off the ballの勧め (2.身体の向き)


昨日に引続き、off the ballについてです。

今日は、「身体の向き」についてです。


以前の日記の「個人戦術」の中でもふれています身体の向きは、「ボディーシェイプ」と日本では呼ばれています。直訳すると身体の向きではなく「身体の形」となりますが、なぜ「身体の向き」と呼ばれるようになったかは分かりません。


それはさておき、「身体の向き」がなぜ大事なのか?

昨日は、状況を確認するために「頭を動かす」ことを習慣化しようということを言いました。しかし頭を動かす(頭を振って周りを見る)にも限界があります。それを助けるのが身体の向きです。


1番に考えなければいけないのが、「ゴール、ボール、マーク(する、される)相手」を同一視野に入れる」と言う事です。しかしほとんどの時間、この状況を作る事はできません。

唯一できるとすれば、GKくらいでしょうか。

だからと言って、上記を無視してプレーして言い訳ではなく、正しいポジショニングで上記の状況を自ら作り出すために、いい身体の向きを作らなければいけません。


簡単に言えば「どれだけ広範囲にフィールドを見渡せるか」です。

例えば、右のサイドバックがハーフウェイライン付近でボールを持っていると仮定した時、左アウトサイド(ハーフやサイドバック、ウイング)の選手は、比較的容易にfフィールド全体を見ることができると思います。

しかし、CBやボランチ、トップ下やCFが、左アウトサイドの選手と同様な「視界」を得ることは困難です。その困難な中でも、できるだけ広範囲にフィールドを見渡せる身体の向きを作る努力を怠ってはいけません。


ボールを持っている選手をサポートするポジション1つにしても、ただ近くによるだけでなく、サポートしながらもできるだけ広範囲にフィールドを見渡せるポジションに動く、もっと要求すると、サポートに動く前の時点で、広範囲にフィールドを見渡せるポジションをとるということになります。


その「広範囲に・・・」の身体の向きを作り、「頭を動かした」結果の中に、「ゴール、ボール、マーク相手」が容易に確認できれば、今どんな状況なのか判断するのに大いに役立ちます。

また、一度に確認し辛いのであれば、ステップを踏んで身体の向きを変化させることも1つの方法です。


この「身体の向き」は、off the ballの時だけではなく、ボールを受ける時にも重要になります。


「どうやっていい身体の向きを作るか」ではなく、「どうやって広範囲にフィールドを見渡せるか」という意識でチャレンジするといいかもしれません。


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