失った自信は自ら取り戻せ!

  • HiRO
    2006年08月01日 01:14 visibility53

Hawks 3 - 7 Fighters

この日は、Fightersの東京ドームでの最終試合。
引退を宣言している新庄の東京ドーム、ラストゲーム。もちろん、Fightersは好調、しかも、普段2,500円の2階席が1,000円という企画もあり、対するは東京ドームでもそこそこの動員力を持つHawksということもあってか、会場前から長蛇の列が出来たそうだ。

一昨年のパ・リーグが消滅しかねない大騒動。
ここ数年、パの球団は、各球団それぞれに創意工夫をし観客動員の努力を積み重ねてきた。選手達もそう。
何を考えているのか分からない新庄ではあるが、1リーグ化騒動の最中、オールスターのお立ち台での「これからは、パ・リーグです!」にどんなに勇気づけられたことか。
その努力がこうして実を結びつつある。なんか嬉しいね。


このゲーム、Hawksファンの注目は何といっても杉内。
今季、開幕以来、いつまでたっても調子が上がらず、2軍での再調整を余儀なくされた。
考えてみれば、一昨年、ベンチで自らの拳を傷つけてから昨季開幕までの半年間、ただひたすらに走り込んで築いたピッチングの土台。昨季開幕して杉内を観たとき、その太さを増した下半身の充実ぶりに目を見張ったものだ。半年間、蓄え込んだ貯金があった昨季に比べ、今季はWBCもあり、その意味では充分な蓄えが作れなかったこともあったかも知れない。昨年に比べ下半身が少し痩せた印象があった。
調子の上がらない間、WBCやクラブチーム選手権と日本の公式球の違いへの対応に手こずっている、との報道もあったが、それは表層的なもの。本質的には前述した下半身の蓄えだと思っている。
だから、早々にでも2軍でミニキャンプをはって走り込んだ方がいいと思っていた。

その杉内が、待望の1軍復帰。
どんなピッチングを魅せてくれるのか、愉しみである。

序盤の杉内は悪くなかった。昨季ほどではないものの、降格前、緩くなっていた腕の振りも悪くはない。
だが、4回、小笠原にHRを打たれてからおかしくなった。小笠原に打たれた球自体はインハイの決して悪くはない球。だが、これが自信の無さが成せる業か。投げ急ぎ始め、下半身のタメが消え、腕の振りが緩くなった。
こうなると高めのストレートも置きにいってしまうためキレがない。この回、新庄にも2ランを許し、一気に4失点。

4回まで、先発八木の前にパーフェクトに抑え込まれているHawks打線。
八木は前回登板とは違い、ストレート主体にグイグイ押す。前回、スクリューを狙い打たれたのを見事に修正してきた。

無安打で迎えた5回、ズレータが甘く入ったストレートをレフトスタンドへ。21号ソロ。

結局、杉内は6回に稲葉にソロHRを打たれ、5失点でマウンドを降りる。
ま、今日は試運転。いくら2軍で投げてもね、緊迫した1軍のゲームで投げなきゃ試合勘は戻らない。

ズレータのHRのあと、八木は変化球、しかもカーブを使い出す。このあたりはFightersバッテリーの工夫の跡。
結局、Hawksは、最終回、2点を返すも反撃もそこまで。

せっかくの今季、東京最期のゲームということで、自分の知人も多数駆けつけた東京ドームのゲームだったが、残念ながら4で連勝ストップ。

ま、杉内は久々の実戦ということもあったし、序盤は決して悪くはなかったので次回登板に期待。

失った自信は、自分の投球でしか取り戻せんけんね。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。