捕手に求めるもの

  • HiRO
    2007年04月18日 02:23 visibility254

ここ1週間、ろくに試合を観られなかった。その分は追い追い。

で、今日のゲーム。sky・Aが夜中に再放送してくれたおかげで、久々にじっくりと観ることができた。

新垣、良くないね、開幕以来。
前の登板では、その荒れ具合が良い方に作用したようやけど、とにかくコントロールが悪い。真っ直ぐは引っかかってトンでもないところにいくし、スライダーはドロンとしたカーブのようなスライダー。良いときの、ズバッといってギュッと曲がる、あの切れ味鋭いスライダーを今季はまだ見ていない。
新垣の良いときのスライダーなら、スライダーがくると分かっていてもバットには当たらない。

それにしても、Eaglesの先発ルーキー永井はいい投手やね。今後が愉しみ。
松坂が海を渡っても、ダルビッシュに涌井に永井、田中将大と、次々に新たな活きのいい若手が出てくる。Hawksの若手はどげんなっとるんやろ。

さて、この日の敗因は、その永井を打てなかった打線と新垣の乱調だけではない。
この試合の点の獲られ方、残念ながら優勝争いをするチームのそれではない。

ここからが今日の本題。勝巳ファンには耳の痛い話だが、ご容赦を。

ここのところ捕逸の多さが目立つ山崎。今日のゲームでも捕逸からの失点を重ね、5回からはとうとう高谷にマスクを譲った。

今日、改めて観るに、先ず根本的な捕球姿勢がなっていない。

構えたときに、両足のかかとがベタッとついてしまっている。そして、捕球の際は、必ず腕を伸ばして捕りにいって片膝をつく。これじゃ、後ろに逸らすはず。左右に外れたボールも腕だけで捕りにいって身体を全く運んでない。

やっぱり、捕球姿勢の基本は、両のかかとを上げた姿勢。その状態で左右どちらにも身体を運べる体勢を作っておく。現役捕手なら谷繁あたりがいい手本。
古田がよく片膝をついた捕球姿勢をとるんやけど、その悪弊か、最近アマチュアでも片膝をついて構える捕手が実に多い。
古田ほどの捕手になれば、高い次元で何か意図があるんやろうとは思うけど(誰か知っとったら教えて!)、普通のレベルで考えれば、捕手が片膝をつくメリットはない。動きを鈍く、動ける範囲を狭くするだけ。
それにあの、両かかとをベタッとつけた姿勢だと、足腰も鍛えられまい。
プロの捕手としてレギュラーを獲りたいのなら、基本から徹底的にやり直せ!

的場も、ちょうど1年前、レギュラーを任され始めた頃、パニくってズタボロやったけど、本来の配球なら的場のほうが明らかに上。
昨季はパニくる的場の姿に、山崎に期待をかけたこともあったが、配球は昨年から全く進歩していない。単純すぎる。

打撃なら高谷のほうに期待する向きもある。が、ま、城島のイメージが強すぎて、その穴を埋めようなどと考えてしまうから打撃を求めてしまう気持ちは分かるけど、捕手としての仕事、投手をリードしてボールを止める、その能力が最優先だろう。
それでいけば、順当なのは今なら的場。育てるつもりで使うなら高谷では。

それと、バッテリーコーチの問題も大きいと見る。
昨季もアップアップの的場を観て思ったけど、大石さんはバッテリーコーチとして、どう指導しているのだろう。
1年前にも書いたけど、もともと大石さんは、ある程度実績を残し成長した城島の、捕手としての幅をさらに拡げるために呼んだバッテリーコーチ。その前にいたLionsでは、既に完成された伊東勤がおったし、その意味じゃ半人前の育成には向かないのかも知れない。城島を育てた若菜さんのようにエネルギッシュで一緒に泥にまみれるタイプのコーチのほうが良いのではないか。
これは1年前からずっと感じている。

とにかく、バッテリーミスをこんなに繰り返していたのでは、優勝争いなんぞ程遠い。

決断の時は迫っている。

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