MK砲揃い踏み、強い!

  • HiRO
    2007年04月03日 01:10 visibility145

初回、清水直之からいきなり小久保が先制3ラン!
この一撃に、小久保の状態の良さが伺える。

もともと、典型的なローボールヒッター。高めのボールは打ち損じが多く、芯で捉えても打球が上がらずヒットになるケースが多い。が、オープン戦から見ていると高めのボールもしっかりと捉えている。
この2号弾もそう。高めに抜けてきたボールに対し、トップの位置から最短距離で絞るように、実に素直にバットが出ている。高めはこう打つ、というお手本のようなバッティング。
小久保裕紀を支えるもの。それは王貞治や秋山幸二から受け継いだ絶ゆまぬ向上心。
「福岡ヤフードームはね、しっかり打たないとスタンドに入らない。長距離打者の選手寿命を長くしてくれます。そういう意味でもこの球団に帰って良かったと思う。」

小久保が打てば、それを追うように8回、信彦の今季初アーチも飛び出した。2002年9月28日以来となるMK砲揃い踏み。

が、今季のHawksはこの豪快さだけではない。
とにかく打線が繋がるし、しかも2死からの得点が多い。

1点を返され追加点の欲しい3回。先頭、小久保のレフト前ヒット。これも高め。1死後、ブキャナンのセンターへ抜けるヒットで1、2塁となって、山 崎の当たりはセカンドゴロ。が、送球を焦ったか、渡辺がエラー、1死満塁。続く本多が、追い込まれながらも前進守備のショートの脇を抜けるセンター前ヒッ トで1点を追加。さらに第1打席で先制点に繋がる2ベースの城所がここではキッチリ犠牲フライでもう1点。2死1、2塁となって、宗則の打球が左中間を深 々と割る。走者2人が還って2点を追加、この回4点。清水をKO。試合の主導権をがっちり握る追加点。
一発攻勢よりも、こうした得点圏にランナーを置いてプレッシャーをかけられて連打を食らうほうが投手にとっては嫌なもの。


一方、3点のリードをもらってマウンドへ上がったHawks先発和田は、初回、いきなり無死満塁のピンチを迎える。ここで宗の好判断。
この場面、初回の3点リードがあったため、内野ゴロなら、1点は構わないからゲッツー、というのはあったろう。
ベニーの打球はショートへのハーフライナー。普通に捕れば1死満塁。が、これを宗は少し引いて待ってワンバウンドで捕球、2塁フォースアウト。
普通ならここでファーストへ転送しゲッツーを狙うところ。
ところが、ハーフライナーと見て戻りかけてスタートを切った2塁ランナー大塚を2、3塁間で挟殺。6-4-3なら2死3塁となるところを、2死1塁として得点圏にランナーを残さない、宗の一瞬の、それも2つの好判断。
結局、無死満塁からゲッツーの間にホームインした1点止まり。

立ち上がり、危なっかしかった和田を見事に救った。
以降も、テンポの良さからか、ショート川崎の横っ飛びダイブや信彦のフェンス際ファールフライへのスライディングキャッチなど好プレーも飛びだして、Marines打線を寄せ付けず。
7回、2死1、2塁から西岡がセンター前ヒット、センター城所がバックホームを焦ったか後逸して2点を失ったものの、7回を3失点(自責点2)、初の開幕2連勝。

8回、昨季は被本塁打0のままシーズンを終えた藤岡が、ズレータに被弾。藤岡はまだまだ今季はキレがない。とはいえ、MKZ砲揃い踏み......?

この数試合、打線はデカいのあり、連打あり、と良い状態。信彦にも一発が出たし、心配なさそう。
ネックは、若手のミスと捕手、そして中継ぎ・抑えか。
藤岡といい、柳瀬といい、馬原といい、まだまだ中継ぎ以降がピリッとせず本調子とは言い難い。ここはチームの状態の良いうちに上向けて欲しいもの。

王さんも言うとるように、ここで油断は禁物。
ミスも出とるし、次の相手はLionsやし、浮かれず締めるところはキッチリとね。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。