玄人好みの堅い試合

試合後、両チームの選手達が口を揃えた『玄人好みのゲーム』、『堅い試合』という感想。
それが、この試合を的確に表現している。

球際激しく潰し合い、相手の良さを消し合う。
サッカーを分かっている選手達が揃っただけに、相手の思い通りには決して進ませない。
だからこそ、1点が大きくものを言う緊迫感あふれる試合となった。


本当に難しい試合だった。
怪我からの復帰後、大迫の調子が未だ戻らず、前線でなかなかボールが収まらない。
2列目の野沢、ジュニーニョも、厳しいコンタクトプレーを受け、ボールロストを繰り返す。
時折、柴崎が高いテクニックを生かしてボールを前に運ぶが、決定機を創る前にファールで潰される。
今季ここまで相手を崩せない試合はなかったかもしれない。
かと言って、マリノスのペースかというと、そうでもなく、主導権争いを延々続けているような感じ。

そんな均衡した試合を動かしたのは、リズムを創り切れずにいた鹿島の2列目コンビ。
73分、ジュニーニョの突破で得た左サイドからのFKのこぼれ球を野沢が豪快に叩き込んだ!
ファーにこぼれたボールをダイレクトでゴール上に突き刺す野沢らしい鮮やかな得点☆
苦しい内容ながらも、ここぞというところで仕事ができたのは流石の一言。


貴重な先制点を手にし、後は手堅く試合を締めくくるのみ。
ではあったのだが、残念ながらそこまでの勝負強さはまだなかった。
曽ヶ端を中心に集中した守備でマリノスの攻撃を凌ぎ続けていたのだが。
最後の最後、95分にパワープレーを凌ぎきれなかった。
CBの前に山村を入れる守備固めを行うも、新潟戦に引き続き、終了間際に失点してしまった。

前線でのキープができず、最終ラインが下がり、こぼれ球を拾われ続け、押し込まれる。
そんな状態では失点の危険性が高いのも当然。
高い位置でボールキープし、したたかに逃げ切る。
往年の強い鹿島の勝ちパターンを身に付けていかないと。
それが、これから首位を狙いにいく上で必要なこと。


勝点3をつかみかけていただけに、ホントもったいないドロー。
難しい試合を勝ち切れれば、自信を持って首位争いに挑んでいけたのに!

ただ、9試合で勝点16の4位は悪くない数字。
首位の大宮とは7差だが、優勝の目安の試合数×2の勝点ペースに近い形で勝点を積み重ねていけている。
このまま、しぶとく勝点を積み重ねながら、内容を上げていけば問題ない!

5月も、連戦の中、難しい試合が続くが、鹿島がやることは変わらない。
目の前の試合を、一戦一戦全力で戦い抜く!
次の試合は、絶対に勝つ!!!

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