点は獲れるときに獲っておくものだ

  • HiRO
    2006年06月25日 16:51 visibility60
Eagles 3 - 4 Hawks

Hawks先発は神内。杉内、新垣を欠く先発投手陣にあっては、しっかり先発ローテを守ることを期待されている。

Hawksのスタメンには松中信彦が4番DHで復帰。
王監督は、火曜からと考えていたようだが、本人が出れると申し出たとのこと。前日の、あと1本が出ない負け。まだ、痛みも残るしスライディングも出来ないとのことだが、責任感の強い信彦が、これに何も感じないはずがない。

対するEaglesの先発は中4日の一場。Hawks相手に2勝1敗に持ち込みたいという強い意志が伺える。が、一場の場合は立ち上がりが課題。

初回、その一場の立ち上がりを攻め、理想的な点の取り方。

先頭大村が2ベース。宗が送って1死3塁。昨日の嫌な流れを断ちきるためにも、何が何でも先制点の欲しいこの場面。
カブレラが初球のインコースストレートをレフトフェンス直撃のタイムリー2ベース。ファームでの調整前に比べて身体がキレている。前なら、あのインコースストレートは詰まった当たりしか打てなかったが、シャープに身体が回転している。しかも、そのカブレラ、松中の打席、フォークがワンバンになり捕手の前にこぼれ落ちた瞬間、すかさず3塁へ。油断も隙もあったもんじゃない(笑)
松中はストレートをセンター前へ。カブレラ余裕のホームイン。
ズレータ倒れて柴原。甘く高めに入ってきたスライダーを振り抜くと、ライトスタンドへ飛び込む2号2ラン。2点を先制した後のどさくさの1本。だが、これが後で効いてくる。

4点のリードを貰った神内はストレートでグイグイ圧す。6回まで僅か2安打。3回から6回までの4イニングはノーヒットだ。

初回から力のピッチングを続けた神内はバテたのか、7回に1点を許し、8回からマウンドを譲ったが、5安打8奪三振、失点1と先発としては充分な仕事。マウンド上でも躍動感があった。ただし、そのピッチングスタイルは、いけるところまで全力で投げるという、中継ぎのそれ。先発としての課題はスタミナ配分か。

一方の一場も尻上がりに調子を上げてくる。2、3、4回はヒットを1本ずつ許すも連打は許さず、5、6、7回はノーヒット。1回のピッチングが悔やまれるほどの出来。

Eaglesはジリジリと追い上げる。
8回には昨日好投した藤岡から1点、9回にも馬原から1点を返すも、あと1点及ばず。Hawksが辛くも1点差で逃げ切った。
ゲーム終盤は明らかにEaglesのペース。一場がHawks打線を完璧に抑え込み追加点を許さず、Hawks自慢の中継ぎ陣から点を奪う。

初回の柴原のどさくさの一発がなければ負けていた。
点は獲れるときに貪欲に獲っておく。当たり前のことだが、改めてその大切さを痛感させられた。

その9回表、Hawks1点リードであと1人でゲームセットの場面で、なお、一場は裏の登板に備え、集中力を切らすことなくキャッチボールをしていた。
その姿勢や良し。
勝利への執念を感じさせた、その姿勢がある限り、一場はもっと勝てる投手になろう。
結局、Hawks打線は立ち上がりを試行錯誤した状態の一場からしか点を獲れなかった。その潜在能力は高い。その将来が愉しみな投手の1人である。

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