草野球チームを作りたいと思っている方へ。
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虎男
2018年11月17日 19:39 visibility800
草野球チームを作ろうと思う人たちは沢山いるだろう。今の時代はチームを作るのは、昔よりも数段簡単になった。ネットがあることで、チームメンバーを募るのに時間がかからなくなった。ネットの草野球専用サイトの「選手募集掲示板」へ募集記事を書き込んで待てば良い。そして、最低10人集めたら一応の格好はつくだろう。そう思ってチームを始めたら、予測もしていなかった問題がそこら中から発生し、その対処方法など誰も教えてくれない。だいたい「チームは作りたい」でも「作った後、どうすれば良いのかわからない。」と言うチーム発足人の多いこと。チームを作る前に最低限やっておくことをここに書き記しておこう。
まずチームの方向性を決めておく。方向性とは何か。それは「勝利至上主義チーム」なのか「楽しみ追求型」のチームなのかの2択を決めておくことだ。これを決めずに「一応、野球がやれれば良いと思ってます。」などと選手募集の記事に書いたら、おそらくだが「こんな一番大切なことを決めていないチームの代表者って、いいかげんな人間なんだろうな。しょっちゅう自分の都合で、今回はしゃかりきやる。次回はどうでも良いなんて感じでやられるのじゃあ、たまったものじゃあない。入るの辞めておこう。」と思うチーム入部希望者たちは少なくないはず。チームの方向性はチームを作る前に決めておいて、そして絶対にその方向性を曲げないことだ。
第二に、ユニフォームとチーム名は発足人が決めるべし。多くのチームが、このことで時間を費やしている。私にとっては無駄以外の何物でもない。何しろ、チーム発足人がこう言う事すらチーム結成前に決められないという事は、試合においても瞬時、瞬時に色々な場面において物事が決められないと思われても仕方が無いという事である。中には入部希望者が「こんな名前のチームは嫌だ。他の名前にして欲しい。」と言う人間がいるのを、どう感じるか。私なら、そんなことを言う人間などチーム発足後にトラブルメイカーになるだけで、そんな人間を欲しいとは思わない。名前、ユニフォームに不満がある人間は、他の人間との協調を保たなければならない野球と言うスポーツには向いてない。必ず、対人関係でトラブルを起こす。監督や代表をやっている人間の一番やって欲しくないのは「人間関係のトラブルを作る可能性のある人間がチームの中に起こす波風」である。そんな要らない物を起こす人間を見極めるのは、このチーム名とユニフォームへの「不満を口にする人間」だと断定できる。そんな選手など入部させること自体がチームの損失だ。
最後に大切なのは、チームを作る前からチーム規約を作っておくべきだ。チーム規約をきちんと作って有れば、選手の中で、その規約に反する行為がある場合、規約をもってして「お前のやっていることは規約違反だよ。違反行為を反省して、過ちを直すのであればチームとしては、問題視しない。しかし、それを自分は悪くないと開き直るのであれば、部に存続する必要は無し。このチームは大人の休日を楽しむべき「常識と協調性を重んじる組織」だ。今の私が告げたことが守れないのであれば、チームに今後帯同する必要は無し。少し考えて私に回答てくれ。私の言っていることが間違っているのか、それとも君の持論を推し進めたいのか。チームは一人でなりたたない。多くのメンバーが協調性を持って運営を継続していくのだから、わがままは許されない。だからこそ規約をきちんと作っているのだ。これを不服ならば、退部をしてもらって構わない。君がいくら有能な選手であろうが、あるまいが私にはきちんとルールを守るメンバーの方が大切だ。」と言うであろう。そして、自分の属しているチームで、自分が裏方の仕事をしていない人間ほど「文句を言う」輩が多い。そこには野球がやれることが「奇跡」だと思ってないで「当たり前だと思っている」からだ。野球ができることは、奇跡だ。特に大人の集合体であるチームが存続していること自体が奇跡であり、そして対戦相手をしてくださるチームさんを見つけて試合を作ることも「奇跡」なのだ。こうした奇跡がかさなり、そして天気やグラウンドコンデイションが良くなり、そして相手チームさんもきちんと試合の数だけのメンバーをそろえて来てくださることも「奇跡」なのに、その奇跡を当たり前だと思っている人間に「感謝」の気持ちなど湧くわけが無い。感謝の無いメンバーは長続きしない。知らず知らずに消えていくだろう。曲がりなりにも14年。私がチームを運営してきたうえで、チームを作る前に準備をしておく必要がある3つのこと。これは最低限やっておく必要があるという事だ。楽しくやるためであっても、逃げられない場面にも出くわすのが監督業である。チームをやる、発足させるには覚悟持たなければならない。それが無い人間のところには、長く定着するメンバーは皆無である。
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