第2回:『個』の重要性

前回の『サッカーの本質』に続いて、どんな話がいいのか…と思いながら、今回は『個の重要性』、選手一人一人の力がいかに大切かと言うことをお話しします。

 簡単にまとめたのが上のホワイトボードです。

サッカーの本質は、ゴールを奪うこと、ボールを奪うことです。攻撃ではゴールを奪い、守備ではボールを奪うことを第一に考えなければいけません。

ですから、サッカーでは一方のチームが攻撃をしていれば、もう一方のチームは守備をしていることとなり、攻撃と守備は『同時に』行われていることになります。

 

一方のチームがゴールを奪おうとしている所に、もう一方のチームがボールを奪おうとすればそこに『1 vs 1』が起きるのです。

サッカーの局面とは、この『1 vs 1の応酬』と言えるのです。

 

この1vs1は『個』の力のぶつかり合いなのです。攻撃側は『相手を抜く』ために色々な手段を使ってチャレンジしてきますし、守備側は『相手からボールを奪う』ために体をぶつけて激しくチャレンジしてきます。

この勝負にどれだけ多く勝てるかが、チームが勝つためには重要になります。

 

『個の力』とは、左のピラミッドのように表現できます。まず土台になるのは、その選手の持っている身体能力です。持久力、スピード、パワーなどサッカーをプレーするための基礎体力の部分です。その上にくるのが、ボールを蹴る、止める、運ぶ、奪うといった技術です。そして更にその上にくるのが、その局面でどのように走り、どのような技術を使うかという個人戦術です。

 

もっと大きく、集団(チーム)として見ると、個人戦術が土台となり、その上に小さな集団であるグループ戦術があり、更にその上にチームとしてどういう戦い方をするかというチーム戦術があります。

 

チーム戦術やグループ戦術といったものは、その時代で大きく変わります。クラブチャンピオンになったチームやワールドカップで優勝したチームの戦術がその時のトレンドになることが多いですね。

しかし、この『個人戦術』は、サッカーのルールが変わらない限り変わることはないといっても過言ではありません。

 

ですから、この個人戦術をしっかりとプレーで表現するためには、ボールを蹴る、止める、運ぶ、奪うといった技術を極める事が重要であり、またその技術を試合中ずっと維持し続ける基礎体力も大事だと分かっていただけると思います。

 

まずは、サッカーを始めたら、この『個の力』を存分に磨いて欲しいと思うと共に、サポートする皆さんは『個の力』の上達ををしっかりと見てあげて頂きたいと思います。

 

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