
きなこもちの日記 佐川印刷SCの2013シーズンを振り返って その1 2012年の話
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きなこもち
2013年11月28日 23:43 visibility209
久々のLaBOLAだが、観戦記ではなく、チームを振りかえっての感想を。
ツイッターの方で総括しますと書いてしまったので、放置もできんなと。
総括っても素人の戯言なので、トンチンカンなこと書いていると思いますが、まぁ言ったもん勝ちということで。あと他人の記事読むと自分も書きたくなるという…。
取り上げるのは佐川印刷SC。JFL所属の京都府の社会人チーム(企業チーム)です。
2013シーズンを振りかえる前に、まずは2012シーズンをさらっと。生で観たのは半分くらい。
まず私は2010シーズンは観ておらず、2011年の終盤の4試合を観戦したのだが、まぁびびるぐらいにひどい試合内容で、こりゃ来季は行くべし!と思った次第。
2012年は中野・桜井等が退団し、新卒やJ経験者のDFを獲得。新加入戦力とチーム作りの早さが不安だが、毎年似たようなもんか。
↓ノート引っ張り出すのが面倒だが、確かこれが基本布陣。観づらいが白丸が控え。
大槻がDHで、金井が最終ラインで、高橋が右CBでのプレーも可能。
あと表記は名字で統一。和馬を佐藤、ヒロを高橋、晃也を岩崎、とか違和感あるが。
開幕戦は讃岐にシュート数に差をつけられるも0-1。
続くホーム開幕戦は4-2-1-3。新加入選手がスタメンに多く連携がどうなるかと思われたが、カウンターとセットプレイで点を取り、堅い守りとパスワークでコントロール。栃木を4-1で沈めた。
個人的に不安は吹っ飛び中森監督の株も大上がり。
3節の琉球戦で0-4と大敗してか、GK交代、そしてCB3枚並べる3ないし5バックなった模様。
ロック、金沢をともに1-0で下す。
守備重視になったのか、単にCBを多く抱えているからの採用か。
6節のHonda戦を観戦。押し込まれ続け、クロス放り込まれ続けるも、跳ね返し続け0-0。
もう引いてるだけの状態だったが、Honda強すぎぃ!としか。
その後長崎に0-0、長野に1-0、SAGAWAに1-0と強豪を続けて完封。
7試合連続完封の記録が懸った藤枝戦を観戦。記録を意識したのかは分らないが、5バックとDHも専守。逆サイドWGがボールサイドのサポートに来てコンビネーションする、変則3トップによる攻めで2-0で勝利。
が、チームはここから10試合連続失点、7試合連続勝利無し、と調子を落としていく。
というより、元から攻め手や組み立ても少なく、守って失点しないことにより、少ないチャンスを待つサッカーに見えたので、こうなっても驚きはあまり無し。
天皇杯も予選決勝でアミティエSCに延長で敗れる等苦しい夏に。
それでも最重要視している(らしい)国体にしっかり照準合わせて優勝を飾ったのは嬉しいニュース。
国体明けは連戦の疲労や、相手チームからの研究などもあったかと思われ、行き詰まりを感じる内容に。
特に長崎戦の後半は夢も希望もない…と言いたくなるような感じに。
結局7位という悪くない、前年の12位を上回る順位でシーズンを終えたものの、前半戦の貯金は否めず、後半戦の戦いは多少の不満あり。
さてやっていたサッカーを。
守備的、守備を重視したサッカーなのは間違いない。
布陣は5-2-3。WBは相手サイド選手と対面しつつ、最終ラインの一員ともなる。前ハメ時や、スローインの際にはCBがマンマークで相手FWについていくものの、全体的には3CBはゾーン気味に中央を開けずに固める。またラインもフラット気味を維持。「中央にDFがうじゃうじゃ」なのでDFライン手前には多少くいつくものの、後方へはあまりギャップを作らず、ラインコントロールで対応。それ以上に、プレスかからないなら早くリトリートして固めてしまうスタイル。
特にPA内・周辺では守備人数も多く、対人・高さに秀でたCBが3人(加えて下畠も高さがある)
もおり、跳ね返し・潰しは相当なもので、後期長崎戦の後半などが好例。
ただ難点が中盤でのプレスで、ここがあまり掛からないシーンが目についた。そもそもコンパクトさにも欠けた。
相手DFのパス回しが乱れたり、右利きの相手LBに入った時などはスリートップからの前ハメも何回か見せた(これはシーズン序盤から採用されていた)ものの、それ以外の状態ではFWとDHによる守備がやや機能せず。
WGは相手SBに対し対面しての上がりはついて行くが、オフザボールではついて行かない。カウンター用で残る部分・スタミナの問題もあるだろうが、押し込まれた後も戻り方が中途半端。
DHのサイドサポートもなく、サイドで数的不利にも。
またDHもバイタル空けるのを嫌がってか、相手ホルダーがノープレッシャーの状態も多く、最終ラインに負担が増加。堪え切れずに失点するのも止む無いと言えた。
攻撃面だが前述の通り前ハメはあるものの、基本的に奪う位置が低いサッカー。
3FWは皆ある程度距離が走れる為、ロングカウンター・陣地奪回クリアもあるものの、低い位置から組み立てるサッカーは持ち合わせている。
スタートはDFでボール回す。DHへ預けてもここは簡単に前向けなかったり、縦切られていたりする。そこでまず起点は右サイドの下畠へ預ける。下畠はサンガからのレンタルだけあって、基礎スキルは(このレベルでは)高く、奪われないし、出す・受けるも淀みない。そこからサポートに来た右DHや右WGと連動したパスワークを見せる。アタッキングサードまで進めば、サイドから中央へのくさび(そこからワンツーやレイオフしてのミドル等)、サイドでのワンツー、また右に寄せてから左へサイドチェンンジしての志摩のドリブルとクロス、と個人の特徴と連携生かした攻めのアイディアや形はあり。前期横河戦の序盤は両WGと両WBが絡んでのワイドなパス回しで相手を押し込む時間も。
ただ、全体的には、守備時間の長さ・守備や運動量のバランスの折り合い等で攻撃の時間も労力も削られていたのは否めない。中盤の上がりやサポートがなく、3FWに蹴って終わりとなることも。
個人・チームともポテンシャルは十分にあり、過去数年との比較は難しいが、良いチームだったとは思う。まぁ愛着あるだけですが。
何人かはもう少し出場してほしかったなとは思うものの、チーム事情、特性考えると致し方なしか。
ドン引きしてるだけやんと言われたらまぁそうですが…。
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- 事務局に通報しました。
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