真夏の夜の決戦 ROUND1
-
HiRO
2006年08月19日 01:53 visibility50
Hawks 10 - 5 Lions
2試合連続完封の和巳が先発。対するは松永。Hawksの分の悪い、初もの左腕である。ジリジリとした勝負の予感。
その予想はゲーム序盤で大きくくつがえされる。
1回。2ベースの大村を宗則が送り1死3塁。ここで田上は投ゴロ。3塁ランナー大村が飛びだしている。明らかな走塁ミス。松永は3塁石井義人に送球し挟殺、の筈だった。が、石井義人から捕手細川への送球が大きく逸れて大村はホームイン。敵失によるラッキーな先制点。
2回には、ヒットで出塁したカブレラを、仲澤が左中間を割るタイムリー2ベースで還す。さらには2死3塁となって大村の打球はストレートに詰まりながらもレフト前にポトリ。タイムリーとなって3点目。
ここまで職場でチェックし、和巳で3点なら万全かと思い帰路につく。
帰宅してみると、4回裏、3−5。
ん?逆転?
ってか和巳が5点も獲られたん?!
なんでも、3回2死から片岡が遊ゴロ。1塁への送球がショートバウンドとなり1塁ズレータが獲れず、ショートのエラーが記録され2死1塁。続く石井義人がレフト前ヒットで続き、2死1、2塁。
続くカブレラの初球。ややインコースよりの高めのストレート。全然厳しいコースじゃないのだが、カブレラが噛みつく。和巳も何か言い返したらしく、カブレラがマウンドに詰め寄り乱闘寸前の騒ぎがあったようだ。
これに動揺したわけでもなかろうが、カブレラにレフト前に抜けるタイムリーを許してしまう。
そして、続く和田にインコースよりの甘いストレートをレフトスタンドへ運ばれてしまう。3ラン。この4失点。
4回にも細川にソロHRを許し5失点。
ここ数試合の和巳の調子や2試合連続で完投している状況からすれば、いくら和巳が夏場に強いとはいっても楽観はしていなかった。
それでも、和巳と初もの左腕ってことで、3、4点くらいの勝負かと予想していたが、これは誤算。
先発からすると、Lionsは負けて元々。一方のHawksは、和巳で負けたとなるとダメージがデカい。
だが、ここは今まで和巳に助けて貰った打線が踏ん張る。
5回。
ヒットの大村に続き、宗則は袖をかすめる死球。田上は強攻するも、バットの先のボテボテの当たりとなり、結果的には送りバントと同じ形に。
信彦は2-3のフルカウントから外角への変化球を見送って四球を選び、1死満塁。
ここで、Lionsベンチは松永を諦め山岸にスイッチ。
そのズレータへの2球目。外への変化球に体勢を崩されながらもレフトフェンス際への飛球。犠牲フライとなって、4点目、1点差に詰め寄る。
そして、ここで大きかったのが、2塁走者の宗則がタッチアップで3塁に進塁、その2塁走者のタッチアップを見て、1塁の信彦も2塁に進塁したこと。
これによって、次のカブレラのレフト前ヒットで2人の生還に繋がり、一気に逆転!
とはいえ、まだ1点差。
続く6回裏。
先頭の赤田は右中間を割る3ベース。無死3塁。
この外野フライでも同点のこの場面、マウンド上にはいつもの和巳がいた。
細川を三振に斬ってとり、高木を投ゴロ、福地を1ゴロに打ちとって3塁ランナーを還さず。
これで、グッとHawksに流れがきたといっていい。
7回、マウンドには大沼。1死満塁。打席には5回に逆転打を放ったカブレラ。
その初球、甘く真ん中に入ってきたスライダーを引っ張ると、ライナーでレフトスタンドへ!
6号満塁弾!!
カブレラはなんと3安打6打点。
10-5となって勝負あり。
8回には篠原。9回には藤岡が投げてゲームセット。
いや藤岡は素晴らしいね。見ていて全く打たれる気がせん。
1ゲームの差をつけられ、エース和巳を立てたHawksにとって、今日のゲームは、負ければ引導を渡されるとまではいかずとも、かなり嫌な状態になるゲームだったのは間違いない。
しかも、もし、抑え込まれれば、またも初もの左腕である。Lionsにとっては勝てばラッキー。
その状況にあって、和巳で5点を失いながらも、逆転勝ちできたのは大きい。
しかもチームに勢いの出そうな点の取り方だった。
和巳はラッキーなことに、5失点しながらも、その切っ掛けが味方の失策だったため、自責点は1。防御率が1.67と更にUPして14勝目。
ズレータにも当たりが戻ってきたし、後は信彦の打球に角度がつくようになればね。トップの大村がこの日も3安打とバカ当たりしまくりで、2番の宗則も強い打球を打てるようになってきた。そして、6番のカブレラが振れている。それだけに、あとは間のクリーンアップが打てば、攻撃力は格段に増す。
そういえば、今日は田上が引っかけたような当たりばっかりやったね。
これでゲーム差無しの同率首位。
明日は涌井に寺原。
Hawksは涌井に対しては分が悪くはない。とはいえ1戦1戦の勝負。向こうだって必死に来る。油断は禁物。
寺原はここのところ、それなりのピッチングをしながら勝てていない。それだけに、踏ん張って、勝ちに繋がる投球を魅せて貰いたいもの。
頼むよ、怪物寺原!!
- favorite0 visibility50
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件