ノーヒッター&三冠王、本領発揮!

  • HiRO
    2007年04月29日 17:30 visibility49

デイビーとガトームソンの互いに譲らぬ投手戦。
投手がいいピッチングをすると野手のリズムも良くなるもの。
GW9連戦の初戦は、互いに好プレー連発の素晴らしいゲームとなった。

1回表、デイビーの立ち上がり。
Hawksの1番、2番、3番を3連続空振り三振。

一方のガトームソン。
過去3度の登板はピリッとせず、いずれも立ち上がりに失点を許している。Hawks移籍後、未だ勝ち星無し。しかも、手首打撲で戦列を離れ、16日ぶりとなる4度目の登板だが、初回は、2連続三振を含む三者凡退と上々の立ち上がり。

2回表、先頭信彦がインコースよりの甘いストレートをライト前に弾き返し出塁するも、小久保が遊ゴロゲッツー。続く、ブキャナンのレフト前に抜けようかというと痛烈な打球をショート大引が横っ飛び。ファインプレー!

ガトームソンは3回に大引に初ヒットを許すも、150Km/h近いファストボールにフォーク、切れのいいスライダーを丁寧に低めに集め、4回は村松、ラロッカ、ローズを3者連続三振にとるなど快調に飛ばす。

5回表、そのガトームソンをリードで支える田上の一発で先制点。低めのボールを上手くすくい上げる技ありの一打。巧守ともにノっている。

すると、その裏。
この回、変化球主体に配球を組み替えたのだが、先頭の北川にレフト前。続く下山の打席で、その北川が何とスチール!無警戒の田上や森本もビックリしたろ う。ワンバウンドの送球を森本が逸らし2盗成功。エンドランか何かのサイン間違いか。さらに、下山のライトフライでタッチアップして3進。
ここで後藤に左中間を割る2ベースを許し、あっさり同点に。

6回表、2死から信彦は外へ投球を逆らわずに3塁方向へ。完全に3塁線を抜けて2ベースかと思われた、その痛烈な打球をラロッカが横っ飛び。ファインプレー。試合が引き締まる。

その裏。ガトームソンの投球も実に丁寧。コーナーをいっぱいいっぱいに使った投球で2連続三振を含む3者凡退。

7回裏。2死1、2塁とランナーを出し、後藤の打球はファーストへの高いバウンドに。内野安打になりそうな打球だったが、信彦が前に出て上手くショートバウンドで捌き、眼前に走り込んでいたガトームソンにトス。1塁アウトでチェンジ。
何でもなく見える地味なプレーだが、その位置で捕らなけりゃセーフというギリギリのプレー。

1点の重みをバックが意識しながら、両チームとも好プレーを連発。本当にいいゲームだ。

同点のまま、(ORIX)Buffaloesは8回をベテラン吉田修司に託し、9回には加藤大輔がマウンドへ。
先頭多村。加藤は150Km/h近い真っ直ぐでグイグイ押してくる。2球で2ストライクと追い込まれながら、じっくりと見て2-3のフルカウント。ここでもインコースへの真っ直ぐ。これが微妙に外れて四球。
続く信彦の打席。多村同様に真っ直ぐで押す加藤。1球外れて2球目。やや真ん中気味に入って来た低めの真っ直ぐ。打った瞬間それと分かる、右中間スタンド3階席への勝ち越し5号2ラン!

最終回の土壇場での投手戦にけりをつける主砲の一振り!

こうなれば、当然、裏のマウンドには馬原。ラロッカのフェンス際への大飛球を守備固めの辻がジャンプして捕るなど、ここでもいいプレーもあり、3人斬りでゲームセット。

ガトームソンは8イニングを投げ、5安打無四球8奪三振、失点1のナイスピッチング。Hawks移籍後、4試合目での初勝利。初めて「らしさ」を魅せてくれた。
久しぶりに登板し、不安もあったであろうガトームソンの良さを引き出した田上のリードも褒めたい。

信彦はこの5試合で3発。昨年はなかなかこういう感じにならなかったが、いい感じに振れて来つつある。本塁打量産態勢に突入か。

チームはこれで6連勝。昨季は6連勝がなかったんやね。
チーム状態としては、大黒柱和巳の離脱に(もうすぐ戻ってくるが)左の和田、さらには攻守の要、宗則の骨折離脱とけが人も多い。出場している選手にも、大 村や多村など足の不安があり、とても万全とは言い難い状態だが、投打の噛み合ったゲームが出来るようになってきている。ムードはいい。
この時期は、順位云々よりも、戦い方を探りながら、とにかく首位戦線に絡んでおけばいい。

9連戦の初戦、本来なら離脱した和巳が投げるはずだったゲームを、最高の勝ち方でものにした。
投打がガッチリ噛み合ってチームも良い感じになってきとるしね、ここらでノっていきたいものだ。

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