交流戦振り返り

交流戦の全日程が終了しました。

ライオンズは10勝6敗2分の3位となりました。

 

最悪のチーム状態で交流戦に入り、最初の巨人戦で負け越した時はどうなるかと思いましたが、

終わってみればまあまあでしたね。

もっと勝てたような気もするけれど、まあ、それは通常のリーグ戦でも同じだし。

 

①巨人戦:1勝2敗

4カード連続の負け越しで苦手の巨人戦に突入。

巨人戦が苦手な理由はオカワリ君が「球が見にくい」という理由で東京ドームを苦手にしているということもあると思う。

清武本に寄るとナベツネ氏はオカワリ君のことを非常に欲しがっていたらしいけれど、

オカワリ君は巨人では無理ですわ。

 

初戦はここのところ一番安定している十亀と菅野が先発。

エース相手といえど、十亀ならなんとか・・・と期待をしたのですが、

あさむのエラーで一気に崩れてしまった。

あさむはゲッツーをあせると送球をエラーしてしまうくせがある。

特にバッターランナーが俊足だとあせってしまうみたい。

で、この時のランナーはヤスだったわけだが・・・。

その後も完全に打ちとった通常であれば推定飛距離75mぐらいの坂本の当たりや

長野の当たりが風に乗ってHRになったりと不運が続き完全にゲームが壊れてしまった。

最終的には阿部に完璧な当たりを打たれてしまったし。

 

まあ、年に何度かはこういうゲームがあるし、こうなってしまってはどうしようもない。

見に行った方は残念でした、という他はない。

 

相手の菅野はコントロールも良く、150kmの速球もあり、いいピッチャーには違い無いのだが、

変化球が多すぎ。

森君の打席で散々首を振ったあげく、変化球で打ち取った際は正直しらけた。

強豪球団のエースが19歳の子供相手に変化球勝負って・・・。

まあ、それだけ勝ちに徹しているのだろうけれど、

ぶっちゃけこんなピッチングでは不調のライオンズ打線は抑えられてもソフバンやロッテ相手にはどうかな、

と思っていたら、その後すぐに抹消になってしまった。

で、実際ロッテにはやられていましたね。

 

2戦目は秋山君のドームラン2本で勝ち。3戦目は西口さんにヤスが引導を渡して敗戦。

 

ヤスは8番バッターだったし、まだ回が浅くて先発ピッチャーを変えるような展開でもなかったので、

無理に勝負に行く必要はなかった。

それ以前にファームで最大で60球ぐらいしか投げていない西口さんをこのタイミングで投げさせる必要があったのか甚だ疑問である。

実際のところは、西口さんがかつてのイメージとは裏腹に東京ドームで連勝をしていたことと、

谷間のどこかで西口さんを投げさせるのであれば、失礼ながら貧打の巨人を選択した、という感じだと思う。

 

まあ、でもさすがに60球までしか調整してきていない40overのピッチャーじゃあ無理だわな。

 

攻撃面でもマイコラス対策を本当に考えていたのか、甚だ疑問。

マイコラスをつぶすには、俊足の打者を並べて、セーフティ責めにし、

ランナーがスタートする素振りを見せて苦手の牽制を多めに投げさせれば良いと思うのだが、

相変わらず1番から9番までフルスイングの男らしい打線での正々堂々の勝負で、無策にもほどがある。

ただ、坂本や長野の腰の引けた弱々しいスイングを見ていると、

まだ1番から9番までフルスイング打線の方がマシかも、と思ってみたり。

 

巨人打線は相川さんがしっかり振れていて、ヤスもまあ西武出身だけあってスイングできていて、

あとは由伸さん、亀井、アンダーソンがまあまあという以外はかなり厳しいと思った。

阿部や坂本はかなり腰が悪いのだろう。スイングの際に完全に腰が引けている。

阿部は首から来ているのかもしれないが。

坂本はその後打率を上げてきているみたいだが、アレで状態がいいと判断していいのだろうか・・・?

 

ヤスはその後肉離れで抹消されてしまった。

6/30はヤスのプレイヤーズデイだということだったので、

ライオンズ戦もないことだし、巨人戦のチケットを買ったんだけれど、

ヤスが出ないんじゃ、がっかりだわ・・・。

 

②阪神戦:2勝1敗

初戦はメッセンジャー対牧田。この組み合わせは4年連続ですかね?

