太陽と雨と雷と(でも、風はなし)
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よし
2010年07月25日 21:39 visibility76
▼今日は川口市のミックスダブルス大会のお手伝いで、朝の8時から青木公園へ行く。
川口市テニス協会に加盟しているチームは、まわりもちで大会のお手伝いをすることになっているのです。
受付に行くと、協会理事長が公園入り口で駐車場への誘導をしているので、それを手伝うようにと指示される。
うわっ、やっぱり男は炎天下の仕事かあ!
ちょうどやってきたよこちゃんと2人で、やってくる車をかたはしからその先にあるメイン駐車場へと誘導する。
テニスコート横の小さな駐車場はスタッフ専用なのです。
テニスコートは、朝からジュニアの練習に使っていたのだけれど、それが終わるタイミングで、今度はコート横の審判台にゲームカウント表示板の設置をして、ネットの高さを調節してまわる。全部で12面あるので、それだけで汗が吹き出してくる。
今日もむちゃくちゃ暑い。この中で試合をするのは、さぞかし大変だろうなあ。
これで炎天下の仕事は一段落。
あとは、クーラーのきいた本部室の中での受付作業となります。
大会スタッフがノートパソコンで対戦表をプリントアウトして、その選手をマイクで呼び出す。
やってきた選手に、ボールとスコアシートを渡すのが、まずは僕とよこちゃんの仕事。
きわめて簡単な仕事と思ったら、いろいろと注意しなければならないことがあったのでした。
最初にやってきたペアにコート番号を伝えてボールを渡し、次に来たペアにスコアシートを渡すのだけれど、呼ばれたのに気付かずに窓口にやってこないペアがいたりする。そうすると、そのペアをもう一度アナウンスで呼び出さなければいけないのだけれど、うっかりチェックし忘れると、さて、さっきボールを持っていったのはどちらのペアだったかが分からない。つまり、どっちのペアを呼び出せばいいのかが分からなくなってしまうのです。
ボールを渡す時には、スコアシートのエントリーナンバーにチェックを入れておかなければいけないのですね。
さいたま市ではボールを渡す時に缶ごと渡していたので、こっちでも同じように渡すと、缶にはコート番号が書き込まれているので、ボールだけを渡して、缶は手元に残さなければいけないのでした(でも、そもそもあの缶は必要なかったと思うぞ)。
缶から出したばかりのニューボールは、2試合で使用する。なので、ニューボール、1試合だけ使ったボール、2試合使い終わったボールに分けて管理しなければならない。
試合が終わると、スコアシートとボールを回収します。そこで、試合結果を口頭で確認して、トーナメントシートに試合結果を記入します。気をつけないと、試合結果を左右逆に書いてくる人がいたり、試合結果を書き忘れて持ってくる人がいたり、そもそもスコアシートを持ってくるのを忘れる人がいたりするので、気が抜けません。
時々、「まだ呼ばれませんか?」「いま呼ばれましたか?」と確認しにくる人がいたり、「エントリーナンバー○番の人はどこのコートで試合をしていますか?」と聞きに来る人がいたり、「シャワー室の鍵が空いていないので使えません」と言ってくる人がいたり、「隣りのプールの方から、サービスのタイミングになると奇声をあげて邪魔をされるので、集中できません」と言ってくる人がいたり(隣りのプールでは中学生の水泳大会をやっていて、どうもその応援に来ている生徒が邪魔をしていたらしい)で、けっこうスタッフの皆さんは大忙しだ(隣りのプールには、理事長が行って怒鳴り付けてきた模様)。
実にスタッフの皆さんは大変だ。
スコアシートは、ノートパソコンと小型プリンターとを使って印刷していたのだけれど、よくよく見ると、Excelを使ってスコアシートの印刷をしている。
セルの中に計算式が組み込まれていて、エントリーナンバーを入力すると選手の名前が表示されるようになっていて、その他にコート番号とか、ブロック番号とかをリストから選択できるように作られている。
スタッフの中心は女性なのだけれど、そのダンナさんが作ってくれたフォーマットらしい。
ところが、うっかり計算式の入っているセルでデリートキーを押してしまったようで、エントリーナンバーを入れても選手の名前をひっぱってくることができなくなってしまう。
うーん、自分で作ったシートだったら修復できるのだけれど、人が作ったものだから直せないよ…。
