俺から見たバルセロナ対ベティス

リーガ・エスパニョーラ第30節、バルセロナ対ベティスです。

 

バルサは好調のフェラン・トーレスがスタメンに入り、ラフィーニャがベンチスタート。イニゴ・マルティネスはアトレティコ・マドリード戦で怪我していたようでベンチ外になりました。

 

前半

ベティスは4-4-2の守備ブロックを作りカウンター狙い。

 

5分、ペドリがバイタルエリアに上がってアラウホから楔を前を向きながらトラップ。右サイドのヤマルへのパスを匂わせつつ右ハーフスペースへドリブルし、ペローがヤマルに寄せたところでニア上にミドルシュート。アドリアンがファインセーブ。

 

6分、右サイドでクンデがロ・チェルソからボールをカット。こぼれたボールをヤマルが拾ってドリブルで仕掛け中央のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはダイレクトで右ハーフスペースへスルーパス。ガビが抜け出し角度のないところからファーサイドへ流し込みます。

 

幸先よくバルサが先制します。

 

バルサは中央でペドリ、デ・ヨングのパス交換で相手の守備ブロックをずらし、中央の攻略をしていきます。バイタルエリアではガビ、フェラン・トーレス、レバンドフスキ、時折ペドリが上がってレシーバーになります。

 

ベティスは後方でボールを奪うと右サイドのアントニーにボールを預けます。あとはアントニーがスピードを活かし縦にドリブルで持ち上がるカウンター狙いです。

 

13分、自陣右サイドでルイバルがバルデとの1対1を制してベティスのロングカウンター。ルイバルとアントニーで右サイドを持ち上がり左ハーフスペースのクチョ・エルナンデスにパス。クチョ・エルナンデスは中に持ち出しシュート。枠の上に外します。

 

16分、ベティスの右コーナーキック。ロ・チェルソがニアに送ったボールにナタンが強烈なヘッド。シュチェスニーの頭上を破りゴール。

 

ベティスがワンチャンスをモノにして同点に追いつきます。

 

バルサがボールを保持。ベティスはDFが粘ってシュートを打たせず、時折アントニーを起点にカウンター。ほぼ互角の試合展開になります。

 

28分、バルデから左に開いたペドリがボールを受けてタメを作ります。その間にバルデがアンダーラップし、ペドリがリターンパス。バルデはサイドをえぐってマイナスクロス。前方に行き過ぎたフェラン・トーレスがバックステップを踏みながら左足インサイドで合わせますが枠の左。

 

37分、レバンドフスキがアドリアンにプレスをかけてフィードを引っかけます。ペナルティエリアの外でガビが拾って、右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルはアドリアンの右足の横に向けてパスをするかのごとくシュート。アドリアンはセーブし、右サイドにこぼれたボールをヤマルが拾って戻りながらのカットインからシュート。バルトラがブロックします。

 

前半は1-1で折り返します。

 

後半

ベティスはアルティミラに代えてチミー・アビラを投入します。

 

45分、ベティスのカウンター。右サイドにフィードされたボールをアントニーが受けてドリブルからカットインしてシュート。枠の左に外れます。

 

前半と同じような展開ですが、バルサはシュートまでいけず、ベティスはカウンターに行けない膠着状態になります。ヤマルを抑えるために2人掛かりで抑えに行ったことが影響しています。

 

54分、ヤマルが右で受けて右ハーフスペースのペドリにパス。ペドリは前方にスルーパス。クンデが走り込み、シュートフェイントでカバーに入ったナタンをかわしてニアへシュート。アドリアンが左足でセーブして抑えます。

 

バルサは決定機を逃します。

 

61分、バルサが左からフリーキック。DFがクリアしたボールをガビがダイレクトミドルシュート。バルトラがブロックし、ボールは枠の左へ外れます。

 

66分バルさんお右コーナーキック。ショートで始めてラフィーニャが鋭いインスイングのクロス。エリック・ガルシアが飛び込みますが触れず、ボールはわずかに枠の左へ外れます。

 

77分、バルサのカウンター。右サイドでボールを受けたフェルミン・ロペスがアーリークロス中央に走り込んだラフィーニャがヘッドで合わせますが枠の上。

 

85分、クンデが右ハーフスペースへスルーパス。フェルミン・ロペスがナタンを背負いながら走り込み上手く対を入れ替えて中へ進入しクロス。アドリアンがはじき、左ハーフスペースにこぼれたボールをヤマルがシュート。ゴール前を横切っていこうとするボールをレバンドフスキが足を伸ばしてボールに当てて、ファーサイドに浮いたボールをバイシクルキック。中に戻しますがディエゴ・ジョレンテがヘッドでクリア。

 

93分、ガビが左サイドのラフィーニャにフィード。ラフィーニャはダイレクトでDFとGKの間にクロス。ニアのバルトラ、中央のレバンドフスキ、ディエゴ・ジョレンテ、ファーサイドでフェルミン・ロペスがそれぞれクリアやつめようとしますが誰も触れずボールは抜けていきました。

 

1-1で引き分け。両チームともに連勝はストップし勝ち点1を分け合いました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#7フェラン・トーレス

バイタルエリアでボールを引き出し攻撃を活性化。好調を維持。

 

#6ガビ

コンディションが整いゴールも奪う。終盤戦のキーマンになります。

 

#19ヤマル

キックミスが気になる。連戦の疲れが出てきている。プレー時間を管理して怪我しないように休ませたい。

 

#8ペドリ&#21デ・ヨング

連携が良かった。2人のパス交換でマーカーを翻弄してバイタルエリアを攻略できたのは今後に向けて大きな収穫。

 

#4アラウホ

失点シーンでは体を寄せるだけで競り合えず。

 

#3バルデ

攻撃ではルイバルに完敗。守備ではアントニーに裏を突かれる。普段だったら押し込めるところが今日はベティスに狙い撃ちされてしまった。

 

ベティス

#7アントニー&#ルイバル

右サイドでバルデを封殺し、カウンターを仕掛ける。ベティスの攻撃の生命線と言える。特にアントニーのスピードは脅威。バルデが置いていかれるぐらいだから相当速い。

 

#19クチョ・エルナンデス

こちらもスピード豊かなアタッカー。

 

#5バルトラ&#6ナタン

ゴール前に強固な守備ブロックを形成。バイタルエリアはやられたが、最後のところで守りきれたのは2人のおかげ。

 

総括

バルセロナ

疲労の色が濃く出た試合。引き分けも妥当な結果と言える内容だったが、前半のうちに追加点や勝ち越し点を奪いたかった。レアル・マドリードがバレンシアに敗れたため、勝ち点1でも上出来だったと思う。

 

ベティス

守備からのカウンターが整備されて強力なチームになった。冬のマーケットで取ったアントニーの貢献がとても大きい。ヨーロッパカンファレンスリーグでも躍進できそう。

 

おまけ

アントニーは守備からカウンターを仕掛けるチームでは切り札として大活躍できそうだが、ポゼッションを志向するチームだと持ち味が半減しそう。マンチェスター・ユナイテッドで活躍できなかったのもその辺りが原因かもしれない。

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