過去の対戦だと牧田もほとんど打たれないが、メッセンジャーも打てていない。

ただ、今年のメッセンジャーは不調で二軍に落ち、この日が復帰戦だったので、付け入る隙はあるかも、と思っていた。

で、本人も不安だろう立ち上がりに好調の秋山君がいきなりツーベースを放つ。

ここからたたみかけたい、という時になんとバントを選択し、結局先制点を獲れずに1回の攻撃を終えてしまう。

 

この時点で敗戦を覚悟しましたね。

 

いや、普段から「2番はバント」という野球をやっていて、それで結果が出ているならいいです。

しかし、これまで2番栗山は攻撃的2番ということでほとんどバントをやってきておらず、

しかもクリ自身の調子も上がってきている。

 

再起をかけたマウンドでいきなり打たれたメッセンジャーだったけれど、

ワンアウトをもらったことでむしろ落ち着いたのではないだろうか。

案の定、以降のメッセンジャーは角度のある速球で不調のライオンズ打線につけいる隙をみせず、

マッキーも踏ん張るもエラーがらみで1点を失い、結果これが決勝点となってしまった。

 

その後メッセンジャーは好調を維持し、交流戦は防御率0.00で終えた。

クリが強硬策に出ていたら、必ず打てたか、というと何ともだし、

最近点が取れないので、作戦を変えてみた、という西武首脳陣も考えもわからなくもない。

ただ、あそこでバントの選択をしなかったら、この試合の流れも変わっただろうし、

その後メッセの無双が続くこともなかったかもしれないなあ、とか思っております。

 

ライオンズ打線が不調から脱することができるとすると、翌日の試合がキーになると思っていました。

というのも、今年のライオンズは晴れの日のデーゲームに強い。

屋外球場もしくは半屋外の西武ドームでの晴れた日のデーゲームだとオカワリ君が球筋が見えやすかったり、

暖かさでメヒアの体のキレが良くなったりする効果なのだと思う。

しかも、この日は先発予定と思われていた能見が回避し、新人の横山が先発することとなった。

おそらく雄星とのマッチアップを避けて、確実に翌日の試合を獲りに来たのだと思うが、

この判断が結果的に阪神の首を絞めることになる。

 

得意のお天気デーゲーム、しかもルーキー相手とあって湿っていたライオンズ打線が復活した。

その結果、このカードは1勝1敗となった。

翌日はローテを変更までして阪神は勝ちにきていたわけだから、

あえて能見を引っ張り、その結果西武が逆転勝ち。

 

元のローテのまま、能見が2戦目に先発をしていたら、いくら晴れのデーゲームとはいえ、

西武打線は復活できただろうか。

阪神サイドが策におぼれた、という感もあれば、DHなしの戦いになれていないために

ピッチャーの交代時期を見誤ったともいえる3連戦だった。

 

③中日戦:1勝1敗1分け

西武打線の復活が本物かどうかが試される中日戦。

初戦の先発はプロ未勝利の若松と十亀。

楽勝かと思われたが、西武打線がぶんぶん振りまわしているうちにゲームは進み、2対0の僅差で敗戦。

おそらく予告先発の直前まで若松が先発するという情報もつかんでおらず、

先発が決まって以降もじゃあデータがあるかというと、無かったという状態だったのだろう。

 

これがイースタンのチームであればまだ違ったのだろうけれど、ある意味中日の作戦勝ちである。

また、バッター陣もデータない中で対戦してみて130km台のストレートでまあ二回り目には打てるだろう、

三回り目には打てるだろう、となめてしまったのではないか。

 

唯一の救いはロッテ古谷との対戦以降、カーブで責められて苦戦していた森君がついにカーブをファールでカットしたことだろう。

全くカーブにタイミングが合っていなかったのに、わずか3週間で対応してきた。

若さというのはまさに可能性である。

 

そんなこともあり、不調だった森君がついに調子を取り戻し、

翌日のゲームはHRの出にくいナゴヤドームでの2本の森ムランで勝利。

中日の左バッターは森君のバッティングに衝撃を受け、大島、森野といったあたりが

その後のバッティング練習で森君のフォームを試していたと聞く。

 

最終戦は岸対大野のエースの投げ合い。

まあ、けが人や不調者が出たせいでもあるだろうが、中日は大野を中5日で岸君にぶつけてきた。

岸君が復帰戦で「あえて」プロ入り無敗の中日戦に登板するということに中日側が意地を見せたのかな、

と思ったりもする。

試合は岸君の失投をルナが見逃さずスタンドに運び、そのまま敗戦に至るかと思ったが

9回ついにあさむが大野をとらえ同点に持ち込む。

 

9回表ワンアウト1塁。

フルカウントまでカウントを整え、ランナーがスタートできる状況を作った上で右中間を狙ったあさむのバッティングは本当に大人のバッティングだったと思う。

 

DeNA:2勝1分

私はこの交流戦のために、DeNAのファンクラブに加入した。

2試合分の無料チケットをこのタイミングで使うつもりであったが、

土日の試合は私が交換手続きをした際にはすでに空席が無くなっていた。

試合まで1ヵ月以上あったんだけれどね。

ずいぶん人気球団になったんだな、と思っていたが、何のことはない、土日はTシャツ配布デーだという。

年に3試合しかない西武戦でそんなことをしなくても、と思ったが、仕方ないので、初戦を観戦することにした。

 

この日は天気予報が芳しくなく、近所の神宮は早々に中止を発表していた。

中止になったらなったで、ファンクラブのチケットが無駄になる私は試合が行われることを望んだが、

とはいえ、とても試合が成立するようなコンディションではない。

しかし、中止のアナウンスもないため、球場に向かった。

 

