神の嘆きの涙が広島に降る
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虎男
2017年10月19日 08:12 visibility336
泥んこ試合をやらされた阪神とDeNAのクライマックス第二戦。そして、昨日のクライマックス第二ステージの広島対DeNaの第一戦が5回3-0で降雨中止。この「降雨中止基準」は誰が判断し、誰が決定を下せるのか。セントラル連盟が決めているのか。それとも当該試合の球審の判断か。または主催側球団か。球場長が決めているのか。グラウンド整備にかけたら日本一と言われる「阪神園芸」のグラウンドキーパー達でさえ、修復不可能と言っていた状況のグラウンドで強行させた人間は誰だったのか。これを公表しないはフェアではない。そして、昨日の広島対DeNaの5回降雨コールド。広島に点が入った直後の判断。これほど、アンフェアなやり方はあるだろうか。ここでファンとして考えるのは「ファーストステージはとにかく早く終わらせる。選手が球場の悪コンディションによってのプレーに支障があろうとも、彼らがそれによって怪我をしようとも、9回まで到達させて終わらせてしまう」であろう。だが、ここで広島での第一戦の5回降雨コールドゲームを見て、ベイスターズのファンはどのように感じたのだろう。高校野球で7点リードされてコールドゲームと言う形を取られたような気がしたのではないだろうか。それなら、シリーズの要領として前段でこのルールをきちんと作っておくべきだったのではないのか。それをセントラルリーグは怠っていた。そう考えるしかない。しかも、普段の公式戦ではない。試合の勝ち負けが大きく次の日、いやシリーズを勝ち抜けなくなることに影響が大なのに、このやり方である。
甲子園球場とマツダズームズームスタジアムの判断は違うと言うのであれば、球場ごとの基準が人間の目で測るから違うと言う言い訳を成り立たせるのことになる。ファンにとっては耐えがたく許しがたいものになるのは必至。甲子園の時には「遠方から宿泊施設まで事前予約し、はるばる新幹線に乗って、飛行機を使ってクライマックスに来てくれているファンが多々いる。だからこそ、簡単には中止にできない。」と書かれていた記事を読んだ。だが、それはファーストステージだから中止にできなかったでは済まされない。なにしろファーストステージの第三戦は降雨でグラウンド使用不可に決まって中止にしたのだから。「人間が判断していることだから差が出て当然」と言うのであれば、ファーストステージ第二戦を中止にしなかった理由はそれに適応しない。
こんなやり方を日本最高峰レベルと言われるプロ野球がやっている現実を見たら、若い人たちは野球へなびくのであろうか。私なら、がっかりするだろう。選手の怪我の心配もしてくれない、経営重視の儲け主義、観客が雨に濡れている姿なども考慮すらしない。全ては日程消化ありきのやり方。しかも雨が続いて試合ができなければ、シーズンでの上位球団が次のステージにあがっていく。それであるならば、シーズンの順位は「保険」であって、最初からクライマックスなどやらなくたって、1位が日本シリーズへ行けば良いことではないか。野球人気が凋落の一途をたどっていると言う。こんなことをしていたらもっとプロ野球の人気は落ちて行くだろう。商売優先のご都合主義を押し付けられる球場にレインコートと傘を用意してまで贔屓チームの試合を見たいファンたち。この構図は今後も変わらないで続いて行くのだろう。なぜなら、未来において日本の人口は増えない事は決定しているからだ。セントラルリーグは「今稼いでおかないと、将来に野球が金にはならない」と判断しているのなら、先の甲子園球場の雨天再悪コンディションの試合続行は理解できる。でも、それを言い訳に選手たちのおかれた状況を微塵も考えないことが、今後の野球の「良い方向、良い影響」になっていくとは絶対に思えない。日本の野球は国技ではない。国技であったら、ここまで施設使用ルールがあいまいなプロスポーツではありえないだろう。このまま行くのであれば、プロ野球に未来は見えてこない。
- 事務局に通報しました。
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