と、困っていたら、そのファイルを作った本人が登場して「そのファイルを保存しないでいったん閉じてから、もう一度開いてください」とのこと。なるほど、その手があったか(笑)
エアコンのきいた室内から試合の様子を見ていると、暑さで選手たちがどんどん疲弊していく様子がはっきりと見て取れる。
集中力の切れたようなミスが多発し、ラリーが途切れるたびに膝に手をついて息を整えなければならなくなり、表情がどんどんつらそうになっていく。
しかし、試合が進んで来ると、試合と試合の間の休憩時間がどんどん短くなっていく。
「すみません。すぐに次の試合です。5分間だけ休憩をとったら、○番コートに入ってください」
ようやく試合が終わって、息も絶え絶えになった選手にこう伝えなければならなかったりする。
「もうダメです。もう勝てなくてもいい。もう二度と夏の大会には申し込みません」
受付窓口の前で、死にそうな表情をする選手が続出。
でも、コートに絶つと、必死に勝つためのテニスを繰り広げるのですよね。
きっと、また夏の大会に申し込んでくるのでしょう。
12時半までその仕事をしたところで、午後の部の当番チームがやってきたので、やっていた作業の引き継ぎをして、僕たちはお役御免となる。
けっこう楽しかったので、この仕事だったらまたやってもいいな。
▼お役御免になった時点で、目の前で非常にレベルの高い試合をやっていたので、観客席からその試合の続きを観戦することにする。
両方ともむちゃくちゃうまい。まったく、へぼいミスというものがない。強打をすることなく、きっちりコントロールされたボールの応酬が続く。
しかも、男性は相手の女性の方を狙い撃ちするというようなプレイがまったくない。あくまでも相手の男性と勝負をして試合に勝ちたいと思っているのだろうか。
もっとも、女性は女性でむちゃくちゃ上手な人なので、女性を狙えば勝てるという試合でもなかっただろうと思うが。
特に、ピンクのウェアを来た女性がむちゃくちゃ強くてかっこよかった。はっきりいって、今回の大会に参加している女性の中で、ダントツでかっこよかった。スタイルはバツグンにいいし、肌はこんがりと褐色に焼けていて、外見がずば抜けてステキだったのだけれど、その上、テニスがこれまたかっこよかった。サービスは強烈だし、バックハンドはむちゃくちゃ安定しているし、目の前から打たれたスマッシュにも反応して打ち返してしまうし。
はっきり言って、この人とシングルスをやったら、あっと言う間に負けてしまうでしょうね。
でも、接戦の末に、4−6でピンクの女性のいるペアが負けてしまう。
試合が終わった瞬間、思わず観客席で見ていたギャラリーから拍手が出てしまう。
ほとんど、これが決勝戦と言っていいくらいレベルの高い試合だったのでした。
▼いったん帰宅して遅い昼食を食べてから、我が愛車ジョグ之助に乗って天沼テニスコートへ。
1時から5時までチームの仲間が練習をしているのに遅れて合流する。
2時40分頃にコートに到着すると、ふだんはシングルスなどしないSおじさんとS井監督とがシングルスをしている。
コートの横では、完全にへたばったT橋さんがひっくりかえっている。
なんと、メンバーが3人しかいなかったので、仕方なくシングルスをやって、完全に体力を使い果たしてしまったということらしい。
この暑い中、よくまあ3人でやっていたものだ。
僕が到着して、ダブルスに切り替える。
そして、3時になったところで、さらに参加者が2名増えるのだけれど、3時半ぐらいになったところで雨がポツポツと降り出してきたかと思うと、あっと言う間に大降りになり、さらには雷音が轟きはじめる。
あわてて、本部前の屋根のあるスペースに撤退すると、本格的に雷がなりはじめ、「すぐにテニスを中止して、本部前に避難してください」とアナウンスが入る。
ふと気がつけば雷の中心部に位置していたらしく、四方八方で稲妻が走り、空気を引き裂く雷の音が轟き渡るというとんでもない状況となり、完全にテニスは中止。
うーん、結局、1時間もできなかったぞ。
雷がおさまったところで、土砂降りの雨の中、ぐしょ濡れになりながらジョグ之助にまたがって帰ったのだけれど、むき出しの顔や腕に当たる大粒の雨の痛いこと。
いやはや、強烈な太陽光線も痛いけれど、大粒の雨もとっても痛かったのでした。
- 事務局に通報しました。
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