かなりの悪天候ではあったが、試合は開始され、おかわり君がいきなりスリーランを放った。

となれば、ライオンズファンとしては試合が成立することを望んだが、

先発の山口がグラウンドコンディション不良を理由に投げることを拒否。

中畑監督も出てきて長々と試合中止を審判団に訴える。

その結果、なんと試合は1回の表2アウトで中断。

 

天気予報によると、天気はこのあと悪くなることはあっても良くなることはない。

中畑監督の5分を超える交渉は試合を成立させないための時間稼ぎにしか見えなかった。

私は文化放送を聞きながら観戦していたが、中断中もかなり詳細なレポートが入っていた。

審判室に中畑監督が行き、直接試合中止を訴えていたようだった。

 

結局雨が弱くなるようなことはなかったが、試合は再開。

コンディション不良もあってか、ロペスのあたりをレフトとショートがお見合いし、

これがタイムリーとなり、その後ロペスのHRで結局追いつかれてしまう。

 

4回の裏、ゲッツーでライオンズに流れがきたか、というところで再度中断。

もはや雨が弱まることはなかったが、試合が再開され、無理やり5回裏まで試合を行い、

そこで再度中断。数分のちに主審から雨天コールドが宣告された。

 

試合開始までの判断は主催者側にある。

金曜日のゲーム、さらには私のように土日のチケットを入手できなかった西武ファンも多かったようで

この日のチケットはけっこう売れていた。

西武ファンの居住エリアからは西武ドームより東京ドーム、神宮の方が行きやすいファンが多いのだが、

ハマスタはおそらく3番目に行きやすいスタジアムであり、今年は神宮が無かったこともあって

ハマスタへ行くのを楽しみにしていたファンも多かったと思われる。

 

しかし、その結果がコレである。

 

雨天中止の振替試合はチケットの販売期間が短いこともあって、観客動員は大幅に落ち込む。

だから、DeNAの営業側としては試合開始を決定したのだと思うし、その事情もわかる。

 

しかし、試合開始早々におかわり君がスリーランを打ったことにより、DeNAの現場側は中止を望んだ。

DeNAはこの時点ですでに交流戦の負けが込んでいた。

このまま行けばコールドになるのは間違いなく、短い攻撃イニングで3点のビハインドを追いつけないことを恐れたのだと思う。

 

審判団はだからこそ無理やり試合を成立させたのだろう。

結果的に追いつかれた西武側が間抜けだったというだけのこと。

 

しかし、こんな観客不在のゲームは二度と行われてはならない。

 

土日は例によって晴れの日の屋外デーゲームゆえに快勝。

土曜日のゲームはHRでしか点が取れないのはまずいと思ったが

大阪桐蔭3兄弟+メヒアの揃い踏みは痛快ではあった。

現地で見たかったよ・・・。

 

広島戦:2勝1敗

初戦の先発は前田対十亀。

広島がまえけんをひっぱってくれたおかげで逆転勝ち。

広島側がDHなしでのピッチャー交代に慣れていないということもあったのだろう。

 

二戦目は8回裏に追いつき、9回のサヨナラのチャンスを作るもバント失敗ゲッツーで流れが変わり敗戦。

 

三戦目は9回裏ワンナウト12塁からのあさむのゲッツーになりそうな当たりを代走の田代が足に引っかけてしまい、結果的にゲッツーを阻止。ラッキーなサヨナラ勝ち。

 

試合と直接関係ないが、昨年に引き続き、広島ファンのマナーは最悪だった。

交流戦に関してはいろんな意見があるが、広島ファンと接触したくないという理由で無くなればいいと個人的には思う。

 

ヤクルト戦:2勝1敗

初戦はアンダースロー対決。

いつでも打てそうな山中だったが、

それ以前にマッキーが、不幸な当たりが多かったとはいえやられてしまい、みっともない敗戦。

プレミア12のアンダースロー枠は山中でどうですかね・・・?

 

翌日は雄星が8回0/3までノーノーピッチ。

ものすごい球を投げているけれど、常にフルカウントになるため、結局140球も投げてしまった。

もし、このまま抑えていたら、完投まで何球を投げたのだろうか・・・。

 

最終戦はヤクルト側のミスでラッキーな勝利。

ただ、郭はなかなかのナイスピッチングでしたね。

 

====================================

全体を通して最も印象に残った選手は中日・大野ですかね。

交流戦全体を通じてセリーグを貶める報道が多いですが、一部に優秀な選手はいます。

 

菅野の勝つことだけを優先したようなピッチングを見たあとだっただけに

大野の真っ向勝負のパワーピッチには感動しました。

メッセンジャーのパワーピンッチングもすごかったんですけれどね。角度もあるし。

 

野手では広島田中、ヤクルト畠山ですね。

田中は今やNPB最強ショートだし、畠山の4番ぶりはオカワリ君や中田に匹敵するんじゃないですかね。

 

最後に秋山君、交流戦首位打者おめでとう!

まあ、そんなタイトルはないんだけれど、オープン戦首位打者。4月MVPに続いてだからね、大したものです。

これからも200本安打、首位打者目指してガンバレ!

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。