接戦の明暗を分けた終盤の攻防

  • HiRO
    2006年07月01日 15:17 visibility74
Hawks 7 - 2 Marines

結果だけ見れば快勝。だが、7回までは五分五分のゲーム展開。

Marines期待の3年目左腕、先発成瀬から、カブレラのタイムリー2ベースで初回に1点を先制したHawks。だが、斉藤和巳が2回に里崎にソロHRを浴び同点に追いつかれる。4回には2死満塁のチャンスを活かせず、さらには、6回、2死から3連打を浴び勝ち越しを許してしまう嫌な展開。7回、そこまで7安打ながらも、初回の1点のみと粘り強くHawks打線を封じてきた成瀬が、1死2塁のピンチを迎えたところで藤田にスイッチ。その藤田から宗が技ありのレフト前タイムリーを放ち、何とか同点に。その接戦の、明暗を分けたのは、7回裏、8回表の攻防だった。
7回裏のMarinesの攻撃。
サブローに四球を与え、西岡にはレフト線へポトリと落ちる2ベース。1死2、3塁のピンチを迎え打席には今江。ランナーはどちらも足が速い。今江の鋭いライナー性の打球がライトへ飛ぶ。ヒヤリとしたが、真正面。しかし、犠牲フライにはなる、と1点を覚悟した。
ライト柴原からの中継に入ったのは、ファーストのズレータではなくセカンド森本。的場にいい送球が返ってくる。サブローのスライディングを的場の左足が絶妙のブロック。タッチアウト!
ライトのあの位置からの中継は、ファーストが受けてもおかしくない。現に森本のすぐ真横にズレータがいた。だが、捕ってからの速さなどを考えても、森本が中継に入ったこと自体、好判断といっていい。
森本の素晴らしい中継プレーと、的場のナイスブロックで、ピンチを凌ぐ。

その直後、8回表のHawksの攻撃。
藪田から信彦とズレータが四球を選び、大道が送る。柴原は敬遠で1死満塁。バッターは森本に代えて本間。好プレーの後だけに、そのまま打たせても、という気もしたが、得点圏での本間はいい働きをする。迷い無く本間を送る王貞治は手を打たずに後悔することを嫌う。
だが、それ以前に藪田がおかしい。球が上ずる。ストライクが入らない。マウンドで何度も首を捻る藪田。もうこの時点で打者とは勝負が出来ていなかった。本間に痛恨の押し出し四球。YFKからまさかの同点、そして、勝ち越し。

藪田の表情が虚ろ。何故だと言わんばかりに目が宙を泳ぐ。
押し出し四球の直後にはストライクを獲りに来る。その初球を狙うのは鉄則。

だが、1死満塁で続く打者は的場。正直、ゲッツーだけは避けてくれという感じで期待感は薄い。

が、この直前に好ブロックを見せた的場が、良い意味で期待を裏切ってくれた。

初球、ストライクを獲りに来た甘いど真ん中のストレート。きっと、1、2の3で振ったら当たったのだろう。(笑)
3塁線をゴロで抜ける走者一掃のタイムリー3ベース。

そのスイングは相変わらず決して褒められたものではない。3ベースを打ったそのスイングもバットが下からこじるような感じで出てきている。これだと、ボールとバットが点でしか合わないので、やっぱりヒットを打てる確率は低い。
が、それ以上に今日は藪田の出来が悪すぎた。
※Hawksファンなら打った的場を褒めてやれって?(笑)

続く、大村がセンターへの犠牲フライでこの回一挙5点。接戦のゲームを一気に決めた。

8回は三瀬、9回は吉武が3人で片付けゲームセット。

斉藤和巳はセ・パ両リーグを通じ10勝一番乗り。そして、何より素晴らしいのはこれで4年連続の2桁勝利。これは福岡のHawksが来てから初。
4月以来の単独首位にも浮上したが、別にこの時期だ。最期に立たねば意味はない。それよりも、ここからMarines、Lionsと続く首位攻防戦の頭を良い形でスタートを切ったことの方が大きい。

それにしても、6連敗のMarines、どうした?!

さ、今日はこれから千葉マリンに出陣だ。

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