俺から見たバルセロナ対マジョルカ

第37節、バルセロナ対マジョルカです。

 

バルサはブスケツ、アルバがカンプ・ノウでラストマッチです。

 

前半

0分、右サイドのブスケツから右ハーフスペースのレバンドフスキに楔が入ります。そのボールに合わせてレバンドフスキの右側でガビがDFの裏をとりに走り出します。レバンドフスキはダイレクトでガビへフリック。ガビはコペテの前に体を入れて飛び出してきたグレイフに対して横パス。走り込んだファティが押し込みます。

 

バルサが開始早々に先制します。

 

マジョルカは5-4-1の守備ブロックを作りますが、中盤のバランスが悪く、バイタルエリアが空く時間が気になります。

 

一方、バルサは空いたバイタルエリアにレバンドフスキが入ってくさびを受けて、走り込んだ味方にはたいていく戦術が効いています。

 

8分、右サイドのバルデが右ハーフスペースのレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキはスルーをして前線に走り込みます。ボールはレバンドフスキの後方にいたガビが左にターンしてミドルシュート。グレイフが正面でキャッチ。

 

13分、アマトがバルデに激しいスライディング。アマトはレッドカードで退場。バルデも負傷交代し、セルジ・ロベルトが投入されます。

 

バルサが一段とポゼッション率を高めて押し込みます。

 

19分、バルサのカウンター。バルサ陣内ペナルティエリアの外でボールを拾ったデンベレがドリブルで1人かわして左サイドへロングスルーパス。ファティが受けてドリブルで持ち上がり、ガヤと1対1になり中央へのパス。ガヤに引っ掛かり、ファティが再び拾ってミドルシュート。コペテがブロックします。

 

デンベレは良く逆サイドが見えていました。

 

23分、左サイドからファティがドリブルで仕掛けると見せて、左ハーフスペースのデ・ヨングに戻し、ファティは中へ進入。デ・ヨングは中央のレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキはダイレクトでファティの前のスペースにパス。ファティは冷静にニアへ流し込みます。

 

バルサが素晴らしい連携で2-0とします。

 

30分、マジョルカペナルティエリアの手前中央からブスケツが左ハーフスペースのファティへパス。ファティは中央のレバンドフスキにパス。レバンドフスキは右へ持ち出しミドルシュート。グレイフがキャッチ。

 

34分、アルバが左ハーフスペースからアーリークロス。中央のバリエントが頭で触りファーサイドに浮いたボールをレバンドフスキがダイレクトボレー。枠の上に外します。

 

44分、左ハーフスペースをデ・ヨングが持ち上がり前方のファティへパス。ファティは自陣方向に戻りながらトラップし、中央に入り込みミドルシュート。グレイフが上にはじき出します。

 

46分、マジョルカを押し込み右サイドのデンベレが中央のブスケツにパス。ブスケツはミドルシュートを放ちますが、DFがブロック。

 

数的優位にもなったバルサが80%近いボール支配率を維持して一方的に攻め、2-0とリードして折り返します。

 

後半

46分、バルサの左ショートコーナーからアルバがクロス。中央のクンデがヘッドで合わせますがバーに嫌われます。

 

後半もバルサペースは変わらず、試合は進みます。

 

53分、バルサの速攻。ファティが左サイドに出たボールを拾ってファーサイドにクロス。レバンドフスキがヘッドで折り返し、中央のデンベレがヘッドで押し込もうとしますがバリエントがゴールラインぎりぎりでクリア。

 

56分、マジョルカのペナルティエリア内左ハーフスペースでデンベレがボールを失いかけますがすぐさま奪い返し、左のアルバへパス。アルバはクロスを入れ2列目から走り込んだレバンドフスキがヘッドも枠の左。

 

59分、バルサの速攻。テア・シュテーゲンがキャッチしたボールを前方右ハーフスペースにいたセルジ・ロベルトにスロー。セルジ・ロベルトはドリブルで持ち上がり右のデンベレにパス。デンベレはタメを作り、ニアへスルーパス。走り込んだセルジ・ロベルトがシュート。当たり損ねたボールはゴール左へ外れます。

 

66分、ゴールの正面左からレバンドフスキのフリーキック。ゴール左上を狙いますがゴールの左上の角にはじかれます。

 

69分、マジョルカを押し込み右のデンベレが中央のガビにパス。ガビは左足に吸い付くようなトラップでぴたりとボールを止めて、一連の動作で体もゴールに向け、左足シュート。ゴール左隅に決めます。

 

ガビの流れるようなトラップ、ボディシェイプ、シュートのゴラッソでバルサが3-0とリードを広げます。

 

72分、バルサのコーナーキック。一度クリアされますがこぼれ球を拾ったブスケツがミドルシュート。グレイフがセーブ。

 

73分、バルサの速攻。デ・ヨングが左ハーフスペースをドリブルでするすると持ち上がり、DFを引き付けて左のファティへパス。ファティはダイレクトシュートもグレイフが正面でキャッチ。

 

77分、右サイドのデンベレがドリブルで仕掛けると見せかけてクロス。中央のレバンドフスキがジャンピングボレー。地面に叩きつけ過ぎてボールはバーを越えます。

 

その後、バルサはアルバ、ブスケツを交代させ、二人へのリスペクトを示し、試合終了。

 

バルサが3-0と完勝しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#5ブスケツ

先制点の起点となるパスを通す。パスでゲームを作る能力はさび付くことはないのでワールドクラス。バルサでのカンプ・ノウラストゲームを笑顔で終える。

 

#18ジョルディ・アルバ

左サイドを駆け上がるスピードは落ちたものの、プレーの質はワールドクラス。アルバはカンプ・ノウラストゲームに感極まって終える。

 

#30ガビ

3点目は一見の価値あり。本人のイメージ通りの完璧なシュートでした。

 

#9レバンドフスキ

中央で楔を受けてファティの2得点を演出。後半のジャンピングボレーも惜しかった。

 

#7デンベレ

シャビの元、サッカー選手として1ランク上の選手になった。周囲との連携プレーに守備意識の向上、怪我がなければさらに良くなりそうです。

 

#28バルデ

負傷交代で2か月程度離脱。しっかり治して新シーズンを迎えたい。

 

マジョルカ

特になし。

 

総括

バルセロナ

早い時間帯で先制点を奪えたことが大きかった。また、レバンドフスキへの楔に対して周囲が連動して動き出す戦術が機能したことが大きい。これができれば、中央を固める相手を崩す糸口をつかんだと言える。マジョルカが10人になり、ポゼッション率78%を記録。結果も内容も圧倒できたことは今後に向けて明るい。

 

マジョルカ

先制点を奪われ、アマトが早い段階で退場し、万事休す。ほとんど何もできずに終わってしまった。

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