げ道を探している。誰かが入れと言った。と言う責任転嫁を探している」と言いたい。人様がやるんじゃあないんだよ。他人様に言われなきゃ「やりたいことも決められない」ってのは、一番「運動するのに向いてない人間」だ。そして、学生時代にやってなかったろ?と言われるのが関の山。悪いけど、体育会系でやってきた人間は上から言われたら「はい。」と言う言葉だけであとは「やる」しかない。野球がやりたいけど、という言葉の「けど」を言う人間は辞めておいた方が良い。「けど」と「でも」とを口から出す人間は「継続できない人間」だと社会では言われるだけだ。そして、自分の余暇にどう楽しく過ごすかを考えた時に、自分が一番楽しく過ごすのは何かを考えれば、そこに野球が一番に来ない人は野球をやるのはやめておいた方が良い。野球が好きで好きでたまらない人は、今私がここに書いていることを理解できるだろう。なぜなら、組織であるチームが存在しなければ野球は一人や二人いたところで、試合にならないからだ。
野球を本当に好きな人は自分が野球をできる環境、チームがどういう構成になっているのか。メンバーの年齢層、部費の値段、支払い方、チームの規約の有無、休部規定、会計規定、安全保険の加入の有無、チームからの連絡の頻繁性、活動の地域性、チーム運営管理の仕事の役割分担など入部する前に知りたいことはやまほどあるだろう。しかし、それらは質問して答えられなければ、それだけのチームだと考えれば良い「目安」であり、それらが整っていれば、私だったら無条件にチーム入部を決めるだろう。社会人で40歳を超えていても、このようなチームの組織運営に関しての質問をしてくる人間たちの少ないこと。なぜ、質問をしてこないのかは簡単だ。「サークルだから、別にしばられる必要も無い。辞めたくなったら辞めれば良い」と思っている部分が無きにしも非ずだからだ。しかし、運営している方は毎月のスケジュールを作ることでさえ必死だ。グラウンドを確保する大変さ。そしてマッチメークして対戦相手をさがし、交渉段階にこぎつけたあとに、予算や試合要領の確認、審判員の派遣手配。さらに天気予報の情報収集。グラウンドの状況、万が一雨が降れば、対戦相手チーム代表者へまず中止の連絡メール。自チームの出席予定メンバーへ降雨中止のメール連絡。そして、助っ人が入れば、助っ人さんたちへの中止の連絡メール。審判員にも同様に連絡をする。この手間のかかり、空しい行為も必ずやらねばならないことだ。こと細かなケアをしなければ1年間チームなんか継続運営不可能だ。
野球がしたいな。と軽く考える前に、組織がどれだけの年数継続運営されているのかを目安にすることが大事だろう。別に20年運営しているところが必ずしも、誰もが入りたいと思えるチームだとは断言できない。なぜなら、そのチームの組織内部の人間関係が円滑に行っているかどうかなどは別の話だからだ。ただ、サークル活動で一番やってはならないのは「派閥つくり」だ。これをやってチームを潰す人間たちは多いと言われる。チームが存在していることに「感謝」がなく、組織を良く育てて行こうと言う意志の無い「器の小さな人間」のやることが、まさしく「派閥つくり」なのである。小さな組織で派閥つくりをするのは自分が無く、弱い人間の証拠。
良い組織に入る。それは究極の選択だが、その選択をするためには「言い訳」はいらない。何が好きなのかをきちんと考えれば、自ずと結果は出る。
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- 事務局に通報しました。
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