俺から見たレガネス対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第31節、レガネス対バルセロナです。

 

バルサは中盤にエリック・ガルシア、フェルミン・ロペス、CBにアラウホを起用しました。

 

前半

開始直後からバルサがレガネスを押し込む展開。レガネスはゴールを守るので精一杯。

 

5分過ぎ、レガネスが押し返し始めます。

 

11分、レガネスの速攻。ハーフウェーライン付近左サイドでボールを受けたラバがタッチライン際をドリブルで持ち上がります。イニゴ・マルティネスが追走しますがラバが振り切り、サイドをえぐってマイナスクロス。アルディミラが走り込みダイレクトシュート。シュチェスニーがファインセーブ。

 

21分、ヤマルが右サイドの深い位置から戻りながらカットインしてヒールパス。走り込んだクンデがエルナンデスをかわしてシュート。セルヒオ・ゴンザレスに当たり、ニアに飛んだボールに虚を突かれたドミトロビッチでしたが、驚異の反応を見せてはじき出します。

 

30分、イニゴ・マルティネスが左ハーフスペースから前方に走り込んだヤマルに縦パス。ヤマルは走り込んだ勢いでDFラインの間を抜けてシュート。枠の左へ外します。

 

42分、センターサークル手前で左から中央にディオマンデがポジションをずらしてボールを引き出します。アラウホが距離をつめますがディオマンデはファーストタッチでアラウホをかわして前方にスルーパス。右サイドからラバが走り込み、クンデ、イニゴ・マルティネスを避けるように左に流れながらペナルティエリアに進入しシュート。わずかに枠の左上に外れます。

 

47分、左からラフィーニャがアーリークロス。ファーサイドに走り込んだフェルミン・ロペスがヘッドも枠の右。

 

48分、レガネスのロングカウンター。右サイドからロジェがドリブルで持ち上がり右ハーフスペースへスルーパス。アルディミラが走り込みGKとDFの間にクロス。ラバにわたる直前に全力で追走してきたラフィーニャが渾身のスライディング。足先で触ってコースを変え、ボールはファーサイドに流れます。ラフィーニャのスーパープレーでラバに決定機を与えません。

 

レガネスとしては先制点のチャンスを逃します。

 

前半はほぼ互角でしたが、レガネスのほうがカウンターで決定機を作った印象です。

 

後半

バルサはアラウホに代えてデ・ヨングを投入します。

 

47分、バルササイドから見ると左サイドでレガネスがカウンターを仕掛けようとします。オスカル・ロドリゲスが縦パスをダブルタッチからバックヒールで流そうとしたところをジェラール・マルティンがカット。ボールは左サイドで前残りをしていたラフィーニャのもとへ入り、バルサのカウンター返しになります。ラフィーニャはすぐさまGKとDFの間に鋭いクロス。ニアに走り込んだレバンドフスキの前でサエンスが足を伸ばしてボールを触りますがボールはニアサイドのゴールへ吸い込まれます。

 

バルサが先制。

 

後半もポゼッションのバルサとカウンターのレガネスという構図は変わりません。

 

57分、中央のバイタルエリアでボールを受けたラフィーニャが潰されながらも左のジェラール・マルティンにパス。ジェラール・マルティンはクロスを入れますがサエンスがヘッド。中央に浮いたボールをフェルミン・ロペスが足先でトラップしてヘディングをしようとしたDFをかわし、狭いスペースでサエンス、セルヒオ・ゴンザレスの2人も立て続け抜き去り、ドミトロビッチと1対1になりシュート。慌ててしまいわずかに枠の左に外します。

 

決まっていればゴラッソでした。

 

62分、左からラフィーニャがアーリークロス。ニアでレバンドフスキがヘッドも枠の右に外れます。

 

68分、右サイドのヤマルが中に持ち出し中央のフェラン・トーレスにパスしてポケットへ進入。フェラン・トーレスはヤマルにリターンパス。ヤマルはゴールライン際で受けて角度のないところからドミトロビッチの肩口を狙ってシュート。ドミトロビッチがセーブ。

 

75分、レガネスの速攻。左サイドにボールが入り、前線にいたディエゴ・ガルシアが左ハーフスペースから中央にポジションをずらします。その動きに合わせてDFとGKの間に鋭いアーリークロスが入ります。ディエゴ・ガルシアがフリーで走り込みダイレクトシュート。枠の右に外れます。

 

レガネスは絶好機を逃します。

 

77分、右からヤマルが中央のガビにクロス。DFが頭で触りファーサイドに流れたボールをフェラン・トーレスがボレーシュート。ドミトロビッチがファインセーブ。

 

91分、ラフィーニャがドミトロビッチにプレスをかけます。ドミトロビッチは大きくロングフィード。最前線のハーフウェーライン付近左ハーフスペースでディエゴ・ガルシアがヘッドで中央にフリック。走り込んだムニルが抜け出しますが、後方から追いかけたイニゴ・マルティネスが渾身のスライディング。シュートモーションに入ったムニルでしたがイニゴ・マルティネスのスライディングは的確にボールを捉えて刈り取ります。

 

イニゴ・マルティネスのスーパープレーでレガネスは決定機を逃します。

 

試合は1-0でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

レガネス

#10ラバ

とにかく足が速い。ボール技術もあるのでカウンター要員としては超優秀。

 

#2アルディミラ

レガネスの攻撃シーンに必ずと言っていいほど見かける。フリーランニングの質が高いのだと思う。

 

#13ドミトロビッチ

安定したパフォーマンスを発揮。

 

バルセロナ

#21デ・ヨング

イニゴ・マルティネスからボールを受ける動きが素晴らしかった。右ハーフスペースからマーカーを引き付けて中央にポジションを移し、マーカーが自分の横に来たら、マーカーの背後に移動して逆を取り、イニゴ・マルティネスからの縦パスを引き出した。中盤でボールを引き出す動きの教科書があったら載せたい。

 

#8ペドリ

ボールを持っていると奪われる心配をしなくていいくらいのレベルに到達。敵は寄せるといなされてしまうし、寄せないとドライブされてしまう。手の付けられない選手になってきています。

 

#5イニゴ・マルティネス

ラバにスピードで負ける場面もあったが、元々スピードで勝負するタイプではなく、その後はやられなかった。また、終了間際のスライディングは圧巻。きれいにボールを刈り取りました。

 

#11ラフィーニャ

前半終了間際の渾身のスライディングはイニゴ・マルティネスのスライディング同様、スーパープレー。この試合も攻守にわたってチームに貢献。この試合のMOMと言える。

 

#3バルデ

怪我が心配。全治3週間とも言われているが、軽傷であってほしい。

 

#1シュチェスニー

前半5分のファインセーブを始め、DFラインの裏に出たボールのケア等安定感抜群。

 

#4アラウホ

前半のみで交代。押し込む展開だとビルドアップのところで物足りなさが目立つ。

 

総括

レガネス

ラバの快速が際立つカウンターサッカーは脅威だが、ゴールまでの道のりがそれだけしかない。ラバが抑え込まれると厳しい展開になるのとポゼッションからの攻撃になると攻め手が乏しい。上位陣は苦しめることができそうだけど、中位・下位のチームには対戦成績が悪く降格圏に沈む。攻め手がもう1つあれば勝利数が増えそうです。

 

バルセロナ

過密日程の中での辛勝は大きい。次はチャンピオンズリーグのアウェイ、ドルトムント戦。フリック監督も言っているがまずは回復に努めて4-0のリードを活かしつつ試合に臨みたい。

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