第3回:個人戦術

こんにちは。

今回は戦術の基本となる『個人戦術』についてお話しします。毎度のホワイトボードにまとめました。

 まず、個人戦術には『攻撃の個人戦術』『守備の個人戦術』があります。

攻撃の個人戦術はゴールを奪うために選手一人一人がどのようなプレーをすべきか、守備の個人戦術はボールを奪うためにどのようなプレーをすべきか、という教科書のようなものです。

 

当然、攻撃と守備は求められる内容が違いますが、個人戦術においては、共通する部分が多くあります。

攻撃の個人戦術はゴールを奪うために、守備の個人戦術はボールを奪うためにあります。

ですから、サッカーの局面の1vs1の基本のようなものです。

 

よく『攻守の切替が速い』という言葉を耳にしますが、そのベースとなるのが個人戦術です。個人戦術をしっかり理解して、それをプレーで表現できれば、自然と攻守の切替が速い選手になれると言ってもいいでしょう!

 

この個人戦術を行う上で大事なのが『オフ・ザ・ボール』の時です。昨日お話しした言葉、出てきました。笑

攻撃でも守備でも、このオフ・ザ・ボールの時に大事になる『3つの力』があります。

 

1.状況把握

2.予測

3.決断

 

状況把握とは、人(敵も味方も)の位置、ボールの位置、スペースの位置を見て、『次の展開を予測する情報を収集する』事です。そのために、試合中は前後左右色々な所に目を配ってたくさんの情報を頭にいれなければ行けません。これをできない大きな原因は、ボールだけを見てしまう『ボールウォッチャー』になってしまうことです。

『人、ボール、スペース』常に意識して下さい。

 

予測とは、人、ボール、スペースなどの状況把握を参考に、『次にどんな展開になるか、その時に自分はどんなプレーをすべきか』、ボールに近づくのか、スペースに動くのか、マークに行くのか、カバーに行くのかなど、『自分のプレーのプランを立てる』事です。

状況は常に変化しますので、この予測も常に変化します。とても頭の疲れる作業ですが、これをやめてしまうと、これまた『ボールウォッチャー』になってしまうんです。

 

決断とは、状況把握をし、次の展開を予測した上で立てた『プランを実行するか変更するか判断する』事です。さっきも言った通り、状況は常に変化し、それに合わせて予測も変化します。ですが、どこかのタイミングで自分の立てたプランを実行するか変更するかを決めなければいけない場面がきます。実行するにしても変更するにしても、後で後悔しない勇気も必要です。自分を信じて、仲間を信じて、そのためには、たくさんの情報をもとに状況把握をして、試合の流れを予測したプレーを選択しなければいけません。

 

攻撃においても守備においても共通する個人戦術とは、この『3つの力』です。

まずは、見る、考える、判断するを練習の中から意識して習慣付ける事が大切です。

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