俺から見たバルセロナ対ドルトムント

チャンピオンズリーグ準々決勝ファースト・レグ、バルセロナ対ドルトムントです。

 

バルサはベストメンバーで臨みました。

 

前半

ドルトムントは4-2-3-1の守備ブロックを作りますが、ボールへの寄せは甘い感じを受けます。

 

2分、バルサはパスを回して左サイドのラフィーニャが左ハーフスペースのペドリとワン・ツーでサイドを突破しDFとGKの間にクロス。アントンがクリアします。

 

4分、左サイドでボールを受けたバルデがドライブして中盤を突破し、前方左ハーフスペースにいるレバンドフスキにパス。レバンドフスキはバックヒールで中央に落とし、ボールを受けたフェルミン・ロペスが右へ展開。ヤマルが受けてベンセバイニと1対1になり中に持ち出しすぐさまシュート。コベルがファインセーブ。

 

5分、右サイドの高い位置でボールを受けたヤマルがベンセバイニと1対1になり、エラシコで縦に突破しゴールライン際角度のないところからシュート。コベルは触れずボールはゴール前を通り過ぎわずかに枠の左へ外れます。

 

6分、左サイドからイニゴ・マルティネスが縦パス。ラフィーニャが受けてペドリとワン・ツーで抜け出しマイナスクロス。中央ではフェルミン・ロペスがDFを引き連れてゴール前に飛び込み、2列目から入り込んだレバンドフスキがシュート。コベルがファインセーブ。

 

バルサはハイプレスがハマりドルトムントを押し込む時間が長くなります。バイタルエリアでレバンドフスキ、ラフィーニャがボールを引き出すのが目立ちます。また、時折ダイレクトパスを入れるのでドルトムントDF陣は翻弄されています。

 

15分過ぎ、少しゲームが落ち着きます。

 

24分、右サイドからフェルミン・ロペスのフリーキック。ファーサイドでイニゴ・マルティネスがヘッドで折り返し、ニアでクバルシが右アウトサイドで合わせます。ボールはコベルの横を抜けてゴール右へ。ラフィーニャが押し込みます。

 

バルサが先制します。

 

35分、ドルトムントはバルサのペナルティエリア左でハイプレスをかけて、クンデに緩い縦パスを出させます。レバンドフスキがボールを受けに行きますがエムレ・ジャンがヘッドでカット。ブラントがボールを回収してそのまま上がってきたエムレ・ジャンにパス。エムレ・ジャンはチュクエメカに縦パス。チュクエメカは中央へ浮き球のフリック。ゴール前にフリーで走り込んだギラシがシュートを試みますがバウンドするボールを空振り。タイミングを崩されたシュチェスニーでしたがキャッチします。

 

39分、バルサのカウンター。フェルミン・ロペスが左サイドのラフィーニャにスルーパス。ラフィーニャは中に持ち出し中央のレバンドフスキにパス。レバンドフスキは後ろ向きにトラップし、浮いたボールを強引にシュート。コベルがキャッチします。

 

同じく39分、左サイドをアデイエミがドリブルで縦に持ち出しクロス。ニアでクバルシが止めます。止めたボールにチュクエメカが反応しすぐさまシュート。これもクバルシがブロック。ファーサイドに跳ね返ったボールを2列目にいたギラシがミドルシュート。シュチェスニーが正面でキャッチ。

 

44分、左サイドからアデイエミがDFとGKの間に鋭いクロス。中央にギラシがフリーで入りますが合わせられず。

 

45分、右サイドの高い位置でチュクエメカがボールを受けてするすると中にドリブルで進入し、中央から寄ってきたギラシにパス。ギラシは右へ持ち出しクバルシをかわしてシュート。右サイドネットの外側に外れます。

 

前半は終盤ドルトムントが押し返しましたが、バルサが1-0とリードして折り返します。

 

後半

ドルトムントはアデイエミに代えてバイアーを投入します。

 

46分、ギッテンスが左サイドからカットイン。クンデをかわしてシュートもわずかに枠の右。

 

47分、ヤマルが右サイドからファーサイドへアーリークロス。ゴールライン際でラフィーニャがヘッドで真横に折り返し、ファーサイドに走り込んだレバンドフスキがヘッドで押し込みます。

 

バルサが2-0とリードを広げます。

 

63分、ヤマルが右サイドで受けてヒールで前方にパス。走り込んだクンデがクロス。ニアでエムレ・ジャンがクリアするも、ペドリが右ハーフスペースですぐさまカットして中央にパス。フェルミン・ロペスがフリーで受けてミドルシュート。ポストをかすめて枠の左に外れます。

