調子が良くないからこそ褒めたい
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HiRO
2007年05月17日 03:32 visibility69
千葉で2日連続で12回延長を戦いながらも1勝もできず2敗1分け。
その意味では日程に救われた。
福岡に戻って1日休んでリフレッシュ。この日からは地元に腰を据えて10試合。
さ、前回はFighters相手に今季一番のピッチングを見せた杉内だが、球にキレがなくキレがなく、ストレートで空振りをとれない。
2回にローズ、アレンの連打で1点を許す。アレンへの初球の入り方が安易だった。もったいない。が、その裏、信彦、小久保、柴原の連打で無死満塁として、森本の2ゴロの間に1点、さらにはパスボールでもう1点を挙げ、先制点を許した直後に逆転。
このゲームのポイントは、3回、4回。
3回裏、Hawksが2死満塁としながら1点も獲れず、迎えた4回表、無死2、3塁のピンチを迎える。もう一つキレを欠く杉内だったが、この場面でラロッカ、ローズ、アレンというORIXで最も警戒すべき外国人トリオを仕留めたのが大きかった。
5回の裏、1死から多村、信彦をランナーにおいて小久保がユウキのスライダーをレフトスタンドへ。鳴り物なしのこの日の福岡ドームに響く乾いた打球音。13号3ラン。
この打線の援護をバックに杉内が尻上がりに調子を上げる。6回、7回を三者凡退。
142球の粘投で今季3度目の完投。無四球にも関わらず、球数の多さが決して調子がよいわけではないことを物語っている。
それでも、4連勝でハーラートップタイの6勝目。
シーズンは良いときばかりじゃないし、良いときは勝つ、悪けりゃ負ける、では普通の投手。
悪いなりに粘って勝負所を抑えて勝つ。こういう投球こそがローテの柱になる投手に求められるもの。これを続けて、悪いなりにゲームを作って勝っていけば、一昨年の沢村賞再びも、グッと現実のものに。
その自覚の高さも相まって、これが続くようだと頼もしい。
あ、もちろん、調子を上げてもらうに越したこたないけどね(笑)
打っては小久保が効果的な3ランを含む3打数3安打の猛打賞。37打点はリーグトップ。7戦連続安打を継続中。この間、27打数13安打8打点、3本塁打、打率.481と絶好調。
大村も12試合連続安打で安打職人の域に達しつつあるし、ちょっと下降気味だった信彦も3安打。
外角中心の配球でまともに勝負してもらえない信彦に対し、前日、王監督がアドバイス。
「僕のときも外(角)ばっかりだった。でも、思い切って踏み込んでいかないとね。そうすれば、今度は内(角)にくるようになる。」
「外角の球をいかにライトスタンドに打つか。そうしないとホームラン数はのびない。」
普通のレベルの選手にしたなら凡打量産間違いなしのアドバイス。打撃を極めた三冠王の2人だからこそ。師匠にぞっこんな現役三冠王、恒例の早出特打もこなし、早速結果を出す。
「こうやって教えてもらったことが、自分の財産になっている。」
師弟愛やねぇ。
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