 

同じく63分、ゴールキックからのフィードを、レバンドフスキが胸でカット。レバンドフスキはシュートフェイントを交えて左ハーフスペースを突破しシュート。コベルがファインセーブ。

 

64分、右サイドのヤマルがドリブルで縦に突破しマイナスクロス。フェルミン・ロペスがフリーでシュートもエムレ・ジャンがブロック。

 

65分、バルサのカウンター。フェルミン・ロペスが右サイドでボールを受けて同サイドのヤマルにボールを預けて前方のスペースへ走ります。ヤマルはDFを引き付けてフェルミン・ロペスにスルーパス。その間にラフィーニャがゴール前にダッシュ。左ハーフスペースから中央2列目に空いたスペースにレバンドフスキが動き出します。フェルミン・ロペスは中央へパス。フリーのレバンドフスキがニアへシュート。コベルが触りますがゴール。

 

バルサが試合を決定づける3点目を奪います。

 

76分、レバンドフスキがハーフウェーライン付近でドルトムントのバックパスをカット。こぼれたボールをラフィーニャが拾ってバルサのカウンター。ラフィーニャは左サイドをドリブルで持ち上がり中央へスルーパス。ヤマルが右ハーフスペースから走り込み、とアップから左アウトサイドゴール左へ流し込みます。コベルはタイミングを外されて一歩も動けず。

 

バルサが4-0とリードを広げます。試合をコントロールするバルサに対し、ドルトムントが押し返します。

 

83分、ドルトムントの左コーナー。ズーレがファーサイドで右アウトサイドで合わせますがシュチェスニーが上にはじき出します。

 

87分、ドルトムントのショートカウンター。バルサ陣内右サイドでエムレ・ジャンがバルデと1対1になりボールカット。エムレ・ジャンは右ハーフスペースのギラシにパス。ギラシはタメてから右サイドをかけ上がったバイアーにパス。バイアーはマイナスクロスを上げて、レイナがダイレクトシュートもアラウホがブロック。こぼれ球をブラントがシュートしますが、これもアラウホがブロック。

 

88分、ドルトムントの速攻。ハーフウェーラインを越えた辺りから右からバイアーがアーリークロス。ドルトムントの前線が一気にバルサのハイラインの裏に走り出し、左サイドのデュランビルが追いついて折り返しのクロス。フリーで中央に走り込んだバイアーがシュートを決めますが、飛び出していたバイエルンの前線はすべてオフサイド。ノーゴールとなります。

 

バルサが4-0と勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#11ラフィーニャ

代表戦御、好調のフェラン・トーレスにスタメンを譲っていたが、おかげで休みを取りコンディションを整えることができた。1ゴール2アシストと結果を出した以上にペドリ、バルデと左サイドを再三崩した。

 

#19ヤマル

右サイドからドリブルやクロスでチャンスメイクをし、チーム4点目も決める。交代間際に交代を要求するようなジェスチャーと足を気にする素振りがあったのが気になる。足が痙攣したぐらいなら良いのだが。週末のリーガ、ドルトムント戦のセカンドレグは無理をしないでほしい。

 

#9レバンドフスキ

2得点目は再現性の高いチーム戦術から奪ったのが印象的。前半開始直後のプレーと同じパターンで奪えたのは大きい。ある程度パターンが決まっていると敵に読まれることもあるがシュートチャンスは増える。

 

#16フェルミン・ロペス

フリーランニングでチャンスを演出。

 

ドルトムント

#23エムレ・ジャン

ここで縦パスをカットできるとチャンスになる可能性が高かった。チーム戦術で前からはめ込む守備を徹底したい。

 

総括

バルセロナ

概ね試合を支配してゲームを進めることができた。ハイプレスで敵を押し込み、ペドリ&デ・ヨングを中心にボールを動かしてバイタルエリアの選手に楔を入れる戦術が深まりを見せ、右サイドのヤマルがさらに活きるようになってきた。コンディション調整を万全にしつつ怪我の回避をしながら、1試合1試合しっかり戦っていきたい。

 

ドルトムント

勝ち抜けは非常に厳しい状態。基本的に劣勢だったが、前半終了間際の得点チャンスに1点取れれば試合の展開は変わっていたかもしれない。ただ、基本的にバルサに押し込まれてしまい、効果的なカウンターを仕掛けられない現状だとセカンドレグでの巻き返しはない。普段どのようなサッカーをしているのかわからないが、ハイプレス合戦を挑めば一か八かで勝利できる可能性もありそうです。

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